ラグビーママの栄養バイブル⑰

【朝なかなか起きられない・・・もしかして○○不足かも!】

みなさんこんにちは
管理栄養士のきたみのりです。

涼しくなってきましたね。
試合も多いシーズンとなってきました。

試合に向けて準備を進める選手が多い中で選手のカウンセリングをしていると、「朝起きるのがつらい」と答える選手が多くいます。夜遅くまで練習や宿題などをしているためもあるので、原因はそれぞれですが、血液検査の結果と照らし合わせると鉄分不足の状態にある選手が多くいます。


鉄分不足と聞くと女子選手だけと思っていませんか?
経験上、競技に関わらず、ジュニアアスリートにおいては貧血もしくは隠れ貧血になっている選手が多くいます。
立ち眩みやめまいといった症状まではいかなくとも、『なんとなく身体がだるい』『最近練習についていけない、バテてしまう』といったものも貧血の症状の一部。これを放っておいてキツイ練習を続けてしまうと、血が足りずにふらふらで練習に打ち込むことが難しくなります。ケガや故障に繋がることも。

ここから試合が多くなってくるかと思いますが、怪我なく質の良い練習をして、試合に臨んでいきたいですよね。

〜貧血気味の選手の食事の注意点は?〜

一日三食しっかり食べていてもなかなか必要量に達しないのが鉄分です。
意識的に食べる必要があります。

鉄分はレバー、牛肉、カツオ、マグロ、ほうれん草などに多く含まれています。
身体に吸収しやすい形とそうでない形があるので、吸収の良くなるビタミンCも一緒に取ることができると良いですね。また、運動直後は鉄分の吸収を阻害してしまうので、運動直後の補食には鉄分の多い食材を避けるのも効率的です。通常のお食事で足りない分は、鉄分強化のチーズやヨーグルトをプラスしたりしてみましょう。

上記のような食事で鉄を補給するメリットは、亜鉛など成長期に必要な栄養素も合わせて取れるところです。サプリに頼ると鉄は取れるのですが偏りが出て他の栄養素が不足することもあるので、使用する際はよく注意するようにしましょう。またアンチドーピングにも要注意です。

筋肉や脂肪のようになかなか外からは見えないのが血液ですが、パフォーマンス向上のためには貧血の改善も必要不可欠です。自分の必要量は?鉄分って足りてる?など気になる方はまずは自分がどの段階にいるのか立ち位置を確認しましょう。血液検査など客観的に数値で見られるものもお勧めします。

『なんとなく身体がだるい』
『最近練習についていけない、バテてしまう』
を放っておかず、より質の良い練習ができると良いですね。

『うちの子当てはまるかも・・・』そんな方はぜひお近くの管理栄養士さんやスポーツ栄養士さんに相談して早急に改善、そしてパフォーマンスUPを目指していきましょう。

【きたみのりプロフィール】
プロ〜小学生のサッカー、野球、ラグビー、陸上、ゴルフ、バスケ、ボクシング、審美系競技など様々な選手を東京・大阪を中心に全国でアスリートの目標達成を栄養面からサポート。

背を高くしたい・身体を大きくしたい・バテにくい身体を作りたい
アスリートのパフォーマンスUPのための考え方やコツを発信しています★ 
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