フランス代表の名キャプテン、リーブの言葉をモットーに!
チームの愛称である「レ・ブルー」は、ラグビーフランス代表の愛称でもあります。2016年にチームを設立し、代表を務める桐谷鋼哉さん(55歳)は、元フランス代表キャプテンのジャン・ピエール・リーブの言葉「ラグビーは少年をいち早く大人にし、大人に永遠の少年の魂を抱かせる」をモットーにチームを運営しています。チーム名の通り、コンタクトはしない、タグラグビーに特化した小学生のチームです。サントリーカップ(全国小学生タグラグビー大会)で勝ち進むことを目標に元気いっぱいに活動しています。どんなチームなのか、なぜタグラグビーなのか。桐谷さんにお話を聞いてみました。
タグは一日で大会もできて分かりやすい
グラウンド確保で生徒数も着実に増加
村上 桐谷さんのラグビーとの出会いから教えてください。
桐谷 大阪府立河南高校でラグビーを始めました。当時は、テレビドラマの「われら青春」(中村雅俊主演、フジテレビ系列)など、ラグビーを題材にしたドラマもあってラグビーの人気があった時代です。あの頃は大阪の多くの高校にラグビー部がありましたよね。それで、やってみようと思いました。大学進学で横浜に来たのですが、大学では体育会で続けなかったことを後悔し、大学2年生でブラックシーガルズというクラブチームに入って社会人でも続けました。
村上 横浜泉タグラグビークラブ 泉レ・ブルーを立ち上げた理由など聞かせてください。
桐谷 私には2人の息子がいまして、大和ラグビースクールというチームに入りました。私も指導者として関わるようになり、タグラグビーの存在を知って取り入れることにしました。神奈川県ラグビー協会ではラグビー普及のために定期的にタグの大会を開催しています。その大会に出てみると、タグは一日で予選リーグ、決勝トーナメントを行い優勝チームが決まります。この流れがとても分かりやすくて、選手や保護者にも受けが良かったので、チームとして、ミニラグビーとタグラグビーを並行してやるようになりました。私も本気になり、タグの強豪チームと交流し、2014年には神奈川県で2位になることもできて南関東大会にも行きました。しかし、グラウンドの確保が難しいなどの理由でチームとしてタグラグビーを続けるのは困難ということになりました。それで私が別のチームとして、2016年に横浜泉タグラグビークラブ 泉レ・ブルーを立ち上げたというわけです。
村上 どうやってチームを作っていったのですか。
桐谷 まずはグラウンドを確保しようと思って近所の小学校に行きました。すると偶然そこの副校長から「連合町内会の自治会長さんがタグラグビーのチームを作りたいと言っていましたよ」という話を聞きました。それで直接相談してみたら、神明台の広場をお借りできることになりました。場所が確保できたので、神奈川県ラグビー協会のタグ委員長さんにも相談しながら、タグラグビー教室を開催して、集まってきた人たちで立ち上げました。最初は小学1年生から6年生まで全部で15名くらいでしたね。
村上 それが現在では、約90名なんですね。
桐谷 軌道に乗ると口コミでどんどん増えていきました。2019年のラグビーワールドカップのときも問い合わせが多くて、これでまた生徒が増えると思っていたらコロナで止まってしまいました。それは残念でしたが、その後もコンスタントに増えています。天然芝でタグのコートが2面とれるグラウンドが確保できているのが大きいです。
村上 他のスポーツも使っているのですか。
桐谷 そこは近所の人が散歩するような場所なので、野球、サッカーは禁止なんです。ボールが飛んでくると危ないということで。タグラグビーはキックがありませんし、ボールが遠くに飛んでいくこともないので許可されています。
村上 コーチの20名はどんな方々ですか。
桐谷 保護者の方がほとんどですが、ラグビー経験がなくてもタグラグビーをプレーするようになり、レフリーをしてくれる人もいます。
