【インタビュー】第75回▶北海道バーバリアンズジュニア(北海道)

天然芝グラウンド2面、クラブハウスを保有。ゆりかごから墓場までを実践
北海道バーバリアンズラグビーアンドスポーツクラブ(北海道BB)はラグビーを中心とした総合型スポーツクラブです。1999年にNPO法人となり、2007年には札幌市南区定山渓に土地、建物を取得し、天然芝のグラウンド2面、クラブハウスなどを保有。全国クラブ選手権を狙うトップのAチーム、Bチーム、シニアチーム、女子チーム(ディアナ)など幅広いレベル、年齢層でラグビーを楽しんでいます。多くのクラブが夢見る「自前のグラウンド、クラブハウス」、「ゆりかごから墓場まで
という理想を実践しているチームなのです。その「ゆりかご」が北海道バーバリアンズジュニアです。代表を務める阿久津孝夫さん(51歳)にお話を聞きました。


定山渓の町内会、観光協会などと桜を植樹
いずれラグビー場が桜の名所に


村上 阿久津さんのラグビーキャリアから聞かせてください。
阿久津 栃木県の宇都宮高校でラグビーを始めました。小・中学校は野球をしていたのですが、中学で補欠になり、そのときのコーチが下手な選手を相手にしてくれなかったのです。それで高校では違うスポーツをやろうと考えていたところ、中学3年生のときにテレビドラマの『スクール☆ウォーズ』が始まりました。面白そうなスポーツだと思って、中学3年の冬には大学、社会人ラグビーをテレビでたくさん見ました。高校のラグビー部では、最初はフランカーでしたが、体が小さいのですぐにSHになりました。

村上 大学でも続けたのですか。
阿久津 北海道大学農学部に進学したのですが、北海道ならスキーだろうと思ってスキー部に入ったんです(笑)。でも、体育会系の上下関係になじめず1年で退部することになりました。どうしようかなと思っていたら、授業で知り合った友達が北海道BBに入っていて、「面白いクラブチームあるよ」と誘われました。それで19歳から北海道BBでプレーすることになりました。当時はまだ定山渓のグラウンドはありませんから、いろんなグラウンドで試合をしていましたね。

村上 ジュニアの指導を始めたのはいつからですか。
阿久津 ジュニアが設立されたのは2002年です。私は公務員なのですが転勤でそのころ札幌にいませんでした。12年ほど前に帰ってきたとき、小学3年生の長男(皓太郎)と一緒にジュニアに入りました。最初は保護者として関わり、ほどなくコーチになりました。


村上 どんな方針で指導しているのですか。
阿久津 ラグビーが好きな子を増やしたいというのがコーチたちの共通する思いです。ラグビーはいいスポーツだし、楽しいし、たくさんの人にやってもらいたい。北海道BBは、来ている選手はみんな試合に出場してラグビーを楽しむ伝統があります。ジュニアもその考えでやってきました。子どもたちは試合に勝ちたいと思っていますが、勝つために練習するのではなく、楽しい練習メニューを多くして、楽しく練習をした上で勝てたらいいと考えています。小学校の高学年、中学生になると高度なスキル練習も入ってきますが、できるだけ楽しませたいと考えています。

村上 練習は学年で分かれているのですか。
阿久津 カテゴリーで分けています。「幼児」、「小学1、2年生」、「小学3、4年生」、「小学5、6年生」、中学はU13とU15に分けています。中学の1年生と3年生は差がありますので、ある程度一緒に練習して、途中で分かれるような工夫をしています。

村上 天然芝のグラウンドを2面保有しているのというのは、他のラグビースクールでは考えられないことですね。
阿久津 ここが北海道BBジュニアの一番の売りですね。保護者の皆さんも芝生の上だと安全だと感じるでしょうし、子どもたちを見守っているときも気持ちがいいと思います。クラブハウスも、室内グラウンドもあります。

村上 グラウンドに桜の植樹をされているようですね。
阿久津 毎春の恒例行事です。定山渓町内会の清掃活動に参加し、そのあと、観光協会、町内会の人たちと一緒に桜の植樹をしています。もう、グラウンドを一周するくらい植えることができています。今も花が咲くと綺麗ですが、まだ木は小さいので、いずれは本当に綺麗な景色になると思いますよ。


