ラグフェス@山口2022スタッフリポート

ヒーローズ@山口 ラグビーフレンドシップフェスティバルが開催される
 
毎年ヒーローズではヒーローズカップを開催し、カップの獲得を目指した大会を行っていますが、このフェスティバルは15回を迎えるヒーローズカップを記念し「勝敗を問わずにすべての選手がラグビーを楽しめる交流試合や様々なレクリエーションを通じて、選手・スクール間のフレンドシップ(友情・友愛・交流)を育むことを目的」に行われました。
4月29日(金・祝)場所は山口県防府市キリンレモンスタジアム(防府市スポーツセンター)人工芝多目的グラウンド。成人のサッカーコートが2面余裕で取れる広大なグラウンドでした。参加者は高学年・中学年の400人を超える選手。加えてコーチや保護者・家族の方をいれると600人もの皆さんが集まってくれました。中国地区だけでなく福岡県からも3スクール参加してくれました。チーム数制限はなく1スクールから3チーム出すスクールもあり、全員が試合を楽しめるように考えられました。
 さて準備万端で当日を迎えましたが、当日は朝から激しい風に大雨。スタッフはずぶぬれになりながらテントを設営し、グラウンドの準備も行いました。夜のニュースではこの日の中国地方の雨は防府市が一番多く、午前中に24m降ったとのこと。試合の開始予定を10時から12時にずらしましたが、予報の雨雲レーダーでは2時に雨が止むとの情報。この大雨の中、試合をするのかと思われたときにまさに奇跡的に小やみになり12時の開始時にはほとんど止んでいる状況になりました。これも会場の皆さんの熱意が天に通じたのでしょう。
 試合は時間が10分でできるだけ多くのチームと試合ができるよう考えられました。高学年22チーム、中学年12チームが熱戦を繰り広げました。12時から始まった試合は5時15分の最終試合まで計85試合。昼過ぎには太陽も顔を見せ子供たちも大いに楽しんでくれたことと思います。晴れてみれば周囲の山々の新緑の美しいこと。強風でテントが倒れ、急きょ収納するとのハプニングもありましたが、寒さに身を縮める大人をよそに子供たちは元気いっぱいでした。
また、この日はヒーローズカップのような緊張感もなく、終始DJブースの大きなスピーカーから軽快な音楽が流れ、ラグビー以外のイベントも多く開催されました。中学年ではストラックアウト。高学年にはスクリューボールロングスロー大会。16mを越える猛者もいて参加者も驚きです。また、各チームが持ち寄ったお土産の交換会。月間ゴルフダイジェストの表紙を毎回書いておられる地元防府市出身の尾中哲夫氏による似顔絵コーナー。多くの子供たちに囲まれ、邪魔され?(笑)各自にプレゼントされた作品はとても素晴らしい思い出になったことと思います。プロの写真家長尾亜紀さんによる「スポーツ写真撮影アドバイス講座」には大きなカメラを持ったお母さんがアドバイスを受けていました。昼休みに予定していた女子選手の交流セッションは夕刻のタッチフットボールとなりましたが、女子選手同士楽しんでもらえたと思います。駐車場にはカンタベリーショップ・キッチンカーもでて空き時間を楽しんでいました。
中国地区のヒーローズカップレフリー講習会も行われ、講義を受けた後実際に試合を担当して力量を高めました。この中から新たに15回ヒーローズカップ中国地区大会、中四国大会のレフリーを担当していただく方が出てきます。
さて大会の最終コーナーはスクール対抗リレー大会。選手だけでなく、コーチや保護者も一緒になって楽しみました。最後はNPO法人ヒーローズ林会長によるジャンケン大会。いずれも豪華(?)商品に皆さん喜んでいただけたと思います。
そして何より感謝するのは地元の山口県立山口農業高校のラグビー部、高川学園中学校、高等学校のラグビー部が積極的に協力いただいたこと。大雨、強風下の準備からイベントの進行、最後の後片付けまで本当に感謝につきます。
 この日、選手、コーチ、保護者、スタッフなどすべての参加された方から最も多く聞かれた言葉は「ありがとう」でした。いろんな方にいろんな意味でかけられた言葉であろうと思います。
このフェスティバル、次回は9月に中国地区岡山、続いて長野県菅平で行われる予定です。楽しみにお待ちください。

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