タグを取りたい、取られたくない
そのモチベーションで足が速くなる
村上 タグラグビーの競技性の良いところはどんなところですか。
桐谷 ボールを持って走ればいいだけですから、とっつきやすいと思います。幼児、小学生の低学年でもボール持って走ってトライしたら、みんなに喜んでもらえますよね。誰でもトライがとれるのも魅力です。高学年になるとディフェンスのスキルが高くなって簡単にトライできなくなりますが、みんなで知恵を絞ってトライの方法を考える。発展性もあって良いと思います。
村上 モットーは、元フランス代表キャプテンのリーブの言葉なのですね。
桐谷 ラグビー関係者であればみなさんご存じの言葉ですよね。私も良い言葉だと思っていました。チーム名を考えたとき、「レ・ブルー」という響きがいいなと思ったんです。なぜ、レ・ブルーなのかといえば、リーブの言葉があるから。そして、フランスのシャンパンラグビーのようなプレースタイルを目指しているとイメージできます。ユニフォームの背中に小さな文字でリーブの言葉を入れています。この言葉どおり、クラブを巣立っていった子どもたちがやがて大人になってクラブに戻り、地域の子どもたちにラグビーの魅力を教えるようになってほしいと願っています。
村上 だからユニフォームも、青いジャージー、白パンツ、赤のストッキングなのですね。まさに往年のフランス代表ですね。
桐谷 そうです。保護者コーチの皆さんにも賛成していただきました。
村上 指導方針には、「意欲を持って取り組む姿勢を育てる」、「仲間と協力する態度や思いやりの気持ちを養う」などがありますが、これは設立時に作られたのですか。
桐谷 実は、設立時には生徒を集めることばかり考えて、来てくれた子におやつを配るなど甘やかしてしまったんです。そのためか言うことを聞かなくなってしまった子もいて、きちんと指導するために文言を決めたという面もあります。以降は必要な時は叱るようにしています。小学5、6年生になると背筋も伸びて、しっかり敬語で話し挨拶できるようになります。
村上 印象的な生徒のエピソードがありますか。
桐谷 いま中学3年生の子で、2016年の設立時から来ていた子がいました。当初は練習中にこちらの言うことをほとんど聞かない子でした。自分勝手で、私もよく𠮟りました。それが6年生になると落ち着いてきて、私との信頼関係もできて、キャプテンとしてしっかり取り組んでくれるようになりました。小学6年生の夏にラグビーを続けることを勧めてみたら、関東学院六浦中学校に進学することを決め、今ではそのラグビー部のBKの中心選手になっています。愛称は「のぶ」と言いますが、「のぶ」が高校でも活躍してくれることをクラブのみんなが期待しています。
村上 小学6年生で卒業すると、コンタクトのあるラグビーに進む子は多いのですか。
桐谷 多くはありませんが、いま中学1年生の5、6名は中学部のある大和ラグビースクールに行きました。大半は中学で他のスポーツの部活に入っていますね。
村上 他のスポーツをするということは、タグラグビーで運動能力が高まったということもありますか。
桐谷 毎週土・日曜日に走っていますから体力面は向上すると思います。スプリントの力もつきますね。タグを取りたい、取られたくない、というモチベーションが高いので走るのが速くなるのだと思います。
村上 タグ以外のイベントもあるのですね。
桐谷 楽しいこともないと続きませんからね。バーベキューは年に二回くらい。夏の流しそうめんと、冬の餅つき大会もあります。流しそうめんは竹を切ってきて、餅つきは、杵と臼を借り、もち米を蒸すところからやります。保護者の皆さんに手伝ってもらって楽しくやっています。普段は学年ごとに分けて練習していますが、イベントは縦割りで5、6年生が下級生の面倒を見るようにしています。
村上 桐谷さんが指導を続けるモチベーションは何ですか。
