ラグフェススタッフ特派員報告

ラグフェス@菅平 ラグビーフレンドシップフェスティバルが開催される
 

毎年NPO法人ヒーローズではヒーローズカップを開催し、カップの獲得(日本一)を目指した大会を行っていますが、このヒーローズフレンドシップラグビーフェスティバル(ラグフェス@菅平)は15回目を迎えるヒーローズカップを記念し「勝敗を問わずにすべての選手がラグビーを楽しめる交流試合や様々なレクリエーションを通じて、選手・スクール間のフレンドシップ(友情・友愛・交流)を育むことを目的」に行われました。
すでに、ラグフェスは4月に山口県、9月11日には岡山県で行われ、3回目となる今回はラグビーのメッカと言っていい長野県菅平で行われました。ご存じの通り菅平は全国からラガーが集まって合宿をするところ。スクールから社会人まであらゆるジャンルの選手たちが集い、その技を磨き、友好を深めています。グラウンドも100面を超え、非常に素晴らしい施設・環境が整えられています。
さて、台風の余波か前日の準備は雨。一日目の午後から始まった交流試合も雨にはなりましたが、試合の進行には問題なく、予定通り終えることができました。二日目は雨はほとんどないものの朝から濃霧。一時はかなり深くなり、中断も考えましたが、始めると霧が晴れ、問題なく試合を続けることができました。4時からはワールドカップでも大活躍された福岡堅樹氏のトークショー(ランドローバープレゼンツ福岡堅樹トークショー)が行われ保護者、子供たちとラグビーや福岡さんの小学生のころの話など楽しい会話の時間を持ちました。進行役はラグビージャーナリストの村上晃一さん、事前に福岡さんへの質問も募集されて福岡さんが実際にボールを手にして質問に答えていました。
二日目となる土曜日の参加チームが一番多く、地元長野はもちろん、西は大阪、京都、東海から愛知、富山、東は東京、神奈川から山梨、群馬、埼玉、千葉からのエントリーがありました。29スクール、選手1200名、コーチ300名、保護者500名、スタッフ100名と総勢2000名を超える人たちで菅平のサニアパークが人であふれました。コロナ対策も万全に行いました。
そんな中で楽しく試合は始められました。29スクールが参加しましたが、今回は学年でのチーム構成となり3年12チーム、4年18チーム、5年17チーム、6年33チームの合計80チームが試合を行いました。人数の多い世田谷区ラグビースクールは最多の17チームの出場!普段はできないほど試合を楽しんでもらえたのではないかと思います。用意したコートはサニアパークを中心に19面!規模の大きさがわかっていただけると思います。総試合数は343試合。これも菅平でしかできないことだと思います。試合は9時から始まり終わりは昼休憩をはさみ最終の試合が終了したのは午後3時半。そのあと各地域でも大好評のリレー大会。サニアのメイングラウンドは応援の声でいっぱい!昼休みにはイベント広場では様々な楽しいイベントが行われました。これまでと同じく「ストラックアウトチャレンジ」「射的」「握力ランキング」に加え、「短障害物競走」「バランス選手権」。ランドローバープレゼンツのブースではマシンで走りながらミニボールを的に入れるゲーム。難しいだけに成功感もいっぱい。また、ランドローバープレゼンツ「きんちゃんだよ!全員集合大ジャンケン大会」では元日本代表の大野均さんとのジャンケンに勝てば商品をゲット!大野さんがじゃんけんに弱いことが暴露されました。(笑) ラグビーキッズブースでは管理栄養士の喜多みのり先生による「体を大きくするための栄養教室」やスポーツイラストレーターの尾中哲夫さんによる「似顔絵コーナー」も前回同様盛況。尾中さんは月刊「ゴルフダイジェスト」の表紙のゴルファーの絵を描く事25年のスポーツイラストレーターの第一人者です。喜多みのり先生の「ラグビーママの栄養バイブル」には、大野均、東田哲也、正面健司の3人の元日本代表選手がゲスト出演していました。「ラグビーエイド」では200個のトンガ支援ミニボール販売は完売。全額(20万円)トンガ支援に使わせていただきます。「ラグビーエイド」のバイスキャプテンの大野選手のサインも入れていただきました。
女子セッションでは女子だけの試合が行われました。高学年3チーム、中学年2チームがそれぞれ試合を行いました。高学年の試合ではコートの周りは黒山の人!男子からの大声援に加え、好タックルが出れば、ボルテージは最高潮!中学年試合では 日本代表のレジェンドたち(大野均98、北川俊澄43、林敏之38、金澤良3、正面健司2、東田哲也1、合計キャップ185)とのタッチフットもあり結果は1勝1敗。レジェンドの皆さんにも楽しんでいただきました。
また、技術力向上の視点からタッチラグビー元日本代表奈良秀明氏による「ステップ講習会」、元日本代表正面健司氏による「キック講習会」。それぞれ午前午後合わせて4回開催していただき子供たちも新しい気づきがあったのではないでしょうか。通路のスペースではキッチンカーや観光協会からの食事提供、ラグビーグッズのショップも開かれ保護者の方も多く見えていました。夜の8時からは菅平高原国際リゾートセンターの大ホールにおいて指導者の方に集まってもらって「ラグビーサミット」ラグビー指導者会議が行われました。元日本代表でトップリーグで活躍された後藤翔太氏をお迎えして「これからのラグビースクール」についての基調講演がありました。そのあと村上晃一氏の軽妙な司会で各立場の4名のパネラーも交え、指導者の方と現在のスクールの問題点、その改善方法など活発な意見が交換されました。
三日目は朝から快晴。これまでの天気が嘘のように晴れ渡り遠く妙高の山々も見られました。子供たちもこの天気に応えるように元気いっぱいプレーしていました。
このフェスティバルは、多くの方の協力があってできることです。地元観光協会の方の支援は本当にありがたかったです。そして何より感謝するのは長野県伊賀良、上郷両スクールの保護者の皆さんのご協力。イベント広場での運営はお任せしました。後片付けまで本当に感謝につきます。また、ボールの提供に加え、プレゼントまでいただきましたリンドスポーツ様、ありがとうございました。 
 「ヒーローズカップ」では必ず勝者と敗者が生まれ、悔しい表情、涙のシーンがありますが、このヒーローズフレンドシップラグビーフェスティバルでは笑顔しかありませんでした。昨今、子供たちのスポーツの勝利至上主義が取りざたされておりますが、15回を記念して行われました3回のフェスティバルはスポーツの楽しさ、ラグビーの楽しさを感じてもらえたのではないでしょうか。「楽しかったので、今年だけでなく来年もやってほしい。」との声を多くいただきましたが・・・。
来年の開催に期待しましょう!!


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