【インタビュー】第74回▶県北ラグビーアカデミー(広島県)

広島県庄原市・三次市で子どもたちがラグビーを楽しめる唯一のチーム
第74回のラグネットでご紹介するのは、広島県庄原市・三次市で活動する県北ラグビーアカデミーです。この地域で子どもたちがラグビーを楽しめるのはこのチームしかありません。2019年に設立され、毎週日曜日の午後、庄原市スポーツ広場(総合体育館横のグラウンド)にて練習しています。生徒数は8名ですが、庄原タグラグビー教室スポーツ少年団と連携し、ウィークデーはタグラグビーをして、週末は県北ラグビーアカデミーでミニラグビーをする選手もいます。日本スポーツ協会の「フェアプレイの7カ条」(1.約束を守ろう、2.感謝しよう、3.全力をつくそう、4.挑戦しよう、5.仲間を信じよう、6.思いやりを持とう、7.楽しもう)を大切にしているそうです。今回は、小学5年生の中山喜登(はると)選手、お母さんの美緒さんにお話を伺いました。


自分たちで考える力をつける
エンブレムも考えたのは子どもたち

村上 喜登君は何年生からラグビーを始めたのですか。
喜登 小学2年生のとき、県北ラグビーアカデミーで始めました。

村上 どうして始めようと思ったのですか。
喜登 お父さん(啓太さん)がラグビーをしていたのを見て、かっこいいと思って始めました。※啓太さんは、福山クラブでプレー。

村上 最初の頃のことは覚えていますか。
喜登 あまり覚えていないですけど、タックルして前に進んだりするところが楽しかったです。ボールを持って走るよりも、タックルするほうが楽しかったです。

村上 ぶつかるのは怖くなかったですか。
喜登 デカい人にぶつかるのは怖かったです。

村上 違う小学校から来ているチームメイトが多いと思いますが、すぐに仲良くなれましたか。
喜登 どうだったかな。よく覚えていないのですが、すぐに仲良くなれたと思います。

村上 小学3年生の時に、「プロラグビー選手になりたい」と夢を描いた紙を持っている写真を見せてもらいました。憧れている選手がいるのですか。
喜登 いません。どういうふうにプロになるかということは、まだ考えていません。でも、ラグビーは続けたいと思っています。

村上 中山君はどんな選手になりたいのですか。
喜登 強い選手になりたいです。ぶつかって、人を抜いたりする選手です。

村上 県北アカデミーの練習は日曜日ですが、学校がある日の夕方などはどうしているのですか。
喜登 庄原ワイルドボアーズ(庄原タグラグビー教室スポーツ少年団)で、タグラグビーをしています(練習は、火曜、金曜)。両方のチームに入っています。

村上 タグラグビーと、ミニラグビーはどちらが楽しいですか。
喜登 ミニラグビーのほうが楽しいです。タグを取るのは難しいので(笑)。

村上 コーチはどんなことを教えてくれますか。
喜登 ぶつかる時の姿勢などです。

村上 指導方針の中に、「自分たちで考える力をつける」ということが書いてあるのですが、考える癖をつけるようなことはしていますか。
喜登 どうやって攻めるかなどをチームメイトと一緒に考えながら試合をしています。

村上 小学校を卒業した後は、どこでラグビーを続けるのですか。
喜登 県北ラグビーアカデミーで続けようと思っています。高校、大学でもやっていきたいです。

村上 県北ラグビーアカデミーでは、怪我の予防やトレーニング方法も教えてくれるようですね。
喜登 ストレッチとか、首のトレーニングなど教えてもらっています。

村上 ユニフォームのエンブレムは牛なんですね。これは気に入っていますか。
喜登 ちょっと恥ずかしいけど(笑)。これは自分たちで決めました。いくつかの候補の中から、選びました。

村上 今年のチームの目標を聞かせてください。
喜登 11月にあるヒーローズカップに出ることです。人数は足りないので、他のチームと合同で出場します。


コーチが叱った内容を説明することで
親と子が話し合うことができる


村上 お母さんの美緒さんにお話を伺います。息子さんがラグビースクールに通い始めて、変化はありましたか。
お母さん 体力がつきましたし、悔しい思いをすれば泣きながら帰ってきますし、いろんな経験ができて良かったと思います。


村上 コーチの皆さんは丁寧に指導してくれますか。
お母さん そうですね。もちろん、叱られることも多いのですが、叱った内容は保護者に話してくれますので、それについて子どもと話をすることができます。子どもには、その場でのフィードバックが必要だし、その場では腹を立てていても、それについてコーチからお話があるからこそ、家でそのことについて話し合うことができます。いろいろな面で指導してもらっています。

村上 保護者の方は運営には関わっているのですか。
お母さん 運営はコーチの皆さんでしていただいていますが、試合に行くときの準備などは一緒にやらせてもらっています。

村上 試合には皆さん付き添われるのですね。
お母さん 仕事で行けないときもありますので、その時はお任せしています。

村上 息子さんは、アカデミーに行くのを楽しみにしていますか。
お母さん 私が送っていけないときは、コーチの方に迎えに来てもらったりもするのですが、練習へはすごく行きたがっています。コロナで練習が休みになるとしょんぼりしていますね。

村上 お母さんがラグビーを知ったのは、お父さんの応援からですか。
お母さん 夫が高校(愛知県立横須賀高校)、大学(広島県立大学)でラグビーをしていて、結婚してからプレーしたいというので、クラブチームに入り、子どもを連れてよく応援に行っていました。

村上 ラグビーというスポーツの良さはどんなところに感じますか。
お母さん ワンマンプレーでは成り立たないスポーツですよね。すべてが自分の思い通りに行くわけではなくて、チームで動くスポーツだから、周りを見て、自分がどう動くかを考えるところはいいなと思っています。息子にもそうなってほしいと思っています。

村上 最後にチームの代表の加藤貴史さんから一言お願いします。
加藤 練習は毎週日曜日、午後1時から3時、原則としてニッテツグランド(庄原市総合体育館横)で行っています。Facebook、Twitter、Instagramなどで情報発信していますので、ぜひごお問い合わせください。ラグビーという楽しいスポーツを通じて、わたしたちと一緒に心身ともに成長していきましょう!



