ラグビーキッズ特派員だより

第14回ヒーローズカップ近畿大会は快晴の下大阪枚方市の枚方陸上競技場で行われました。京都、滋賀、奈良、和歌山の22チームが参加。コロナの影響が少なくなったこともあり、選手一人に保護者一人の観客に来ていただくことで静かなる応援ではありましたが保護者の気持ちもグラウンドに届けられたのではないかと思います。
さて、Aブロックの試合は洛西が試合開始の緊張感も取れたころからクロスプレーを取り入れ、方向チェンジしてゲインラインを突破。トライにつなげていました。全員がよくまとまり責任あるプレーをしている印象がありました。洛西が関西大会に進出。
Bブロックは京都同士の対決となりましたがアウルが地力を発揮して着実に得点を重ねました。京都西は初戦の同志社戦はバランスの良い攻撃で突破し、アウル戦も果敢に展開を試みましたが力及ばず、アウルが関西大会に進出。
Cブロックは草津と野洲が好ゲーム。草津は前半10-0とリードを許すも後半に追い上げ、同点で終了。抽選で次回出場が野洲になるとその場に崩れるキャプテンの姿が目に焼き付きました。とりみ対伏見も好ゲーム。前半とりみが20-0と大きくリードするも後半に伏見が猛追。短パンに書かれた「信は力なり」を体現するような猛攻で15-20と迫るも2トライをあげられ、万事休す。次戦はとりみが野洲に快勝。関西大会出場権を獲得しました。
Dブロックは関西大会、決勝大会の常連ともいえるKIWI’Sが生駒の大型強力選手を止められず、密集で後手に回ってしまいました。生駒は突破するプレーヤーの後にもよくついて密集を支配していました。生駒は橿原も破って出場権を得ました。
Eブロックは岩出が多彩な攻撃で南京都、城陽に快勝。これまでにない余裕のある試合運びに驚かされました。聞くところによると昨年は5年生が中心だったとのこと。これまでの経験が勝利に結び付いたのではないかと思います。岩出が関西大会に進出。
Fブロックは近江八幡が攻守のまとまりよく2試合に快勝。特に後半にトライを重ねて突き放す試合運びが印象的でした。タックルも基本に忠実で低くしっかり入っていました。誰が中心というわけではなく全員がよく走りよくつないでいました。近江八幡が関西大会に進出。
結果、京都から洛西とアウル、奈良から生駒ととりみ、滋賀から近江八幡、和歌山から岩出が関西大会に出場することとなりました。チーム名はあげませんが、関西大会でも活躍しそうな予感がする実力のあるチームが見られたことは今後が楽しみになります。
また、関西大会への出場はのがしましたが、伏見、京都プログレはその力は十分持っていると感じられました。また、イーストレイクは小柄ながら外のスペースにつなごうとする気持ちが伝わってきて好感が持てました。
全体的にコロナの影響で十分な練習時間をとれず連係ミスがあったことはやむをえません。その中で滋賀県のレベルが徐々に上がってきたように思います。そのもととなるものが何かはわかりませんが今後も期待していきたいと思います。

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