ラグビーキッズ特派員だより

第14回リポビタンヒーローズカップ始まる
 
新型コロナの影響で順延となっておりました北海道大会ですが二週間遅れの10月30日(土)31日(日)の両日小樽からまつ公園運動場で行われました。無観客での開催となりましたが、心配された天候も両日ともに温暖で子供たちにとっては絶好のコンディションでした。
 さて1日目Aブロックの注目は初戦の函館RS対札幌少年RS。開始直後からトライを取り合う接戦となりましたが、札幌が密集からの展開で逆サイドを突くアタックが効を奏し、函館に快勝。函館はコロナの影響で事前に試合が経験できなかったことが悔やまれました。Bブロックではオホーツクブルージュニアが北海道バーバリアンズに前半終わって10-0とリードするも後半にバーバリアンズの逆襲を許し、惜しくも決勝トーナメントに進めませんでしたが5年生が中心のチームなので来年が楽しみです。Cブロックは山の手RSが函館RCの縦攻撃によく耐え、走力を活かした展開で勝ち上がりました。結果、決勝トーナメントには札幌少年RS、北海道バーバリアンズ、山の手RSが勝ち上がりました。
翌2日目は3チームのリーグ戦。初戦は札幌少年RS対北海道バーバリアンズ。札幌が試合開始からエンジン全開。多彩な攻撃を見せてくれました。広くBKラインを取り、常にWTBを相手ディフェンスの外側に置き効果的なライン攻撃を仕掛けていました。相手ディフェンスが前に出てくるとみるやグラバーキックで裏を突く。チェンジオブペースを見せる選手もいて楽しさが伝わってくるようでした。バーバリアンズは縦突進を試みるも後半に2トライを返すのみとなりました。第2試合は札幌対山の手。山の手が密集サイドを突いてトライを奪うなど健闘し、前半終わって15対10と札幌が1トライリードで折り返すも、後半は札幌の密集プレーが素晴らしい。素早い集散からのタイミングの良い球出しに山の手はついてゆけず6トライを奪う圧勝となりました。札幌はブレイクダウンの状況判断がよく、チャンスと見るや再三のラックターンオーバーをしていました。この時点で決勝大会に駒を進めるのは札幌少年RSと決定しましたが最終戦のバーバリアンズ対山の手の試合は大激戦。互いの意地がぶつかり激しいブレイクダウンの攻防が続きました。前半終わって10対10。後半に入り山の手が先制するもバーバリアンズが追い付き、再び山の手がリードするもまた同点に。続いてバーバリアンズがトライし逆転。残り時間が気になりだした頃に山の手が同点に。このまま終わるかと思われながら終了のホーンが鳴っても互いに切れることなく攻防が続きましたが最後は山の手が振り切って勝利を収めました。観戦の大野実行委員長も「一番感動した。」を絶賛しておられました。
決勝大会の代表権を獲得した札幌少年RSは特段のエースがいるわけではなく全員が均等にトライを挙げているようなチームワークの良さが光りました。横浜でも期待したいものです。


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