ラグビーキッズ
ラグビースクールネットワークインフォメーション(ラグネット)
アンケート

1、ラグビースクールの名前
 県北ラグビーアカデミー

2、シンボル・ユニフォーム・エンブレム等

広島県北部地域の庄原は育牛が盛んで、「比婆牛」というブランドで販売されています。
伝統ある文化を尊重したデザインのユニフォームです。

3、代表者
 加藤貴史(かとうたかし)

4、住所・連絡先・担当者等入校希望者や問合せ先
 メール:shobara.rugby.ac@gmail.com 担当者 加藤

5、活動場所・練習場所
 庄原市スポーツ広場(庄原市総合体育館横)
 練習場所は天然芝、人工芝、土等:天然芝

6、活動時間、スケジュール、年間スケジュール等
 毎週日曜日 午後 ※夏季はナイター練習

7、入会費・会費・用具費用等、活動に必要なもの
 年会費5000円(税込)(日本協会登録費、スポーツ保険含)

8、生徒人数・女子選手の構成比等・外国人対応等
 現在小学生3名、ガールズ:小学生3名、中学生2名

9、コーチ人数、指名、経歴等
 コーチ人数:5

10、モットー・大事にしている事・理念
 フェアプレイの7カ条(日本スポーツ協会)を大切にしています。
 1、約束を守ろう

 2、感謝しよう
 3、全力をつくそう
 4、挑戦しよう
 5、仲間を信じよう
 6、思いやりを持とう
 7、楽しもう

11、特徴・全員試合出場など他のスクールとの違い
 理学療法士がメディカルサポートをしていること。
 怪我の予防やトレーニングの方法、応急処置など

12、歴史・活動実績
 2019年から始まった新しいチームです。

13、指導方針・教育方針
 子どもたちの可能性を信じる。子どもたちの意思決定を尊重する。
 自分たちで考える力をつける。明るい未来を創造するチャレンジをする。

14、ラグビー以外の行事:庄原さくらフェスティバル参加
 他地域行事があれば積極的に参加していきたいと思っています。

15、他の習い事との掛け持ちが可能か・何人いるか
 掛け持ち可能。中学生は部活動と両立可能
 小学生は6名ともタグラグビー教室と掛け持ち。
 中学生は陸上部に所属しています。

16、保護者の活動への参加・サポート
 参加していただいても大丈夫です。当番などはありません。

17、どんなスクールを目指すか(将来像)
 選手も保護者も指導者もみんなでラグビーを楽しんでいるクラブにしたい。
 地域の方に応援してもらえるクラブ、地域の方に愛されるクラブにしたい。

18、生徒にどんな大人になって欲しいか(教育観)
 元気でまっすぐで難しいことでも果敢にチャレンジする大人になってほしい。

19、プレースタイル
 エンジョイラグビー!

20、交流する他のラグビースクール
 広島県内のラグビースクール。試合では人数不足なので合同チームや助っ人など助けていただいています。子どもたちはすぐに打ち解けて仲良くなっています。

21、自由欄(付け加える事があれば)
 体験はいつでも受け付けています。



保護者へのアンケート

1、このスクールを選んだ理由
 タグラグビーのコーチである加藤さんに教えてもらえるから。
 タグラグビーを習っており、ミニラグビーにも興味を持ったから。
 コーチが加藤さんだから

2、このスクールの良い点
 しっかり教えてもらえる
 攻撃ばかりでなくケガをしないためのトレーニングもしっかりしている
 子ども一人一人を見てもらっている感を感じられること。
 お子さんの変化・スクールに入って変わりましたか
 体力がついた
 気が合う合わないを別にして頑張る努力が身についている
 協調性が養われた
 
まだまだ幼い一面も見られるけどたくましくなったと思う。

3、お子さんがスクールに入って生活に変化がありましたか
 別にない
 内気な性格だが伝えたいことは言うようになった
 特にないと思います
 スクールを卒業してもラグビーを続けさせますか・続けて欲しいですか
 続けて欲しいけど、あとは本人次第
 意思があれば応援します
 本人はしたいみたいだし続けて欲しいと思います

4、ご自身もラグビーをしていましたか
 してない
 経験はありません
 主人がしてました

5、ご自身もラグビーが好きになりましたか
 はい
 ルールも知りませんでしたが好きになりました
 好きになりました

6、どんな大人になって欲しいですか
 みんなに優しく、思いやりのある逞しい大人になってもらいたい。
 相手の気持ちを考えて行動できる人
 強くて優しい大人になって欲しいです

7、スクールに入れてよかったですか
 良かったと思います。
 良かったしおすすめしたいです
 とても良かったです。


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