ラグビーママ栄養バイブル⑧

第8回 【試合で大活躍!試合前って何食べたら良い?】
 

みなさまこんにちは
管理栄養士の喜多みのりです。
 
秋の試合に向けて頑張っている選手も多いかと思います。
サポート選手たちからも
嬉しいお声が続々と届き嬉しい秋の始まりを過ごしております。
 
さて今日はそんな試合に向けての食事の話になります。
「試合前日にカツ丼を食べると勝つ!」
こんな話を聞いたことはありませんか?
 
トンカツの「カツ」と
勝負に勝つの「カツ」。
この語呂合わせから、ゲン担ぎの食べ物としてよく知られているのではないでしょうか?
 
 
しかし、試合前日にカツ丼を食べることは、
スポーツ選手にとって本当に勝負に勝つことに繋がるのでしょうか?
 
お母さんたちがお子さんのために。
と思ってくださっているその素敵な思いが
足を引っ張ってしまうなんてことも。
 
 
カツに限らずですが
『わ〜やってたわ〜〜』

 とお話しを聞くことよくあります。

 でもだからダメなんじゃなくて
 これからにぜひ生かしていただけたらと思います。

 
試合でベストパフォーマンスを発揮するためには、ゲン担ぎだけでなく、
 選手の体に負担のない食事をすることが大切になってきます。
 
そこで、今回は試合に向けての食事の3つのポイントを確認していきたいと思います。
 
1.胃腸に優しいものを食べよう!
 
 
試合で力を発揮するためには、多くのエネルギーが必要です。
しかし、試合の前に消化の悪いものを食べると、消化のためにエネルギーを消費されてしまい、せっかくのエネルギーが無駄になってしまいます。また、油の多いものを食べると内臓にも負担がかかりやすいため、内臓疲労を起こしてしまい、コンディションの低下にもつながります。アスリートは普通の人より内臓に負担がかかりやすいので特に注意が必要ですね。
 
つまり、胃腸に優しいものをという観点からは試合前にカツは避けたいですね。
 
 
2.糖質を貯えよう!
 
糖質は、エネルギーに変換されて蓄えられることから、試合が近づいてきたらいつも以上に食べたい栄養素です。
 
糖質が多く含まれているものとして、ご飯や、麺類、餅などのほか、果物やイモ類にも多く含まれているので、1品プラスすると良いですね。
 
カツ丼に関しては、
豚はいいんです。丼もいいんです。
調理法が問題!

 例えばトンテキとか生姜焼きなどにすれば
セットで取ることで糖質を効率よくエネルギーに変えてくれるビタミンB群も取れる上に
ネギやニンニクと一緒にすることで吸収率もアップしてくれるのでオススメです。
 
 
3.生ものは控えよう!
 
刺身などの生ものは、食中毒の原因になりやすい食材です。
 
試合前に食中毒になってしまうと、ベストパフォーマンスが発揮できないだけでなく、試合前にコンディションを崩すことになってしまいます。
 
あるチームの選手たちが、焼肉で食中毒になり監督にひどく怒られているのを目撃したことがあります。
チーム競技の選手は一人の行動がチームにも影響するので気をつけておきたいですね。
 
試合後の楽しみにとっておきましょう。
レベルが高い選手は遠征も多いかと思います。
 遠征で気分上がって食べるということがないよう注意してくださいね。
 
 
 
食事を活用することで、試合で最高のパフォーマンスを発揮できるだけでなく、
日々の食事の力でずっと伸びなかった身長がグッと伸びるようになったり、
体が細い選手が体つきが良くなり試合で結果を出したり、
食事によって集中力がアップし練習の質が上がることで試合で結果を出せるようになった選手
バテバテで走りきれなかった選手が最後まで走りきれたり自己ベストを大きく更新した選手など、
食事の力で解決できることはたくさんあります。
 
今日からできることぜひ試してみてください。
世界一の笑顔の瞬間を食で作っていきましょう
 
 
【喜多みのりプロフィール】
プロ〜小学生のラグビー、サッカー、野球、、陸上、ゴルフ、バスケ、ボクシング、審美系競技など様々な選手を東京・大阪を中心に全国でアスリートの目標達成を栄養面からサポート。
 
背を高くしたい・身体を大きくしたい・バテにくい身体を作りたい
アスリートのパフォーマンスUPのための考え方やコツを発信しています★ 
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC-HXGNi0KeGs16kX_4pEMSw 

関連記事