桐谷 以前のチームでサントリーカップの南関東大会まで勝ち進みながら勝てなかった悔しさがあって、自分のチームを全国大会まで連れていきたいと思っています。そんな目標もありますが、やっていること自体が楽しいのです。月曜から金曜日は仕事一色ですが、週末にタグのメンバーに会えることで仕事を忘れリフレッシュできるし、終わった後も気持ちがいい。子どもたちの楽しそうな表情を見ると嬉しいし、しばらくは続けていきたいですね。
横浜泉タグラグビークラブ 「泉レ・ブルー
2、シンボル・ユニフォーム・エンブレム等
桐谷 鋼哉
4、住所・連絡先・担当者等入校希望者や問合せ先
infoizumilesblues@googlegroups.com
5、活動場所・練習場所
神明台スポーツ施設 多目的広場
6、練習場所は天然芝、人工芝、土等
天然芝
7、活動時間、スケジュール、年間スケジュール等
毎日曜日 9:00~12:00(高学年は土曜練習あり)
県協会主催大会他、サントリーカップ出場目指して活動しています。
その他、県内、近県中心に遠征あり
8、入会費・会費・用具費用等、活動に必要なもの
年会費10,000円(兄弟姉妹で入会は2人目以降保険費用のみ)未就学児は半額
ユニフォームは個別購入、試合参加費および年会費保険料等は含まれます。
9、生徒人数・女子選手の構成比等・外国人対応等
加入数100弱
女子選手多数
10、コーチ人数、指名、経歴等
コーチ数20名 ラグビー経験者、未経験者 それぞれ所属
11、モットー・大事にしている事・理念
「ラグビーは少年をいち早く大人にし、大人に永遠の少年の魂を抱かせる」グ
元フランス代表ジャン・ピエール・リーブ(ユニフォームにフランス語でプリント)
12、特徴・全員試合出場など他のスクールとの違い
未就学児(年長)から6年生の幅広いメンバーがいます。
13、歴史・活動実績
2016.7.16 発足
2019年度サントリーカップ神奈川予選6位
14、OB・輩出トップリーガー
今後、現れてくれることを期待しています。
15、指導方針・教育方針
1 意欲をもって取り組む姿勢を育てる
2 支えてくれている周りの大人への敬意や感謝の気持ちを大切にさせる
3 ルールやマナーを守らせる
4 仲間と協力する態度や思いやりの気持ちを養う
16、ラグビー以外の行事
5月 春のBBQ
8月 夏の納会(流しそうめん)
10月 秋のBBQ
12月 納会(餅つき)
3月卒部会など
17、他の習い事との掛け持ちが可能か・何人いるか
可能です。
18、保護者の活動への参加・サポート
自由意志でサポートをお願いしています。みなさん出来る範囲で楽しみながらサポート頂いています。
また、「大人にも少年の魂」の合い言葉でパパママで子供達の練習後にゲームをすることもあります。
19、どんなスクールを目指すか(将来像)
子どもたちの「人間力」「技術」「体力」のそれぞれの力をバランス良く伸ばしていきたい。とくに、タグラグビーの場面だけではなく、あらゆる場面で他者を思いやる気持ちを大切にすれば、競技に必要なコミュニケーション能力が向上するんだということを子どもたちには繰り返し伝えている。
20、生徒にどんな大人になって欲しいか(教育観)
このクラブを巣立っていく子どもたちが、やがて大人になれば彼ら彼女たちに、同じ地域の中で子どもたちにラグビーの魅力を教える立場になってほしい。ジャン・ピエール・リーブの言葉を我々が地域の中でクラブを育んでいくうえでの「基本精神」であると考えている。
21、プレースタイル
溢れるランニングとパスプレーを得意として,次々とフォローが湧き出しパスがつながるシャンパン・ラグビー
22、交流する他のラグビースクール
神奈川県下および関東周辺 タグラグビークラブ
交流するラグビー団体(学校・協会・トップリーグ等)
神奈川県ラグビーフットボール協会
23、自由欄(付け加える事があれば)
当チームは五郎丸ブームの頃に結成された、まだまだ歴史の浅いチームです。
