【インタビュー】社会で活躍するラガーマン 大正製薬ホールディングス社長上原明様~その1~

ラグビー OVALROAD 村上晃一 上原明×OVALROAD

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村上 このコーナーでは、ラグビーを経験したことによって、その後の人生を豊かにした方々にお話を聞いています。今回のお客様は、大正製薬ホールディングスの代表取締役社長・上原明さんです。ラグビーワールドカップ(RWC)日本大会は大成功でしたね。

上原 私は14試合を現地で観戦しました。日本代表戦はすべてです。満喫しました(笑)。印象的なのはアイルランド戦で、正直勝てると思っていなかったのです。スコットランドに勝って、2位で決勝トーナメントに行くという想定をしていたのですが、両方に勝ちましたね。しかも、両方とも7点差でゲームとしても面白かった。楽しかったです。うれしかったのは女性のファンが増えたことです。

村上 観客は45試合(3試合は台風のため中止)で170万人を超えました。ほんとうによく入りましたね。

上原 夢のようでした。今回は海外から来られたファンの皆さんが独特の雰囲気を作ってくれたことで、日本の皆さんも楽しめたのではないでしょうか。ラグビーの楽しみ方というのは、ひとつのチームに肩入れするのではなく、ゲームそのものを楽しむこと。こういった楽しみ方は他のスポーツではあまり見られません。そして、ラグビーは一瞬も目が離せない。常に緊張感がある。そんな魅力も伝わったのではないでしょうか。

村上 日本代表のトライも素晴らしかったのですが、印象に残っているトライはありますか。

上原 スコットランド戦の稲垣啓太選手のトライです。私は慶應義塾大学のBYBという同好会でプレーしていたのですが、ポジションが1番で稲垣選手と同じでした。学生の頃は、FWの選手というのは、試合中ボールがあまり回ってこないものだと思っていました。大学2年生の時に日吉のグラウンドで体育会の2軍と試合をしたことがあって、急にボールが来て、どうしていいか分からなくなったことがあります(笑)。

村上 RWCが日本で行われた価値についてはどう感じていらっしゃいますか。

上原 ラグビーの良さを、日本の皆さんが知識ではなく実感することができた。これが一番大きいと思います。1899年、慶應義塾の学生にラグビーが伝えられ、それが日本に根付いたのは、日本の武士の精神というか、良し悪しは別にして、お家のために自分を犠牲にしても尽くす、人のために尽くすという尊い考え方が、ラグビーの精神と似ていたからではないかと思います。ラグビーも自分を律しながら仲間を信じ、一途にチームのために尽くす。そんな精神が、今回のRWCによって皆さんに感じてもらえた。日本代表のスローガンであるONE TEAMは、流行語大賞も受賞しましたね。それがとても良かったと思っています。


つづく~

上原明様

《略歴》

昭和41年 慶応義塾大学経済学部卒業
昭和52年 大正製薬株式会社 入社
昭和57年 代表取締役社長 就任
平成24年 代表取締役会長 就任
平成25年 大正製薬ホールディングス株式会社代表取締役社長 就任
平成27年 大正製薬株式会社取締役会長 就任

成蹊学園 理事・評議員 慶応義塾 理事・評議員 城西大学 理事長

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