ラグビーキッズ特派員報告

第15回大樹生命ヒーローズカップ中国地区大会
 
中国地区は4月に山口、9月に岡山でヒーローズフレンドシップラグビーフェスティバルを行った地域です。ヒーローズカップも15回大会を迎えた今年も非常に盛り上がりを見せる地区になります。いずれのチームも大会の運営に積極的に協力していただき感謝しています。
大会は広島県福山市にあるツネイシフィールド。シニアのサッカーが3面取れる人工芝を持つ整備されたグラウンドです。天候はこの日も好天。真っ青な空。気温も19度。微風。
絶好のラグビー日和でした。
大会は中国地区各県の16チームを4つのAからDの4ブロックに分けリーグ戦を行い、各1位チームが12月18日に行われる中四国大会に出場することができます。今年は15回の記念大会ということで中四国からは決勝大会に2チームが出場できるために2位チームからも1位との得失点差が小さいチームの3チームが中四国大会に進出できます。

 Aブロックは安芸府中RSと広島少年RSの対戦から始まりました。広島少年が先制するも安芸府中は力強いランニングで逆転。広島少年もFWが突進して2トライをあげるが、最終的に30-15で安芸府中の勝利。安芸府中はその後も突破力を生かし東広島JRSを30-15、岡山セブンスジュニア・美作RSには55点をあげ1位を確保しました。セブンスジュニア・美作もスペースを意識してよく展開していました。

Bブロックは強豪ひしめく厳しいブロックとなりました。その中でも尾道RSは各プレーヤーがしっかり自分の役目を果たしていました。明確にわかることはブレイクダウン時の2番目のプレーヤーが非常に早く到達し、倒れず形の良いラックを形成していること。そのためSHも安定したボールを展開することができ、フォローにも早くいけ、分厚いサポートができていました。宇部・小野田RSと津山RSも互いにバランスの取れた好チーム。両者の対戦は15-15の引き分け。勝ち点は同点。対戦相手との勝者も引き分けなので中四国大会へ進出を決めるための3つ目の項目、総トライ数の差で津山が2位となり中四国大会の切符を手に入れました。竹原もよく頑張っていましたが、人数が少ない分最後は体力的にきつそうでした。

Cブロックは山口RSと岡山RSが激突。この日のハイライトでした。果敢に展開、早いパスワークで右に左に揺さぶる山口に対し岡山も力強い突進に外のスペースにうまくボールをつなぎ、まさしく一進一退。前半を5-5の同点で折り返す。後半に入ると山口の外への展開に気を取られたか岡山のラックサイドのディフェンスが甘くなるところを飛びこまれ、山口がリード。岡山も食い下がり1トライを返すもそこまで。山口が20-10と快勝しました。山口のベンチ入り選手は10人。昨年は中四国大会の準決勝で惜しくも敗退しましたがそれを糧によく練習を積み重ねてきたことがうかがわれます。松江RS/米子RS対福山RSも好ゲームでした。後半に入り10-10の同点から松江/米子が決勝トライをあげ、勝利しました。松江/米子は日本海側でチーム数も少ないですが、今後も発展していってもらいたいものです。

Dブロックは前回の中四国の代表チーム、倉敷RSが余裕とも思える安定した試合運びで1位を取りました。縦へ横へ変化を付けた攻撃は昨年決勝大会に行った自信が表れていました。2位には倉敷相手に健闘した坂ジュニアRFCが入りました。

中国地区代表の安芸府中RS、尾道RS、山口RS、倉敷RS、津山RS、岡山RS、坂ジュニアRFCの7チームは11月20日に愛媛県で行われる第34回四国ラグビースクール大会を勝ち抜いた四国代表5チームと12月18日対戦し、そこから2チームが横浜での決勝大会に進出します。

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