グラウンドや保護者、地域の協力にも恵まれ、神奈川県下でも最大の人数を要するチームに育ってきました。
保護者へのアンケート
1、このスクールを選んだ理由
チームの雰囲気が良かったこと。
学校の異なる子供同士で天然芝のグランドで思いっきり楽しく走れる事に魅力を感じたこと。
2、このスクールの良い点
タグラグビーの技術だけでなく、人を育てる処に力を入れていること。
クラブ行事が豊富にある点
学校の違う子と仲良くなり、自分の学校以外のコミュニティが出来ること。
3、スクールに改善して欲しい所
低学年のオンとオフの切り替えが遅いところ。
(運営注:今後出来るように指導していきます。)
荒天時の中止連絡が遅いところ。
(運営注:いつも迷いながらの決定であり、今後改善できるようにしていきます)
4、お子さんの変化・スクールに入って変わりましたか
学年を超えた仲間が出来、仲間の大切さを学んだ事と自己主張が出来るようになった事
学年が上がるにつれ、自分から準備が出来るようになった。
学校の違うメンバーもいて、いつもと違うコミュニティの中で自分の居場所を作ることが出来たこと。
5、お子さんがスクールに入って生活に変化がありましたか
時間管理が出来るようになった。
近所の人たちに挨拶が出来るようになった。
体力がついた
風邪を引かなくなった
6、スクールを卒業してもラグビーを続けさせますか・続けて欲しいですか
本人の希望を尊重。(出来るならば続けてほしい)
7、ご自身もラグビーをしていましたか
はい(運営注:ラグビー経験者の保護者は3割程度でしょうか)
8、ご自身もラグビーが好きになりましたか
さらに好きになり、子供と一緒に楽しむことが出来ている。
9、どんな大人になって欲しいですか
人の事を思いやり自分の意思を持ちしっかり主張出来る人
10、スクールに入れてよかったですか
家族ぐるみでたくさんの仲間ができ、本当に良かった。
チームの愛称である「レ・ブルー」は、ラグビーフランス代表の愛称でもあります。2016年にチームを設立し、代表を務める桐谷鋼哉さん(55歳)は、元フランス代表キャプテンのジャン・ピエール・リーブの言葉「ラグビーは少年をいち早く大人にし、大人に永遠の少年の魂を抱かせる」をモットーにチームを運営しています。チーム名の通り、コンタクトはしない、タグラグビーに特化した小学生のチームです。サントリーカップ(全国小学生タグラグビー大会)で勝ち進むことを目標に元気いっぱいに活動しています。どんなチームなのか、なぜタグラグビーなのか。桐谷さんにお話を聞いてみました。
タグは一日で大会もできて分かりやすい
グラウンド確保で生徒数も着実に増加
村上 桐谷さんのラグビーとの出会いから教えてください。
桐谷 大阪府立河南高校でラグビーを始めました。当時は、テレビドラマの「われら青春」(中村雅俊主演、フジテレビ系列)など、ラグビーを題材にしたドラマもあってラグビーの人気があった時代です。あの頃は大阪の多くの高校にラグビー部がありましたよね。それで、やってみようと思いました。大学進学で横浜に来たのですが、大学では体育会で続けなかったことを後悔し、大学2年生でブラックシーガルズというクラブチームに入って社会人でも続けました。
村上 横浜泉タグラグビークラブ 泉レ・ブルーを立ち上げた理由など聞かせてください。
桐谷 私には2人の息子がいまして、大和ラグビースクールというチームに入りました。私も指導者として関わるようになり、タグラグビーの存在を知って取り入れることにしました。神奈川県ラグビー協会ではラグビー普及のために定期的にタグの大会を開催しています。その大会に出てみると、タグは一日で予選リーグ、決勝トーナメントを行い優勝チームが決まります。この流れがとても分かりやすくて、選手や保護者にも受けが良かったので、チームとして、ミニラグビーとタグラグビーを並行してやるようになりました。私も本気になり、タグの強豪チームと交流し、2014年には神奈川県で2位になることもできて南関東大会にも行きました。しかし、グラウンドの確保が難しいなどの理由でチームとしてタグラグビーを続けるのは困難ということになりました。それで私が別のチームとして、2016年に横浜泉タグラグビークラブ 泉レ・ブルーを立ち上げたというわけです。
