ラグビーキッズ特派員報告「ヒーローズカップ関西大会」代表決まる

第15回大樹生命ヒーローズカップ関西大会。関西地区の2ndステージにあたります。12月10日大阪府枚方市にありますたまゆら陸上競技場(枚方市立陸上競技場)にて近畿大会、ドコモカップ(大阪)、兵庫県ラグビースクール大会を勝ち抜いた20チームが5プールに分かれ、それぞれの1位が来年1月28.29日に横浜で行われます決勝大会に進みます。ヒーローズカップは今回が15回となりますが過去11,12,13回は関西大会からの出場チームが決勝大会を制している強豪ぞろいの地区です。
この日の天気は晴れ、朝方の気温は低いものの風もなく、絶好のコンディションでした。近畿大会でも紹介しましたが天然芝の緑のグラウンドにはミニラグビーのコートが赤いラインで引かれており、スタッフの準備もとっても楽です。競技場に感謝。

まず、Aプールは各府県の上位と思われるチームが集まり、接戦が予想されました。伏見ラグビーフットボールクラブ対芦屋ラグビースクールの試合は落ち着いた試合運びで芦屋が優勢に。力強いランニングで立て続けにトライを奪います。伏見も得意の展開で迫りますが、芦屋の状況を踏まえたディフェンスで得点できず20-0で前半を折り返します。後半伏見も必死に追い上げ連続トライ。10点差と迫りますがそこまで。吹田ラグビースクール対アウル洛南ジュニアラグビーフットボールクラブは吹田が密集で圧力をかけターンオーバー。アウルを受け身に立たせてトライを奪いました。後半になりアウルもBKが走ってトライを取り、後半だけを見ると同点ですが前半の失点が大きく、吹田の勝利。決定戦となった芦屋対吹田は吹田がよく攻め込むも芦屋のジャッカルにPKを取られ、後退。同じようなシーンが何度も見られました。芦屋はタイミングの良いつなぎを見せ得点を重ねていきます。後半のトライは自陣からつないだもの。結果、25-10で芦屋が代表切符を手に入れました。

Bプールの豊中ラグビースクール対3年前に決勝大会で優勝した八尾ラグビースクール。八尾はSOからの正確な飛ばしパスが有効で余裕をもって受け取ったBKが快走。得点を重ねました。豊中も基本に忠実なプレーでゲインをはかるものの、八尾の激しいタックルに1トライのみ。キッヅラグビーとりみ対西宮ラグビー少年団の試合はとりみのスピードあふれるアタックに西宮がついてゆけず、懸命のタックルで防戦するもとりみが40-0の快勝。決定戦となった八尾対とりみは開始から両者ともリズムに乗れず緊張した状況が続きましたが、均衡を破ったのは攻め込まれた八尾が放ったキックがG前まで行きその処理ミスをつないでトライ。それで硬さがほぐれたか、八尾の激しいタックルに徐々にとりみが押され始め、八尾が得点を重ねます。とりみもPKから抜けてトライをするものの、40-15で八尾が代表権を獲得しました。

Cプールは加古川ラグビースクール対布施ラグビースクール。布施が大型FWの突進で先制。しかし、キックからのカウンターで同点。加古川はその後もよく走って前半で4トライ。後半に入って布施が追い上げるも走力に勝る加古川を止めることができず40-20で加古川の勝利。大阪中央ラグビースクール対4年前決勝大会で優勝した東大阪KINDAIクラブラグビースクールの試合は両チームともよく似たプレースタイル。よく展開し集散が早く、展開力もあって目の離せない試合に。大阪中央が先制するも前半終了前に東大阪KINDAIが同点。後半に入って大阪中央は練習してきたモール攻撃でじわじわと相手陣に攻め込みGラインを目指すも、最後まで行けず逆に東大阪KINDAIが一瞬のスキをついて勝ち越しのトライ。負けはしたもののミニラグビーでのモール攻撃は小学生にすれば高度な技術が必要。果敢なチャレンジには拍手を送りたい。決定戦の加古川対東大阪KINDAIは接戦。東大阪KINDAIがビッグゲインからショートパスを受けて先制のトライ。しかし加古川も展開から連続トライ。まさしく一進一退の攻防が続き、両チームとも密集での圧力のかけたかもしっかり立って押し込んでおり、ミニラグビーの手本となりそうな試合展開。同点で終盤を迎え、最後は加古川のディフェンスが重なったところを見逃さず、空いたギャップに走りこんで東大阪KINDAIが決勝のトライ。代表権を得ました。

Dプールは阿倍野ラグビースクール対三田ラグビークラブジュニア。三田がこぼれ球を拾って先制トライにつなげるも阿倍野も負けじと縦攻撃で同点に。三田は攻められてもキックを有効に使い挽回をはかる。阿倍野はそのボールをカウンターアタックでトライ。勝敗つかず20-20で引き分け。抽選の結果三田が次戦に臨むこととなった。尼崎ラグビースクール対南京都ラグビースクールは南京都が持ち前の走力でゲインを突破しようとするも尼崎の組織的なディフェンスに止められ、得点できない。尼崎は一つ一つゲイン、一つ一つ一つトライといった感じで前半5トライ。後半南京都も盛り返し3トライするも35-15で尼崎の勝利。決定戦となった三田対尼崎も尼崎が見事なサインプレーで先制。その後も攻め続け40-0と快勝。三田は初戦で力を使い果たしたか尼崎のスピードに終始受け身にまわってしまいました。

Eプールは大阪ラグビースクール・守口ラグビースクールの合同チーム対京都西ラグビースクール。試合の主導権を終始握って一つづつトライを重ねる京都西。しかし、後半になって大阪・守口の動きがよくなる。合同とは思えぬチームワークの良さでキック、ランで攻め続け、終了直前同点のトライ。10-10で引き分け。抽選の結果大阪・守口が次戦に進むこととなった。伊丹ラグビースクール対京都プログレR.F.C。伊丹のBKの攻撃はサインプレーも絡め美しい。しかし、プログレのディフェンスはしっかりこれを止め縦攻撃で攻める。果敢に攻める伊丹だがブレイクダウンで圧力をかけられ、思うような展開ができずリズムに乗れなかった。結果、力強い攻めのプログレが10-0で快勝。決定戦となった大阪・守口対プログレはプログレが優勢に試合を進め、前半を15-0とリードすると後半も2トライ。大阪・守口も後半に3トライして意地を見せる。しかし、試合はプログレが攻守に一枚上。結果25-15でプログレが代表権を得ました。

なお、この大会より試合中の「水係」がグラウンドに入るのは試合の前後半の半ば一度だけになり、その分インプレーの時間が取れました。トライ後に毎回のように「水係」が入ると接戦の時には両チームともいろんな思惑が絡んでいたことと思いますが、レフリーの指示による一度になったことですっきりしたと思われます。

結果、横浜に駒を進めるのは芦屋ラグビースクール、八尾ラグビースクール、東大阪KINDAIクラブラグビースクール、尼崎ラグビースクール、京都プログレR.F.Cの5チームです。
横浜で力いっぱい頑張って下さい。

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