ラグビーキッズ特派員だより「ヒーローズカップ近畿地区大会」

第15回大樹生命ヒーローズカップ近畿地区大会
 
第15回大樹生命ヒーローズカップ近畿地区大会は11月13日(日)大阪府枚方市にある、たまゆら陸上競技場(枚方市立陸上競技場)で行われました。ここしばらくヒーローズカップは雨に降られなかったのですが、この日は雨。開会式が何とか行われたものの試合開始の10時40分頃から本格的に降り始め、セカンドジャージがありがたい一日となりました。天候は雨なれどグラウンドコンディションは良好。緑の芝にはミニラグビーのコートが赤いラインで書かれており、子供たちは非常にプレーしやすかったのではないでしょうか。競技場に感謝です。12月10日(土)の関西大会でもお世話になります。
さて、大会は近畿の京都、滋賀、奈良、和歌山各県の22チームを6つのAからFの6ブロックに分け、A、Bのブロックは3チームなのでリーグ戦を行い、C、D、E、Fの4チームのブロックはトーナメント戦を行います。各1位チームが12月10日(土)に行われる関西大会に進出します。

 Aブロックは南京都RSが野洲ラグビースクール少年団、瀬田スポーツ少年団・大津RSにいずれも大差で勝利。力強いBKが縦横無尽に走り回りました。赤いジャージが再三相手ディフェンスを振り切っていました。大津も懸命にタックルに行っていましたが南京都のスピードについていけませんでした。

 Bブロックは初戦の同志社ジュニアラグビーフットボールクラブ対城陽RSが20-20の引き分け。よく似たチームカラーで好試合でした。その2チームと対戦した京都西。2戦とも50点以上をあげての勝利。プレーが堅実で整備されたディフェンスが印象的でした。

 Cブロックは伏見R.F.Cが米原RSと橿原RSを破って関西大会に進出。BKがいいつなぎを見せてくれました。米原も統制の取れた好チームでした。橿原も敗れはしましたが迫力ある突進は見ごたえがありました。岩出は今年度人数が少なく2戦目は体力的にきつそうでした。

 Dブロックは22チームが6つのブロックに分かれているというのに抽選の結果、奈良県から出場の3チームがすべてこのブロックに入ってしまいました。この確率は?さて試合はキッズラグビーとりみ対やまのべラグビー教室から始まりました。地力でとりみがじわじわと差を広げていきましたがやまのべもバランスの取れた好チームでした。生駒少年ラグビークラブ対和歌山RSはとったり取られたりの接戦となりましたが最後和歌山がトライし同点。抽選で和歌山が次戦に進出しました。しかしここで力尽きたか決勝戦ではとりみが75-0と勝利し関西大会を決めました。

 Eブロックはアウル洛南ジュニアラグビーフットボールクラブが2戦とも大勝。攻撃力のあるアタックが近江八幡RS・イーストレイクRS、山城RSのディフェンスを破り2試合で185点という驚異的な得点をあげました。山城もキックで挽回しようとしていましたがかないませんでした。

 Fブロックは強豪ぞろいとなり激戦。草津RS対京都プログレR.F.Cは多彩なステップを見せる草津に対しプログレもBKの力強いランニングをみせ、接戦に。最終的には10-5とプログレが勝利しましたが見ごたえのある一戦でした。かたや、洛西RSとKIWI’Sも接戦。洛西がチームワークよく速い展開で着実に得点を重ね、15-0とリードするもここからKIWI’Sが3連続トライの逆襲。残り3分で同点に。終了のホーンがなった後洛西が左隅にトライ。ノーサイドの笛。決勝はプログレ対洛西となりましたがキックオフから洛西が攻め込むも徐々にプログレが挽回。9分にトライすると10分11分と立て続けに得点し20-0で前半を折り返しました。後半に入り洛西がトライ。しかし、プログレのジャッカルに再三チャンスをつぶされ万事休す。プログレが関西大会に進出。敗者同士の戦いとなった草津対KIWI’Sも熱戦。前半を15-15、後半も取り合って20-20の引き分けとなりました。Fブロックの4試合はいずれも高いレベルの好試合。A,B両コートで行われましたが、チャンス、ピンチ、トライ、好タックルのたびに客席、グラウンドからは大歓声。その中で代表となりましたプログレには関西大会でも頑張っていただきたいと思います。

最後に印象に残ったのは滋賀県のレベルが上がってきていると感じました。指導者の方の地道な努力がうかがえます。今大会は関西大会に出場できませんでしたが、その力量は十分あるチームも見られました。
近畿地区代表の南京都RS、京都西RS、伏見R.F.C、キッズラグビーとりみ、アウル洛南Jr.R.F.C、京都プログレR.F.Cの6チームは12月10日(土)に同競技場で行われる関西大会に出場します。

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