村上 どうやってチームを作っていったのですか。
桐谷 まずはグラウンドを確保しようと思って近所の小学校に行きました。すると偶然そこの副校長から「連合町内会の自治会長さんがタグラグビーのチームを作りたいと言っていましたよ」という話を聞きました。それで直接相談してみたら、神明台の広場をお借りできることになりました。場所が確保できたので、神奈川県ラグビー協会のタグ委員長さんにも相談しながら、タグラグビー教室を開催して、集まってきた人たちで立ち上げました。最初は小学1年生から6年生まで全部で15名くらいでしたね。
村上 それが現在では、約90名なんですね。
桐谷 軌道に乗ると口コミでどんどん増えていきました。2019年のラグビーワールドカップのときも問い合わせが多くて、これでまた生徒が増えると思っていたらコロナで止まってしまいました。それは残念でしたが、その後もコンスタントに増えています。天然芝でタグのコートが2面とれるグラウンドが確保できているのが大きいです。
村上 他のスポーツも使っているのですか。
桐谷 そこは近所の人が散歩するような場所なので、野球、サッカーは禁止なんです。ボールが飛んでくると危ないということで。タグラグビーはキックがありませんし、ボールが遠くに飛んでいくこともないので許可されています。
村上 コーチの20名はどんな方々ですか。
桐谷 保護者の方がほとんどですが、ラグビー経験がなくてもタグラグビーをプレーするようになり、レフリーをしてくれる人もいます。
タグを取りたい、取られたくない
そのモチベーションで足が速くなる
村上 タグラグビーの競技性の良いところはどんなところですか。
桐谷 ボールを持って走ればいいだけですから、とっつきやすいと思います。幼児、小学生の低学年でもボール持って走ってトライしたら、みんなに喜んでもらえますよね。誰でもトライがとれるのも魅力です。高学年になるとディフェンスのスキルが高くなって簡単にトライできなくなりますが、みんなで知恵を絞ってトライの方法を考える。発展性もあって良いと思います。
村上 モットーは、元フランス代表キャプテンのリーブの言葉なのですね。
桐谷 ラグビー関係者であればみなさんご存じの言葉ですよね。私も良い言葉だと思っていました。チーム名を考えたとき、「レ・ブルー」という響きがいいなと思ったんです。なぜ、レ・ブルーなのかといえば、リーブの言葉があるから。そして、フランスのシャンパンラグビーのようなプレースタイルを目指しているとイメージできます。ユニフォームの背中に小さな文字でリーブの言葉を入れています。この言葉どおり、クラブを巣立っていった子どもたちがやがて大人になってクラブに戻り、地域の子どもたちにラグビーの魅力を教えるようになってほしいと願っています。
村上 だからユニフォームも、青いジャージー、白パンツ、赤のストッキングなのですね。まさに往年のフランス代表ですね。
桐谷 そうです。保護者コーチの皆さんにも賛成していただきました。
村上 指導方針には、「意欲を持って取り組む姿勢を育てる」、「仲間と協力する態度や思いやりの気持ちを養う」などがありますが、これは設立時に作られたのですか。
桐谷 実は、設立時には生徒を集めることばかり考えて、来てくれた子におやつを配るなど甘やかしてしまったんです。そのためか言うことを聞かなくなってしまった子もいて、きちんと指導するために文言を決めたという面もあります。以降は必要な時は叱るようにしています。小学5、6年生になると背筋も伸びて、しっかり敬語で話し挨拶できるようになります。
