【インタビュー】社会で活躍するラガーマン 東大ラグビー部部長 青山和浩様~その3~


村上 
卒業生はどんな仕事に就くことが多いのですか。

青山 
大手企業に入社する学生が多いですが、多方面で活躍しています。公務員も弁護士もいる。国会議員もいます。年配のOBの方は社長も多いし、OB会長は元最高裁判事です。僕の同期の一人は、ドイツで心臓外科をしています。

村上 
なんだか、凄すぎて笑ってしまいます。いまラグビーをしている子供達にも東大のラグビー部を目指してほしいですね。東大でラグビーをすると、何が良いですか。

青山 
ラグビーは、すること自体に高い価値があると思いますが、あえて東大でラグビーをする価値を言うならば、いろんなタイプの優秀な人材がいるので、それぞれから刺激を受けながら、一緒にラグビーができるということです。部員には文系も理系もいますし、工学部、理学部、農学部などいろんな専門分野を持った学生が集まります。それがラグビーで一つにまとまるわけです。そして、昔も今も部のマネージメントは学生主体です。主将を決めるのも学生ですし、練習を決めるのも学生です。その成果を関東大学対抗戦という舞台で出すことができる。いまはBですが、頑張ればAに上がることもできる。恵まれた環境だと思います。

村上 
今年の目標を教えてください。

青山 
去年は関東大学対抗戦Bで4勝3敗の3位でした。1位と2位がAとの入替戦に行けるので、そこが目標です。僕の意見ですが、常に入替戦に出る力を維持できるようにしなければいけないと思っています。東大は推薦制度もなく人材の確保が難しいのですが、一学年3000人いますので、Aに上がればたくさん入ってくれると思います。

村上 
青山先生の今後の目標を聞かせてください。

青山 
ラグビーで目標に向かって試行錯誤し、いろんな人と協力していく経験と、今、大学で研究していることは、問題を解決するという意味で、ほとんど同じです。ラグビーの面白いところは、15人という大人数でするところです。要素が多いということは、打ち手がいっぱいあるということです。いろんな情報を集めて、多くの打ち手を考えていく。15という要素が多いことが非常に重要なのです。ラグビーもシステムですから、研究で培った知見をラグビーに転用出来たら良いなと妄想しています(笑)。

青山和浩様
《プロフィール》
平成 元年(1989) 4月 三菱重工業株式会社 入社
鉄鋼事業部 横浜製作所 鉄鋼プラント部 プラント設計課 に勤務
平成 2年(1990) 3月 三菱重工業株式会社 退職
平成 2年(1990) 4月 東京大学 工学部 船舶工学科 助手 に採用,着任
平成 7年(1995) 11月 東京大学 工学部 船舶海洋工学科 専任講師
平成 9年(1997) 6月 東京大学大学院 工学系研究科 船舶海洋工学専攻 助教授
平成10年(1998) 3月~平成11年(1999) 1月 米国ミシガン州 ミシガン大学 客員研究員
平成19年(2007) 6月 東京大学大学院 工学系研究科 教授(環境海洋工学専攻)
平成20年(2008) 4月 東京大学大学院 工学系研究科 教授(システム創成学専攻)
平成31年(2019) 4月 東京大学大学院 工学系研究科 教授(人工物工学研究センター)
現在に至る
平成16年(2004) 4月 東京大学運動会 ラグビー部 部長

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