ラグビーキッズ特派員報告

第15回大樹生命ヒーローズカップ始まる 北海道大会
 

15回を記念して勝敗にこだわらないラグビーフェスティバルを山口、岡山、菅平と行い、交流、親睦を進めてきたヒーローズですが、いよいよカップを目指して戦うヒーローズカップが始まりました。15回の記念大会ということで、参加数を拡大し、北海道大会でも昨年の決勝大会への進出数1から2に増えました。その出場権を9チームが目指しました。
試合はA、B、Cの3ブロックのリーグ戦を1日目に行い、上位2チームが2日目のA、Bの決勝リーグ戦に進出しその勝者が横浜に駒を進めることになります。 
さて、10月22日の初日は北海道とは思えない暖かさ。開会式の札幌月寒屋外競技場は気温19度。試合開始時には20度となる絶好のコンディション。昨年は無観客での開催となりましたが、今年の観客制限はなく、しっかりしたコロナ対策の元、保護者の方も大いに楽しんでいただけました。
 さて1日目Aブロックは旭川RSが千歳RSと函館RC合同の挑戦をチームワークの良さでしりぞけたあと、同じく合同に勝利した函館RSとの一戦となりました。前半は旭川がスピードあふれるランニングで2トライあげ、10-0で旭川リード。後半に入ると函館が先制。しかし、旭川も取返し再び10点差。しかし、あきらめない函館はここから2トライ返し15-15の同点で残り1分。最後は函館のBKが美しいカットインを見せて20-15でノーサイド。函館が1位通過となりました。
Bブロックは強豪の3チームが集まる厳しいブロックとなりました。北海道BBJr対遠軽RSはBBが集散早く、うまくジャッカルに入ってターンオーバー。10-5と接戦をものにしました。BB対山の手RSは判断よくショートサイドを突く山の手に対し、大型FWの突進からゲインを奪うBBという構図になりましたが、山の手が4分、6分と右に左にトライ。後半もディフェンスからこぼれ球を奪ってトライ。最後までリズムに乗れなかったBBに快勝しました。遠軽対山の手はオフロードをうまく使ってつなぐ山の手に対し、ラックで圧力をかけ、BKを走らせる遠軽でしたが、山の手がリードするも、遠軽が逆襲し10-10の引き分けとなりました。結果山の手が1位通過。2位にはBBJrが入りました。Cブロックも激戦。帯広RS対札幌RSは札幌が突破力を生かしてトライを重ねました。帯広もラックサイドを突いてゲインをしていましたが25-5で札幌が勝利。OKHOTSKBLUE R.F.C.Jr対帯広はOKBが先制。その後もトライを重ね前半で30-0と大きくリード。後半も手を緩めず55-0で大勝しました。そのOKBと札幌との対戦は実力伯仲と思われました。OKBがスクラムからサインプレーで先制。しかし札幌も体重差を生かした攻めで同点。前半終了間際札幌が押さえ込んで10-5と札幌リードで折り返す。後半に札幌が得点し15-5となったがOKBはひるまず、連続攻撃から巧みなステップを踏んで15-10とするもまたもや札幌の重量FWの突進からトライし20-10あきらめないOKBは自陣のゴール前から右タッチライン際を快走してトライするもここまで。20-15で札幌が1位通過。2位はOKBとなりました。
2日目は前日の天気予報とは異なり小雨が降るスタートとなりました。気温も一気に下がって11度。幸いに試合中雨が降ることはほとんどなく風もなかったので、滑る芝に悩まされるシーンもありましたが順調に試合は進められました。
さて、決勝Aグループに入ったのは函館RS、北海道BBJr、札幌RS。BB対函館は緊迫した展開に。函館が9分にPKからの突進で先制。その後もトライをして10-0の函館リードで前半を終了。しかし、後半に入るとBBが爆発。立て続けにトライし後半3分には同点に。そして逆転。函館も大型選手の突進からトライして15-15の同点とするも最後はBBが左隅に飛び込んで20-15でBBの勝利。札幌対函館は札幌がエンジン全開、前半で50-0と大きくリードし後半追い上げる函館を振り切って50-15で勝利。札幌対BBは札幌が圧倒。50-0という大差で勝利。横浜への切符を手にしました。
Bグループに入ったのは旭川RS、山の手RS、OKBJr。旭川対山の手は山の手が素晴らしいスタート。前半だけで40点。旭川も後半連続トライで追い上げるも65-20で山の手の勝利。OKBと旭川は一方的な展開に。走力のある選手が雨で滑る芝も何ものぞと走り、最後まで手を緩めることなく90-0とOKBの勝利。さて最終戦となったOKB対山の手は試合開始の4分前に両者スタンバイ。入場となる2分前まで静寂に包まれます。スタンドも声なく緊張感が漂っていました。試合は山の手がいつものようにプレーするのに対しOKBは緊張のためか動きが悪く連係ミスを突かれては得点を与えていました。山の手BKは裏に抜けた後のつなぎがうまくBKが良くフォローしていました。前半終わって25-5。後半に入るとOKBも息を吹き返しBKの展開で連続トライ。負傷者の中断があったもののその後もトライを返し追い上げるもここまで。40-25で山の手が勝利し代表権を獲得しました。
代表権を獲得した札幌RSは大型選手を効果的に使い、相手を引き付けてBKに展開、また、展開に気を取られているとみると別の大型選手がラックサイドに突進して得点を重ねるという対戦相手が止めようがないプランで試合を進め、決勝リーグ2試合で100点をあげる攻撃力は全国大会でも大いに見せていただきたいと思います。また、山の手RSは速いパスワークからBKに展開するとカットインやオフロードでうまくスペースを作ってつないでいました。各自の役割もよく理解しており、3か月後の決勝大会にはさらに磨きをかけたプレーを見せてくれると思います。
なお、決勝大会には進めませんでしたが道東のOKHOTSKBLUE R.F.C.Jrや遠軽RSも素晴らしいプレーを見せてくれました。北海道全体のレベルが非常に上がっていることがうかがえます。
決勝大会に進む札幌RS、山の手RS、頑張ってください!

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