村上 印象的な生徒のエピソードがありますか。
桐谷 いま中学3年生の子で、2016年の設立時から来ていた子がいました。当初は練習中にこちらの言うことをほとんど聞かない子でした。自分勝手で、私もよく𠮟りました。それが6年生になると落ち着いてきて、私との信頼関係もできて、キャプテンとしてしっかり取り組んでくれるようになりました。小学6年生の夏にラグビーを続けることを勧めてみたら、関東学院六浦中学校に進学することを決め、今ではそのラグビー部のBKの中心選手になっています。愛称は「のぶ」と言いますが、「のぶ」が高校でも活躍してくれることをクラブのみんなが期待しています。
村上 小学6年生で卒業すると、コンタクトのあるラグビーに進む子は多いのですか。
桐谷 多くはありませんが、いま中学1年生の5、6名は中学部のある大和ラグビースクールに行きました。大半は中学で他のスポーツの部活に入っていますね。
村上 他のスポーツをするということは、タグラグビーで運動能力が高まったということもありますか。
桐谷 毎週土・日曜日に走っていますから体力面は向上すると思います。スプリントの力もつきますね。タグを取りたい、取られたくない、というモチベーションが高いので走るのが速くなるのだと思います。
村上 タグ以外のイベントもあるのですね。
桐谷 楽しいこともないと続きませんからね。バーベキューは年に二回くらい。夏の流しそうめんと、冬の餅つき大会もあります。流しそうめんは竹を切ってきて、餅つきは、杵と臼を借り、もち米を蒸すところからやります。保護者の皆さんに手伝ってもらって楽しくやっています。普段は学年ごとに分けて練習していますが、イベントは縦割りで5、6年生が下級生の面倒を見るようにしています。
村上 桐谷さんが指導を続けるモチベーションは何ですか。
桐谷 以前のチームでサントリーカップの南関東大会まで勝ち進みながら勝てなかった悔しさがあって、自分のチームを全国大会まで連れていきたいと思っています。そんな目標もありますが、やっていること自体が楽しいのです。月曜から金曜日は仕事一色ですが、週末にタグのメンバーに会えることで仕事を忘れリフレッシュできるし、終わった後も気持ちがいい。子どもたちの楽しそうな表情を見ると嬉しいし、しばらくは続けていきたいですね。
ラグビーキッズ
ラグビースクールネットワークインフォメーション(ラグネット)
アンケート
横浜泉タグラグビークラブ 「泉レ・ブルー
2、シンボル・ユニフォーム・エンブレム等
桐谷 鋼哉
4、住所・連絡先・担当者等入校希望者や問合せ先
infoizumilesblues@googlegroups.com
5、活動場所・練習場所
神明台スポーツ施設 多目的広場
6、練習場所は天然芝、人工芝、土等
天然芝
7、活動時間、スケジュール、年間スケジュール等
毎日曜日 9:00~12:00(高学年は土曜練習あり)
県協会主催大会他、サントリーカップ出場目指して活動しています。
その他、県内、近県中心に遠征あり
8、入会費・会費・用具費用等、活動に必要なもの
年会費10,000円(兄弟姉妹で入会は2人目以降保険費用のみ)未就学児は半額
ユニフォームは個別購入、試合参加費および年会費保険料等は含まれます。
9、生徒人数・女子選手の構成比等・外国人対応等
加入数100弱
女子選手多数
10、コーチ人数、指名、経歴等
コーチ数20名 ラグビー経験者、未経験者 それぞれ所属
11、モットー・大事にしている事・理念
「ラグビーは少年をいち早く大人にし、大人に永遠の少年の魂を抱かせる」グ
元フランス代表ジャン・ピエール・リーブ(ユニフォームにフランス語でプリント)
12、特徴・全員試合出場など他のスクールとの違い
未就学児(年長)から6年生の幅広いメンバーがいます。
13、歴史・活動実績
2016.7.16 発足
2019年度サントリーカップ神奈川予選6位
