【インタビュー】第71回▶奥州ラグビースクール(岩手県)

ラグビーは少年を大人にし、大人を少年にするスポーツだ!
ラグネット第71回にご紹介するのは、岩手県奥州市で活動する奥州ラグビースクールです。前身は水沢ラグビースクールで、その後は近隣エリア(胆江地域)を含む胆江ラグビースクールとして活動。平成18年2月、水沢市、江刺市、前沢町、胆沢町、衣川村の5市町村が合併して奥州市が誕生しました。これにともなって三つの社会人クラブチームが統合されて奥州市ラグビーフットボール協会を設立、その中で普及・育成活動を行う奥州ラグビースクールが発足しました。エンブレムは、市の木である「もみじ」。どんなチームなのか、キャプテンを務める内野天佑キャプテン(小学6年生)にお話を伺いました。


ウォーミングアップは楽しく
練習中はコーチの話をしっかり聞く


村上 内野キャプテンは、いつからラグビーを始めたのですか。
内野 保育園の頃からです。保育園の先生が奥州ラグビースクール(RS)のコーチをしていて、声をかけてもらって入りました。


村上 最初にRSに行ったときのことは覚えていますか。
内野 はい、覚えています。最初は少し体を動かしただけですけど、だんだん自分で力がついていくのもわかったし、楽しくなっていきました。

村上 最初はタグラグビーからですよね? それは楽しかったですか。
内野 僕は最初、ラグビーのぶつかりあいが怖かったので、タグラグビーはそれがなく、走ることが多くて楽しかったです。

村上 ミニラグビーをやり始めたときは、どうですか。コンタクトするのは怖かったですか。
内野 一年くらいは怖かったです。小学4年生から、ポジションがフォワードになって、よくぶつかりあうようになって怖さがなくなって
いきました。

村上 スクール生は、全部で何人いるのですか。
内野 幼稚園、保育園生から小学6年生まで、16人です。

村上 6年生になってキャプテンになりましたね。どんなことを心掛けていますか。
内野 最初は僕にできるのかなと思いました。みんなをまとめる役目になるのが初めてだったからです。みんなに僕の話をしっかり聞いてもらうことを心掛けています。

村上 奥州RSは、どんな雰囲気のチームですか。
内野 練習の最初は、タグで鬼ごっこをしたり、2つのボールを、どっちが先に自分の陣地に持ってくるかという遊びのようがゲームもするので、ちょっと気が緩むところもあるけど、練習になったらみんなきちんとコーチの話を聞いてやっています。

村上 コーチはどんなふうに教えてくれますか。
内野 遊びの要素を入れながら、それが実際のラグビーに生きるような教え方をしてくれます。生徒が自分たちでおしゃべりをして、コーチの話をちゃんと聞いていないときは怒られますけど、それ以外は怒られないです。

村上 6年間やってきて、思い出に残っていることはどんなことですか。
内野 練習のことで印象に残っていることがあります。2年前に北上のラグビースクールと合同練習をしました。このときが、一番きつい練習でした。奥州RSよりも、走る量が多くて、走るのが遅いと、何周か追加されたりしてきつかったです。練習の雰囲気も試合のような感じでした。

村上 試合で覚えていることはありますか。
内野 今年の6年生の春季交流大会(県内)のときに、力が足りなくて全敗したときは、もっと力をつけないといけないと思いました。奥州RSの6年生は4人しかいないので、他のチームから選手に来てもらって試合をしていました。


試合で勝つためには、練習の復習をして
身体にしみこませることが大切


村上 6年間で学んだことは、どんなことですか。
内野 ラグビー以外では、お辞儀など礼儀を学びました。練習の前後は、グラウンドに挨拶して、コーチの方々にも「ありがとうございました」と、あいさつします。

村上 内野キャプテンが憧れている選手はいますか。
内野 日本代表のリーチ マイケル選手です。パワーがあって、相手選手を押し切って突破していくので憧れています。日本で行われたラグビーワールドカップはテレビで見ていたのですが、印象に残っているプレーは、姫野和樹選手のジャッカルや、福岡堅樹選手のスピード、田中史朗選手の小柄だけど力強いプレーです。

