二日目は快晴。青空にジェット機。雲なし。
シールドトーナメントは八戸に快勝した兵庫県が決勝戦では各務原との接戦を制し1位に。キックオフ時にマイボールにするため工夫していたのが印象的でした。
ボウルトーナメントは突破力を生かして山口に勝った柏としながわとの激闘を制した江東の試合となりましたが、ボウルトーナメントの4チームは前日負けたためこのグループですがいずれもハイレベル。特に江東対しながわの試合は終盤同点になるなど大いにスタンドを沸かせました。その柏対江東の試合は乱戦。両チームともアタックに優れどんどんトライを生みます。同点も15点、20点、25点と三度あり先のわからない試合になりましたが最後は江東が連続トライして終止符を打ちました。1位は江東。
プレートトーナメントはまず草ヶ江対相模原。お互いBKにまわして点の取り合い。両チームの保護者がスタンドから大声援。銀屋根にひびきます。終盤20-20の同点となりますが最後は相模原が突き放します。草ヶ江も終了間際10フェイズを越えようかという連続攻撃を見せてのトライは見事でした。大分対KIWISは大分がベストゲーム。0chを攻め攻撃リズムを作ると展開。見事なパスワークも見せてトライを重ねます。機を見ればカウンターラック、SHのすばやいパスアウト。KIWISはここまでいい内容の試合をしてきましたがこの試合は大分に終始攻められ1トライを返すのが精一杯でした。相模原対大分の決定戦は大分がキックオフから攻め続けますがG前まで行くもミスしたボールをつながれ一気に相模原がトライ。大分がその後同点にするも前半は10-5で相模原リード。後半に入ると相模原が一気に突き放し40-5のスコアで1位に。相模原は状況を見てうまくキックを使っていました。
さて、ベスト4の対戦。二試合同時に行われますが、目の離せない二試合となりました。後述しますが、ハーフタイム、二試合とも同点。会場は最高にヒートアップしました。まず、水戸市対八尾。八尾がリズムよく先制トライしますがすぐさま水戸市が同点。ディフェンスの裏を突いて八尾がリードすれば、ラインのギャップを抜けて水戸市もトライ。緊迫した状況で15-15の同点で後半に入ると八尾がさらにテンポアップ。息もつかせぬ連続攻撃に水戸市もゴールを守り切れませんでした。結果30-20で八尾が勝利。吹田対春日井も激戦。春日井の強力なランナーが再三トライを生みます。連続攻撃で吹田もトライをあげ前半終了して10-10のイーブン。後半にはいると右ライン抜けて吹田が先手を取りますが春日井がすかさず同点。そして逆転しここまでかと思われましたが最後に吹田が同点トライでノーサイド。引き分け。抽選会場から出てきた両キャプテンは二人とも涙。
「ん?」どちらが決勝戦に行くのかわからない。互いに称えあってのち、静かにコーチとともにチームメイトの元に戻りました。結果は春日井が決勝戦に臨みます。
さて、3位決定戦。吹田対水戸市。激戦の準決勝から3時間後。両チームとも身体的にも精神的にも調整が難しいところ。吹田が先制するとそこから立て続けにトライ。状況をよく見て、パスをつないでいるのが選手の視線を見てもわかる。あっという間に4トライをあげ、20-0と一方的に。しかし、水戸市も得意の突破から2トライをあげ20-10で前半を終了。後半に入ると再び吹田の展開ラグビーが冴え、2トライ。突き放しますが、ここから水戸市の追い上げが始まる。最後になってのこの気力はこれまでやってきたことを全部出そうという気迫が感じられました。スピードあふれるアタックが吹田の防御網を突き破ります。この逆襲はあらかじめ用意されていたかと思うくらいのアタックでなんと連続4トライでノーサイド。30-30の引き分けで終わりました。吹田はこの日2試合とも引き分け。両者3位となりました。
