ラグビーキッズ特派員だより「第14回リポビタンヒーローズカップ中国大会」

中国大会を見聞記
 
第14回リポビタンヒーローズカップが先週の北海道大会に続き中国地区、東海北陸地区でも始まりました。中国地区は昨年度岡山ラグビースクールが決勝大会でも神奈川県や埼玉県の関東代表を破り2勝しています。今年度も注目される中国大会1stステージとなりました。
 参加したのは18スクール14チーム。この中で5チームが12月に行われる中四国大会に駒を進めます。AからDブロックに分けられそこからの4チームとチーム数の多かったABブロックから五つ目の代表を争う構図となります。
 さてAブロック。大会初戦となった津山・美作スクール合同チーム対福山ラグビースクールは両チームとも攻守にバランスが取れ好ゲームと、なりましたが福山が折り返しのパスを入れるなど巧みなプレーで勝利しました。また、安芸府中ラグビースクールは尾道ラグビースクールに快勝した勢いそのままに県内のライバルでもある福山にアタック力の差で勝利。特に初戦の尾道戦でチャンスとあらばカウンターラックで再三相手ボールを奪っていたフォワードが頑張りました。後半に福山が追い上げるも振り切って代表権を得ました。
Bブロック。岡山県の二強とも言われる岡山ラグビースクールと倉敷ラグビースクールが激突。非常に高いレベルの試合となりました。岡山はバックスラインの間にアングルを変えたショートパスを受けて裏へ抜ける絶品のプレーで先制。しかし粘る倉敷はゴール前の連続攻撃で同点に。引き分けなら抽選と本部も考え始めましたが、最後は終了のホーンが鳴った後、倉敷がまさしく執念のトライで逆転。ノーサイドとなりました。惜しくも敗れた岡山ですが三位決定戦で福山に勝ち、中四国大会への出場権は得ました。
Cブロック。山口ラグビースクールが素晴らしい展開ラグビーでリーグ戦となった2試合を圧勝しました。ミニラグビーのお手本のような基本に忠実でパスワークが素晴らしい。判断も的確で状況により飛ばしパスも入り見ていても思わず「うまいなあ。」とため息のような称賛の声が出ました。ディフェンスも大柄な選手に対して低いしかもバインドができたタックルで対抗していました。相手の裏へのキックも効果的でいずれの試合もゲームプラン通りの試合ができたのではないかと思われます。
Dブロック。単独チームとしては大会初勝利を広島少年ラグビースクールからあげた松江ラグビースクールが宇部小野田ラグビースクール相手に健闘しました。メンバーは試合人数と同数の9人。リザーブ選手がおらず、もしけがをすればとの心配もありました。試合は宇部小野田が地力を発揮。大柄な選手がゲインラインを突破すると外に展開。安定感のある試合運びで松江の挑戦を退けました。松江は敗れましたが潜在能力の高い選手も見られ今後が楽しみです。
結果、中四国大会には安芸府中、倉敷、山口、宇部・小野田、岡山が駒を進めることとなりました。
 全体的にみてやはりコロナの影響で練習機会が少なく実際の試合で起こる多様な局面に対応することが例年に比べ、できていなかったことは仕方がないこととはいえ残念でした。
次回大会に期待したいと思います。
 また、例年のことながら中国地区のスタッフの皆さんの献身的な業務には頭が下がります。本当にご苦労様でした。ありがとうございました。





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