村上 将来、ラグビーは続けるのですか。
内野 それはまだ決めていません。

村上 ラグビー以外の夢はあるのですか。
内野 料理がやりたいです。和食がいいなと思っています。

村上 奥州RSはどんなラグビーを目指しているのですか。
内野 走る練習が多く、展開ラグビーをしようとしています。

村上 週末の練習以外に、木曜日の夜間練習があるんですね。
内野 はい、3年生以上が参加するものですけど。土曜、日曜はグラウンドで練習するのですが、木曜日は体育館で、パスや走ることを中心に週末にやった練習の復習をしています。平日は学校の宿題とかあると大変ですけど、試合で勝つためには忘れないように復習をして、体の中に覚えさせないといけないので大切な練習時間です。

村上 チームワークについてはどう思いますか。
内野 ラグビーは大人数でプレーするので、チームワークがとれていないと勝てません。チームワークの大切さを学びました。奥州RSは、ボールを展開して、ウイングがトライをするようなスタイルなのですが、ボールを回せと言われているのに突っ込んでしまう選手がいると、サポートが遅れて相手にボールを取られてトライされてしまうことがあります。チームとして動くことが大事だと思います。

村上 夏の合宿などはありますか。
内野 去年と今年はコロナのためにできていないのですが、おととしは秋田に行きました。北上のチームと一緒に行ったのですが、そこで北上のキャプテンらと仲良くなって楽しかったです。以降も、試合会場で会うと話します。

村上 コロナで練習できない時期はありましたか。
内野 今も8月の下旬からできてません。集まって練習できないので、ラグビーをしていなくて、近所の友だちと遊んで体を動かす程度になっています。

村上 部員はもっと増えてほしいですか。
内野 他のチームから選手を借りないで、奥州RSに来ている子たちで試合に出たいです。学校の友達はサッカーとか野球をしている子が多くて、誘ったこともあったけど、断られるので最近はあまり声をかけていません。タックルが怖くてみんなやりたがらないんです。

村上 今年のチームの目標を教えてください。
内野 タグもミニもこれから大会が残っているので、春季大会でできなかった1勝をまずあげたいです。



ラグビーキッズ
ラグビースクールネットワークインフォメーション(ラグネット)
アンケート

1、ラグビースクールの名前

 奥州ラグビースクール

2、シンボル・ユニフォーム・エンブレム等

 

3、代表者名 

 校長 佐藤徳代 (サトウ ノリシロ)

4、住所・連絡先・担当者等入校希望者や問合せ先
 代表者住所・ 岩手県奥州市水沢真城字東鶴巻 130-23
 佐藤徳代(奥州市ラグビーフットボール協会)
 TELFAX 0197-24-2328
 携帯 090-2796-4853
 Eメール norisiro@catv-mic.ne.jp

事務局 岩手県奥州市水沢真城字塚7-8
 斉藤哲郎(奥州ラグビースクール事務局)
 TEL 0197-47-3555
 携帯 080-2026-1218
 フェイスブック https://www.facebook.com/oshu.rugby.school
 インスタグラム https://www.instagram.com/oshu_rugby_school/?hl=ja
 フェイスブック、インスタグラムからでも入校のお問い合わせは受付中です。
また、見学、体験も随時受付中です。

5、活動場所・練習場所
 春~秋 さくら堤グラウンド 9:0012:00
 冬   水沢体育館 9:0012:00
 夜間練習 毎週木曜日 18:3020:00まで。Zアリーナ内、サブアリーナ
 ※夜間練習は、3年生以上が対象です。
 体育施設の都合や天候、新型コロナウィルスの感染拡大状況によっては中止をする場合があります。

6、練習場所は天然芝、人工芝、土等
 さくら堤グラウンドは、天然芝100%、ポールあり、です!

