ラグビーキッズ特派員報告「第34回四国ラグビースクール大会」

四国ラグビースクール大会は参加10スクールで愛媛県四国中央市富郷スカイフィールドにて行われました。この大会は幼児から小学校5.6年まで参加する大会でヒーローズカップ中四国大会にはこの中の高学年のリーグ戦に続くトーナメント戦での結果によって5チームが進出することになります。1スクールで2チーム出すところもあり、12チームがA,Bの2リーグに分かれて7分5試合を戦い、3位までに入れば、その順位でトーナメント戦8分ハーフの試合が組まれます。

この会場は2017年に国体のラグビー少年の部が行われたところ。四国中央市から車で南に30分ほどの山間にあります。天然芝のグラウンドが3面。練習グラウンドも整備された素晴らしい施設です。数日前まで雨の予報でしたがすっかり晴れ渡り、暑いくらい。子供たちは元気よく走り回りました。ヒーローズカップが15回を迎えるということで記念大会として今大会は中四国から2チームが参加できますが、その四国代表5チームを決める大会ともなりました。
 
まず、Aリーグでは走力のあるBKを持つ鳴門が展開のうまい松山Aに5-0の接戦で勝利すると攻守にバランスの取れた宇摩にも快勝し1位に。テンポの速い攻撃からBKに展開し、一気にトライにつなげていました。高松も健闘しましたがブレイクダウンで先手を取られていました。合同チームは脇町RSと小松RSでしたが、松山Aとは引き分けするなど頑張りました。個々人では素晴らしいアタックを見せてくれ、将来が楽しみです。結果、1位鳴門、2位松山A、3位宇摩となり午後のトーナメント戦に向かいます。

さてBリーグはアタック、ディフェンスともよく整備された徳島Aが粘り強いディフェンスを見せる小松、アタックにランナーをそろえる北条を接戦で下し1位となりました。2位には北条、3位には小柄ながらよく走り小松との激戦に勝利したさぬきが入りました。高知は部員も増加し今後が楽しみなチームです。

午後からのトーナメント戦。北条対宇摩はシーソーゲーム。北条がG前からつないで先制すると宇摩もターンオーバーから同点。北条ギャップついてリードするも宇摩も自陣から抜け出して同点。さらに、、、。両チーム取り合う熱戦となりましたが最終的に30-15で北条が勝利。さぬき対松山Aは小柄なさぬきがSOからの好パスで展開するも松山の圧力に負け25-5で松山の勝利。鳴門対北条の準決勝は鳴門がミスに付け込んで先制トライするとその後も得点を重ね30-10で勝利。北条は後半連続トライで追い上げますがそこまで。松山A対徳島Aは連続攻撃から徳島が先制。松山も同点としますが、疲れからかその後は徳島ペース。30-10で徳島が勝利。3位決定戦となる松山A対北条は乱戦。両チームとも3連続の試合となりノーガードの打ち合いの様相でした。結果松山が30-25で勝利。中四国大会出場権のかかる5位決定戦は宇摩対さぬき。宇摩が自陣から大きく外へまわしてトライするとさぬきもギャップをうまくついて同点。その後宇摩が2トライをあげ15-5で前半を終了するも、後半最初にさぬきがBKに展開しトライ10-15と追い上げ、どうなるかと思われましたがその後は宇摩がトライを重ね50-10で宇摩の勝利。決勝戦となりました徳島A対鳴門は鳴門がPKからブラインドサイドを突いて先制。しかし徳島も左ラックサイドのすきを見つけて同点。さらにG前から大きく展開して左隅にトライし逆転。鳴門も連続ラックからキャプテンが同点トライ。その後はどちらも譲らず同点で終了となりました。

惜しくも中四国大会を逃したさぬきチーム、体格には恵まれていませんが、いい展開ラグビーを見せてくれました。試合が終わっても他チームと離れたところで長い時間ミーティングの輪ができていました。その輪は堅固なものでした。

中四国大会には徳島、鳴門、松山、北条、宇摩の5スクールが児玉中四国運営委員長より推薦状を受け取りました。中四国大会は12月18日。決勝大会目指して頑張ってください!
 

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