ラグビーキッズ特派員だより

第14回ヒーローズカップ関西大会は12月12日大阪の枚方市立陸上競技場で行われました。大会は滋賀、京都、奈良、和歌山の近畿ブロックを勝ち抜いた6チームと大阪のドコモカップから6チーム、兵庫県ラグビースクール大会から4チームの計16チームで決勝大会に進む4チームを目指して戦います。
 さてAブロックは落ち着いた試合運びで各自の役割をよく理解している寝屋川が姫路に快勝。特に内側からのディフェンスが的確で大きなゲインを切らせていませんでした。東大阪KINDAI対アウル洛南は東大阪が接点での強みを発揮。開始直後から立て続けにトライを重ねました。しかし、アウルも緊張がほぐれたころから持ち前の展開力を発揮。中盤以降は互角の戦いとなっただけに最初の失点が響きました。寝屋川対東大阪の対戦となった決定戦は東大阪が初戦同様接点での強みを出して得点を重ねました。寝屋川もよく展開しましたが、接点で押し込まれている分後手に回ってしまいました。粘る寝屋川でしたが結果、25-20で東大阪が決勝大会進出を決めました。
 Bブロックは洛西と西神戸の対戦。西神戸はBKがよく走りライン際を走り抜けるシーンが多くみられました。洛西も一時は連続攻撃で同点とするも25-5で西神戸が勝利。加古川対吹田は両チームともよくディフェンスが鍛えられていました。特に加古川はブレイクダウンでの働きかけが早くジャッカルで再三ターンオーバーをしていました。インターセプトで得点をするなど得点を重ねました。後半始まって吹田が主導権を握る時間帯もありましたが結果30-5で加古川が勝利。兵庫県勢同士の決定戦となった試合は加古川のBKがよく走り前半終わって20-0とリード。後半西神戸も2トライ返しますが30-10で加古川がうれしい決勝大会出場を手に入れました。
 Cブロックは兵庫県が決定力のあるBKがよく走りスピード豊かなアタックでトライを重ねました。近江八幡は小柄ながらよく展開し、よくタックルに入っていましたが1トライに抑えられました。生駒対枚方は生駒の大型選手がパワーで大きくゲイン。そのあとつないでトライに結び付けリードしますが、枚方は果敢にBKにつないで後半に同点。そして逆転と勝利をつかんだかと思われましたが、あきらめない生駒の執念、集中力はすざまじく、終了間際に右コーナーに同点トライ。そしてノーサイド。抽選の結果は生駒が次戦進出となりました。そうして進出した生駒でしたが、決定戦では兵庫県の力強いランニングプレーについていけずアタックでもハンドリングミスが見られ、チャンスをつぶしてしまいました。結果、兵庫県が50-10と快勝。代表権を得ました。兵庫県は粗削りながらも個々の力があり特に外に回ったときは強く、決勝大会でも期待したいと思います。
 Dブロックは大工大が岩出を圧倒。スケールの大きさを感じさせるプレーでトライを重ねました。岩出はチームワークの良さで勝ち上がってきましたがパワーの差はいかんともしがたい状況でした。八尾対とりみはハイレベルの戦いとなりました。八尾が先制しその後も連続攻撃で攻め立てますがとりみも粘りトライを返します。緊張感で注目される中試合が続きましたが、ここでとりみに同時に2名が負傷退場となる思わぬ展開となりました。試合は30-10で八尾が勝利しましたが、とりみは決勝大会に出場できるレベルにある好チームでした。決定戦は大工大が八尾の連続攻撃によく耐えて大型の選手のアタックで再三八尾ゴール前に迫りますがなかなか得点できず、前半を終わって5-0で八尾リード。後半に入ると八尾が立て続けにトライ。ブレイクダウンから出たボールを流れるようなパスでウィングまでつなぎます。八尾のBKライン攻撃はライン自体が前に出るスピードがありそれに加えタイミングのいいパス。見る者を感心させる攻撃でした。結果35-0で八尾が勝利。決勝大会への切符を手に入れました。
 東大阪KINDAI、加古川、兵庫県、八尾の4チームが決勝大会に臨みます。

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