続く決勝戦。八尾対春日井。グラウンド左半分のコートにすべての視線が集まります。試合は開始から八尾の速いテンポの攻撃が爆発。きれいなダウンボールから次から次へとボールが展開。密集の近く、遠く、変化もあり春日井ディフェンスも対応できない。タックルに行っても体をずらせてオフロードパス。裏に抜けると一気にゴールへ。中盤を過ぎてようやく春日井も対応。春日井はこれまで見せなかった密集近辺0chの連続攻撃。これが効果的。同じような攻撃で2トライ、15-10で前半を終了。後半に入ると前半の勢いそのままに春日井が攻め立てる。力強いランナーを活かすようにSOからきれいなパスが回される。G前まで行くもわずかなミスを突いた八尾が一気にトライまで持ってくる。後半半ばを過ぎると八尾はこれまで見せなかった0chの連続攻撃に攻め方を変更。観客も「あれ?」と思う変化。時間稼ぎというより状況に応じた攻め方で縦に突き抜けて2トライ。春日井は密集サイドを攻めたのちBKに展開。両チームとも攻撃の変化は事前にミーティングで頭に入っているとはいえそれを実行できる練習を積んできていることに感心。結果30-15で八尾が二度目の優勝。八尾の素晴らしいところは各自の状況判断が的確なこと。タックル後ラックになってそのボールをカウンターで奪取できるのかそうでないのか、奪取できないならすぐにディフェンスに立ちます。決勝戦でも再三見せたカウンターラックには小柄な選手でも味方とバインドしてしっかり押し込みマイボールにしていました。また、前述しましたが一人一人がストレートランニングのできること。大きな選手がたくさんいるわけではないのにしっかりゲインしている。それは、ゴールラインに体を正対させているのでスペースができ、ギャップを突くことができる。どこのチームも練習している基本の基本ですが試合になると難しい。それを実践できている八尾の選手、コーチ陣に敬意を表したい。
予選から数か月で力を伸ばしたのはKIWIS、それに八尾、春日井が印象的でした。
大分もバランスの取れた好チーム。また、この地に来てくれることでしょう。
さて、17回大会も終えることになりましたが、この大会ほど「チーム力」を感じたことはありません。ラグビーはチームワークが大切ですがワーク時に対応する力を持っているチームは強いと感じられました。一人の強いランナーがいてもそれに対応されると次の手が打てない、いつもできていたことができなくなると、どうしていいかわからなくなり、同じことしかできないと言うことではラグビーの面白さも少なくなってしまいます。小学生にそこまで指導するのは大変でしょうが、指導者の皆さん一考してください。
シールドトーナメントは八戸に快勝した兵庫県が決勝戦では各務原との接戦を制し1位に。キックオフ時にマイボールにするため工夫していたのが印象的でした。
ボウルトーナメントは突破力を生かして山口に勝った柏としながわとの激闘を制した江東の試合となりましたが、ボウルトーナメントの4チームは前日負けたためこのグループですがいずれもハイレベル。特に江東対しながわの試合は終盤同点になるなど大いにスタンドを沸かせました。その柏対江東の試合は乱戦。両チームともアタックに優れどんどんトライを生みます。同点も15点、20点、25点と三度あり先のわからない試合になりましたが最後は江東が連続トライして終止符を打ちました。1位は江東。
プレートトーナメントはまず草ヶ江対相模原。お互いBKにまわして点の取り合い。両チームの保護者がスタンドから大声援。銀屋根にひびきます。終盤20-20の同点となりますが最後は相模原が突き放します。草ヶ江も終了間際10フェイズを越えようかという連続攻撃を見せてのトライは見事でした。大分対KIWISは大分がベストゲーム。0chを攻め攻撃リズムを作ると展開。見事なパスワークも見せてトライを重ねます。機を見ればカウンターラック、SHのすばやいパスアウト。KIWISはここまでいい内容の試合をしてきましたがこの試合は大分に終始攻められ1トライを返すのが精一杯でした。相模原対大分の決定戦は大分がキックオフから攻め続けますがG前まで行くもミスしたボールをつながれ一気に相模原がトライ。大分がその後同点にするも前半は10-5で相模原リード。後半に入ると相模原が一気に突き放し40-5のスコアで1位に。相模原は状況を見てうまくキックを使っていました。