7、活動時間、スケジュール、年間スケジュール等
 活動時間 9:0012:00(未就学児、低学年は11:00まで)

8、年間スケジュール 
 ・ミニラグビー 春季交流大会、秋季交流大会
 ・タグラグビー 奥州カップ、アテルイカップ、サントリーカップ、岩手県知事杯

9、入会費・会費・用具費用等、活動に必要なもの
 入会金+年会費 1万円(スポーツ保険、ラグビー協会への選手登録費用含む)
 ヘッドキャップ、ソックス、スパイクなどは個人での購入です。
 遠征、合宿などは別途個人負担となります。

10、生徒人数・女子選手の構成比等・外国人対応等
 選手構成 合計
 未就学児 5人、低学年 0人、中学年 6人(女子1名含)、高学年5人(女子2名含む)

11、コーチ人数、指名、経歴等
 高学年ヘッドコーチ1名 藤原元希(フジワラゲンキ)
 中学年コーチ2名 板谷幸春(イタヤ ユキハル)佐藤征行(サトウマサユキ)
 低学年コーチ2名 高橋平一(タカハシ ヘイイチ)柳田雅紀(ヤナギタマサキ)
 上記の他にもコーチは在籍していますが、仕事の都合で不定期な参加となっております。
 ・C級レフリー 4
 ・セーフティアシスタント 3
 ・会計 1
 ・事務局 2
 いずれもコーチを兼務しています。

12、モットー・大事にしている事・理念
 モットー「ラグビーは少年を大人に、大人を少年にするスポーツがラグビーだ」

13、特徴・全員試合出場など他のスクールとの違い
 特徴 選手の人数は少ないですが、丁寧な指導と元気いっぱいにラグビーを楽しんでいます。
 低学年は体作りを、中学年は仲間作りを、高学年は自分たちのチーム作りをしてほしい、と思っています。

14、歴史・活動実績
 奥州市ラグビーフットボール協会の組織として、2006年に再編されました。前身は、水沢ラグビースクール、その後、近隣エリア(胆江地域といいます)を含む胆江ラグビースクールとして活動していました。平成になり、近隣市町村の大合併があり、奥州市となりました。伴い、内にあった三つの社会人のクラブチームが統合し、奥州市ラグビーフットボール協会が設立。トップ(社会人チーム)から普及・育成の組織が完成。普及・育成活動を行う、奥州ラグビースクールが発足しました。

15、指導方針・教育方針
 一人ひとりの個性を大切にすること
 一人ひとりに合わせたチャレンジをする機会を作ること

16、ラグビー以外の行事
 入校式(開校式)、地域の綱引き大会、6年生を送る会、BBQ
 近年はコロナウィルスの影響で中止、規模縮小となっています。

17、他の習い事との掛け持ちが可能か・何人いるか
 他の習い事との掛け持ちは可能です。現在、掛け持ちをしている選手は数名います。

18、保護者の活動への参加・サポート
 グループLINEで連絡等を行っています。
 ご心配な点などがあれば、その都度、サポートをしています。
 選手自身が嫌でなければ、おさがりのスパイクやウェアもあります。

19、どんなスクールを目指すか(将来像)
 人生の中で誇りに思えるような経験を、ラグビーというスポーツから得てほしい。
 選手が個性を発揮できるようなスクールを目指しています。

20、生徒にどんな大人になって欲しいか(教育観)
 仲間も自分も大切にできる大人になってほしい。

21、プレースタイル
 メンバー(その年度によっての選手層)によって異なりますが、基本は、ランニングと展開ラグビーです。

22、交流する他のラグビースクール
 県内のスクールのほかには、
 鹿折レッズラグビースクール(宮城県)
 水沢小学校タグクラブ(岩手県奥州市 タグラグビーのみで活動中)
 八戸少年ラグビースクール(青森県)

23、交流するラグビー団体(学校・協会・トップリーグ等)
 奥州市ラグビーフットボール協会
 水沢高等学校ラグビー部
 花巻東高校ラグビー部
 奥州アテルイブレーブス(地元の社会人クラブチーム)
 一関市ラグビーフットボール協会



関連記事