14、OB・輩出トップリーガー
今後、現れてくれることを期待しています。
15、指導方針・教育方針
1 意欲をもって取り組む姿勢を育てる
2 支えてくれている周りの大人への敬意や感謝の気持ちを大切にさせる
3 ルールやマナーを守らせる
4 仲間と協力する態度や思いやりの気持ちを養う
16、ラグビー以外の行事
5月 春のBBQ
8月 夏の納会(流しそうめん)
10月 秋のBBQ
12月 納会(餅つき)
3月卒部会など
17、他の習い事との掛け持ちが可能か・何人いるか
可能です。
18、保護者の活動への参加・サポート
自由意志でサポートをお願いしています。みなさん出来る範囲で楽しみながらサポート頂いています。
また、「大人にも少年の魂」の合い言葉でパパママで子供達の練習後にゲームをすることもあります。
19、どんなスクールを目指すか(将来像)
子どもたちの「人間力」「技術」「体力」のそれぞれの力をバランス良く伸ばしていきたい。とくに、タグラグビーの場面だけではなく、あらゆる場面で他者を思いやる気持ちを大切にすれば、競技に必要なコミュニケーション能力が向上するんだということを子どもたちには繰り返し伝えている。
20、生徒にどんな大人になって欲しいか(教育観)
このクラブを巣立っていく子どもたちが、やがて大人になれば彼ら彼女たちに、同じ地域の中で子どもたちにラグビーの魅力を教える立場になってほしい。ジャン・ピエール・リーブの言葉を我々が地域の中でクラブを育んでいくうえでの「基本精神」であると考えている。
21、プレースタイル
溢れるランニングとパスプレーを得意として,次々とフォローが湧き出しパスがつながるシャンパン・ラグビー
22、交流する他のラグビースクール
神奈川県下および関東周辺 タグラグビークラブ
交流するラグビー団体(学校・協会・トップリーグ等)
神奈川県ラグビーフットボール協会
23、自由欄(付け加える事があれば)
当チームは五郎丸ブームの頃に結成された、まだまだ歴史の浅いチームです。
グラウンドや保護者、地域の協力にも恵まれ、神奈川県下でも最大の人数を要するチームに育ってきました。
保護者へのアンケート
1、このスクールを選んだ理由
チームの雰囲気が良かったこと。
学校の異なる子供同士で天然芝のグランドで思いっきり楽しく走れる事に魅力を感じたこと。
2、このスクールの良い点
タグラグビーの技術だけでなく、人を育てる処に力を入れていること。
クラブ行事が豊富にある点
学校の違う子と仲良くなり、自分の学校以外のコミュニティが出来ること。
3、スクールに改善して欲しい所
低学年のオンとオフの切り替えが遅いところ。
(運営注:今後出来るように指導していきます。)
荒天時の中止連絡が遅いところ。
(運営注:いつも迷いながらの決定であり、今後改善できるようにしていきます)
4、お子さんの変化・スクールに入って変わりましたか
学年を超えた仲間が出来、仲間の大切さを学んだ事と自己主張が出来るようになった事
学年が上がるにつれ、自分から準備が出来るようになった。
学校の違うメンバーもいて、いつもと違うコミュニティの中で自分の居場所を作ることが出来たこと。
5、お子さんがスクールに入って生活に変化がありましたか
時間管理が出来るようになった。
近所の人たちに挨拶が出来るようになった。
体力がついた
風邪を引かなくなった
6、スクールを卒業してもラグビーを続けさせますか・続けて欲しいですか
本人の希望を尊重。(出来るならば続けてほしい)
7、ご自身もラグビーをしていましたか
はい(運営注:ラグビー経験者の保護者は3割程度でしょうか)
8、ご自身もラグビーが好きになりましたか
さらに好きになり、子供と一緒に楽しむことが出来ている。
9、どんな大人になって欲しいですか
人の事を思いやり自分の意思を持ちしっかり主張出来る人
10、スクールに入れてよかったですか
家族ぐるみでたくさんの仲間ができ、本当に良かった。