さて、ベスト4の対戦。二試合同時に行われますが、目の離せない二試合となりました。後述しますが、ハーフタイム、二試合とも同点。会場は最高にヒートアップしました。まず、水戸市対八尾。八尾がリズムよく先制トライしますがすぐさま水戸市が同点。ディフェンスの裏を突いて八尾がリードすれば、ラインのギャップを抜けて水戸市もトライ。緊迫した状況で15-15の同点で後半に入ると八尾がさらにテンポアップ。息もつかせぬ連続攻撃に水戸市もゴールを守り切れませんでした。結果30-20で八尾が勝利。吹田対春日井も激戦。春日井の強力なランナーが再三トライを生みます。連続攻撃で吹田もトライをあげ前半終了して10-10のイーブン。後半にはいると右ライン抜けて吹田が先手を取りますが春日井がすかさず同点。そして逆転しここまでかと思われましたが最後に吹田が同点トライでノーサイド。引き分け。抽選会場から出てきた両キャプテンは二人とも涙。
「ん?」どちらが決勝戦に行くのかわからない。互いに称えあってのち、静かにコーチとともにチームメイトの元に戻りました。結果は春日井が決勝戦に臨みます。
さて、3位決定戦。吹田対水戸市。激戦の準決勝から3時間後。両チームとも身体的にも精神的にも調整が難しいところ。吹田が先制するとそこから立て続けにトライ。状況をよく見て、パスをつないでいるのが選手の視線を見てもわかる。あっという間に4トライをあげ、20-0と一方的に。しかし、水戸市も得意の突破から2トライをあげ20-10で前半を終了。後半に入ると再び吹田の展開ラグビーが冴え、2トライ。突き放しますが、ここから水戸市の追い上げが始まる。最後になってのこの気力はこれまでやってきたことを全部出そうという気迫が感じられました。スピードあふれるアタックが吹田の防御網を突き破ります。この逆襲はあらかじめ用意されていたかと思うくらいのアタックでなんと連続4トライでノーサイド。30-30の引き分けで終わりました。吹田はこの日2試合とも引き分け。両者3位となりました。
続く決勝戦。八尾対春日井。グラウンド左半分のコートにすべての視線が集まります。試合は開始から八尾の速いテンポの攻撃が爆発。きれいなダウンボールから次から次へとボールが展開。密集の近く、遠く、変化もあり春日井ディフェンスも対応できない。タックルに行っても体をずらせてオフロードパス。裏に抜けると一気にゴールへ。中盤を過ぎてようやく春日井も対応。春日井はこれまで見せなかった密集近辺0chの連続攻撃。これが効果的。同じような攻撃で2トライ、15-10で前半を終了。後半に入ると前半の勢いそのままに春日井が攻め立てる。力強いランナーを活かすようにSOからきれいなパスが回される。G前まで行くもわずかなミスを突いた八尾が一気にトライまで持ってくる。後半半ばを過ぎると八尾はこれまで見せなかった0chの連続攻撃に攻め方を変更。観客も「あれ?」と思う変化。時間稼ぎというより状況に応じた攻め方で縦に突き抜けて2トライ。春日井は密集サイドを攻めたのちBKに展開。両チームとも攻撃の変化は事前にミーティングで頭に入っているとはいえそれを実行できる練習を積んできていることに感心。結果30-15で八尾が二度目の優勝。八尾の素晴らしいところは各自の状況判断が的確なこと。タックル後ラックになってそのボールをカウンターで奪取できるのかそうでないのか、奪取できないならすぐにディフェンスに立ちます。決勝戦でも再三見せたカウンターラックには小柄な選手でも味方とバインドしてしっかり押し込みマイボールにしていました。また、前述しましたが一人一人がストレートランニングのできること。大きな選手がたくさんいるわけではないのにしっかりゲインしている。それは、ゴールラインに体を正対させているのでスペースができ、ギャップを突くことができる。どこのチームも練習している基本の基本ですが試合になると難しい。それを実践できている八尾の選手、コーチ陣に敬意を表したい。
予選から数か月で力を伸ばしたのはKIWIS、それに八尾、春日井が印象的でした。
大分もバランスの取れた好チーム。また、この地に来てくれることでしょう。
さて、17回大会も終えることになりましたが、この大会ほど「チーム力」を感じたことはありません。ラグビーはチームワークが大切ですがワーク時に対応する力を持っているチームは強いと感じられました。一人の強いランナーがいてもそれに対応されると次の手が打てない、いつもできていたことができなくなると、どうしていいかわからなくなり、同じことしかできないと言うことではラグビーの面白さも少なくなってしまいます。小学生にそこまで指導するのは大変でしょうが、指導者の皆さん一考してください。