どんな子も、いずれスイッチが入る瞬間が来る
それまで続けられるのは、友達がいてくれるから


村上 コーチはどういう方が多いのですか。
阿久津 北海道BBでプレーしていた人、そして保護者が多いです。保護者の中で協力してくださる方を「コーチサポーター」として任命しているのですが、大人の目が多いほうが安全は確保されますし、保護者も安心だと思います。創設当初から運営委員会を設けて、各学年の保護者の方に入っていただいて、毎年3回くらい運営委員会を開き、予算決算などの報告をし、必要なことを話し合っています。

村上 ドクターもいらっしゃるのですね。
阿久津 チームドクターが2人にて、2人ともお子さんがジュニアに入っています。1人は北海道BBのチームメンバーでコーチたちと一緒にシニアチームでラグビーを楽しんでいます。

村上 現在、生徒数が幼児から中学生まで152名ということですが、これは最近増えましたか。
阿久津 コロナ禍の前は右肩上がりで170名くらいいしました。毎春、連休明けに体験会を行っていて、ここで入って来てくれる子どもが多かったのですが、ここ2年は体験会ができず、口コミなどでなんとか人数を保っている形です。

村上 ジュニアを卒業した選手はどうしているのですか。
阿久津 ラグビー部のある私立高校に行く子は多いです。ただ、札幌市の公立高校はラグビー部がないところが多いので、公立高校に進学した子たちは他競技の部活に入ることも多いです。

村上 2021年の活動方針のキャッチフレーズがラグビー憲章「品位、情熱、結束、規律、尊重」で、尊重とは、「ラグビーに関係する人すべてを大切にする気持ち(最も重要)」とありますね。
阿久津 キャッチフレーズは毎年変えてきたのですが、2019年のラグビーワールドカップ以降は、コロナ禍で満足な活動ができていませんので、変えていません。この5つの言葉は大切だし、一つ一つをかみ砕いて話せば子どもたちも理解できます。

村上 阿久津さんは、ラグビーのどんなところが、いいスポーツだと思っていますか。
阿久津 ラグビー憲章の言葉はとても良いですよね。社会で生活するうえで、こういうことを身に着けたらいい大人になっていけますよね。そんな言葉をはっきり謳えるのはいいスポーツだと思います。

村上 子どもたちの成長を感じたエピソードなどありますか。
阿久津 幼稚園の頃に入ってきて、泣いてばかりいる子がいました。みんなで声がけして、本人も頑張っていたら、中学生の今は立派な選手になっています。子どもは変わります。早い、遅いはあるけど、ずっとやっていると、どこかでスイッチが入るものです。私の三男(順ノ介)がそうでした。次男(太二郎)にくっついて幼稚園の頃から来ていたのですが、あま乗り気ではなかったです。ずっとそんな感じだったのですが、中学生になってやっと目覚めました。同級生に比べて自分があまり上達していないのが悔しかったようで、今は私にもいろいろ聞いてきて積極性が出ています。でも、ラグビーを続けてこられたのは、仲のいい友達がいてくれたからです。そういう雰囲気を作るのも大事ですね。

村上 生徒は随時募集中ですか。
阿久津 募集中です。ホームページに1か月単位のスケジュールを紹介していますが、原則として土曜日の午前中に活動しています。ホームページの問い合わせ先から確認して来ていただいても大丈夫です。無料体験も実施していますので、ぜひお越しください。

村上 今後の目標はありますか。
阿久津 長期的には、もっと多くのメンバーと定山渓でラグビーを楽しみたいです。札幌市は200万人近く人口があるのに、市内には3つしかラグビースクールがありません。もっとラグビー仲間が増えてもいいと思います。ラグビーを好きな子を増やしたいですね。



ラグビーキッズ
ラグビースクールネットワークインフォメーション(ラグネット)
アンケート


1、ラグビースクールの名前
 北海道バーバリアンズジュニア

2、シンボル・ユニフォーム・エンブレム等



3、代表者
 阿久津孝夫

4、住所・連絡先・担当者等入校希望者や問合せ先
 事務局:担当 秋本 080-6081-3136

 札幌市中央区北10条西24丁目3番地AKKビル6階

5、活動場所・練習場所
 北海道バーバリアンズ定山渓グラウンド
 札幌市南区定山渓569番8号練習場所は天然芝、人工芝、土等
 天然芝


6、活動時間、スケジュール、年間スケジュール等
 毎週土曜日 10時~12時


7、入会費・会費・用具費用等、活動に必要なもの
 入会金 無し

 年会費 小学3年生以上:15,000円、小学2年生以下:10,000円(諸費用込、後期割引、兄弟割引あり)
 用具費用 ジャージ:6,600円、短パン:3,300円、ソックス:1,400円

8、生徒人数・女子選手の構成比等・外国人対応等
 全152名 (幼児25名、小学生93、中学生34名 男子127名、女子25名 外国人の子(ハーフ)15名在籍)

9、コーチ人数、指名、経歴等
 コーチ42名、コーチサポーター33名、チームドクター2、トレーナー1

10、モットー・大事にしている事・理念
 ラグビーが好きな子供を増やす、安全にラグビーを楽しめる環境を整える


11、特徴・全員試合出場など他のスクールとの違い
 学年を問わずフラットな関係、試合に来た子供は全員出場させる


12、歴史・活動実績
 2002年創立

13、指導方針・教育方針
 今年の活動方針のキャッチフレーズは「品位・情熱・結束・規律・尊重」
  ・「品位」とは・・・誠実さとフェアプレーを大切にする気持ち
  ・「情熱」とは・・・ラグビーに対する熱意、一生懸命な気持ち
  ・「結束」とは・・・友情、絆などチームとして一体的な気持ち
  ・「規律」とは・・・決まり事や約束をしっかり守ろうとする気持ち
  ・「尊重」とは・・・ラグビーに関係する人全てを大切にする気持ち【最も重要】

14、合宿・場所・期間・参加年齢等
 
7月月末の土日 、定山渓グラウンド
 小学3年生以上1泊、小学2年生以下日帰り
 その他、ミニ合宿、道内外遠征あり


15、ラグビー以外の行事
 桜の植樹、地域のゴミ拾い、パークゴルフ大会、餅つき

16、他の習い事との掛け持ちが可能か・何人いるか
 可能 人数は不明

17、保護者の活動への参加・サポート
 運営委員会を組織 ここで保護者の意見を集約
 保護者の中からコーチの助手となるサポーターを募集

18、クラブハウスあれば
 定山渓グラウンドにクラブハウスあり(宿泊可能)

19、どんなスクールを目指すか(将来像)
 ラグビーが大好きなたくさんの子供達が毎週定山渓グラウンドで生き生きとラグビーを楽しめるスクール

20、生徒にどんな大人になって欲しいか(教育観)
 ラグビーのプレーと同じように周りの仲間を大切にし、困っている仲間をサポートできるような大人になって欲しい。

21、プレースタイル
 安全な・基本プレーの習得を重視しています

22、交流する他のラグビースクール
 主に札幌少年ラグビースクール、山の手ラグビースクール、小樽ラグビースクー

23、交流するラグビー団体(学校・協会・トップリーグ等)
 本体は総合型地域スポーツクラブでジュニアアイスホッケーチームがあり交流

24、自由欄(付け加える事があれば)
 シニアクラブの理念「ゆりかごから墓場まで」の「ゆりかご」がジュニアです。一生、ラグビーに関わって欲しいと思ってます。



保護者へのアンケート

1、このスクールを選んだ理由
 広い天然芝のグラウンドでラグビーができる、こんなスクールは他にはないのでは、と。

2、このスクールの良い点
 みんなで等しくラグビーでき、たくさんの仲間がいるところ。

3、スクールに改善して欲しい所
 もう少し試合があってもよいかと思います。

4、お子さんの変化・スクールに入って変わりましたか
 体が強くなったけど、コロナで太った。

5、お子さんがスクールに入って生活に変化がありましたか
 毎週土曜日はラグビーをする。

6、スクールを卒業してもラグビーを続けさせますか・続けて欲しいですか
 本人次第だけど、父としては続けてほしい。

7、ご自身もラグビーをしていましたか
 高校3年間だけですがラグビーしてました。

8、ご自身もラグビーが好きになりましたか
 高校のころから好きでした(ALL BLACKSのマイケル・ジョーンズがヒーローでした)。

9、どんな大人になって欲しいですか
 コアバリューを体現できる大人になってくれれば。

10、スクールに入れてよかったですか
 とてもよかったです。子どもがラグビーを始めたことで、父はまたコーチとしてラグビーに関わることができ、生活が豊かになりました。親子でラグビーを楽しんでいます。


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