【インタビュー】第61回▶湘央ラグビースクール(神奈川県)

「プレーヤーズファースト」で育成に必要なスキルアップを目指す

ラグネット第61回にご紹介するのは、湘央ラグビースクール(RS)です。海老名RSと茅ヶ崎RSを母体とする中学生のスクールで、2020年4月にスタートしました。愛称のS・サンダースは、空にとどろく雷をイメージし、SHONAN(湘南)、SAGAMI(相模)の頭文字で海老名と茅ヶ崎をつなぎ、そのSには、STRONG(強さ)、SMART(賢さ)、SHARP(鋭さ)、SPEED(速さ)、SUPPORT(継続)という意味も込められています。どんな活動をしているスクールなのでしょう。ヘッドコーチの田中豊さん(44歳)にお話を伺いました。


合同チームから、ONE TEAMに
神奈川県で勝ち、上部大会を目指す


村上 田中さんはいつラグビーに出会ったのですか。
田中 僕は福岡県出身ですが、小学3年生のとき福岡工業大学ラグビースクール(RS)で始めました。のちに日本代表になる浅野良太(現・NECグリーンロケッツ東葛スカウト)が一緒でした。そのあと、香椎ヤングラガーズ、東福岡高校、法政大学で社会人は六甲クラブ(神戸)でプレーしました。

村上 湘央RSの指導をするようになった経緯を教えていただけますか。
田中 2010年なのですが、その頃は茅ヶ崎に住んでいまして、息子が茅ヶ崎RSに入ったことで、私も幼稚園児のコーチをすることになりました。2011年から仕事で海外に赴任し5年ほど日本を離れていたのですが、帰国してまた息子が茅ヶ崎RSに通うことになり、私も小学生の指導をすることになりました。2018年から茅ヶ崎RSの中学生担当コーチになりました。

村上 その頃はすでに、海老名RSと茅ヶ崎RSは合同チームを作っていたのですね。
田中 両スクールの中学生に人数が少なかったこともあって。2013年から合同チームでの活動が行われていました。正式にひとつのラグビースクールとして登録することになったのは、2020年です。現在は各学年に20名で計60名くらいの選手がいます。まだ神奈川県で優勝したことはありませんが、優勝すれば東日本大会に進むことができます。しかし、合同チームのままでは勝っても大きな大会には行けません。まずは、単独のラグビースクールとして登録することが必要でした。

村上 S・サンダースという愛称をつけた理由を教えてください。
田中 「合同チーム」と言われるのが嫌で、ニックネームがあったほうがかっこいいということで付けたと聞いています。そのころ、ヘッドコーチをしていたのが、桐蔭学園、早稲田大学、リコーなどでプレーした覚来弦さんで、ワンチームになるための意識づけでつけたようですね。「湘央」というチーム名は、茅ヶ崎は湘南なので「湘」、練習グラウンドが圏央道という道路が走っている近くにあって、「央」と決めたようです。

村上 S・サンダースのSには、STRONG(強さ)、SMART(賢さ)、SHARP(鋭さ)、SPEED(速さ)、SUPPORT(継続)という意味も含まれているということですね。
田中 ラグビーのプレーヤーに求めるものでもあります。チームのミーティングで中学1年生に話すときにも使いますし、小学6年生の最後に湘央RSの考え方を伝えています。海老名RSと茅ヶ崎RSを卒業する子の7割くらいは入ってきてくれますね。それ以外は、中学の部活をメインでやっていく子が多いです。湘央RSの子も学校ではいろんな部活に入っていますが、僕はいろんなスポーツをやったほうが良いと思っています。


小さな選手が大きな選手に勝つラグビー
グラウンドを横幅いっぱいに使って走り回る



村上 指導方針を教えてください。
田中 子どもたちも僕も試合に勝ちたいとは思いますが、それは主眼ではなく、次のステージ(高校)でラグビーを続け、そこで伸びるようなスキルをつけるのを目標にしています。それをコーチ陣で共有して指導しています。

村上 コーチ陣はどんな方がいるのですか。
田中 関東学院大、NECでプレーされた冨澤浩明さんや、早稲田でキャプテンをしていた小森允紘さん(長崎北陽台→早稲田大学→リコー)もいます。小森さんは茅ヶ崎でチェイスラグビーアカデミーを運営してしまして、テクニカルなところをコーチしてもらっています。現在、4~5チームが作れるので、トップチームは自分たちで目標設定をして、神奈川県で優勝を目指しています。1、2年生で、C、D、Eチームの子は育成チームとして、スキルなど基本的なところを積み上げることを重点的に取り組んでいます。

村上 体作りはどのように行っているのですか。
田中 トレーニングの期間を大きく分けていまして、個人を鍛える期間、プレシーズンでチーム作り、2カ月スパンでやっています。個人を鍛えるところでは茅ヶ崎のビーチでトレーニングします。人を担いで走り、斜面を走り、道具は使わず怪我をしない体を作ります。次の2カ月はチーム作りをメインにして、シーズンを迎えるようにしています。

村上 勉強との両立も心掛けているようですね。
田中 夏合宿では、ミーティングのあと必ず勉強する時間を設けます。大事なのはラグビーだけじゃないということは常日頃言っています。いま、神奈川では法政二高が受験のハードルが高いのですが、合格してプレーしている子もいます。

村上 中学生世代のうちに教えておくべきことは何ですか。
田中 シンプルに、ランとパスだと思います。中学生はフルコートで12人制ですから、セブンズ(7人制)、テンズ(10人制)に近いですよね。だから僕は基本的に当たりに行かせません。スペースがありますから、コンタクトの局面をあえて作る必要はない。空いているスペースに攻撃できるようにしています。15人制のように近場をFWでつくチームが多いので、特殊なスタイルかもしれません。タッチラインから外に簡単に出ないように、5mラインから5mラインの間の約60mの横幅をいっぱいに使ってボールを動かすので、パスとランニングスキルが必要です。体の小さなチームが勝とうと思ったら、大きな選手を動かさないと勝てませんからね。

村上 小さなチームでも勝てるラグビーを志向するということは、もともと湘央は小さいのですか。
田中 なぜか小さいです。横浜RS、藤沢RSには大きな選手がいますし、彼らに勝たないと優勝できないですから。

村上 それは日本代表のラグビーにも通じるものですね。
田中 日本代表が求めているのは、そこだと思います。圧倒的なフィットネスで相手を凌駕する。基本的には一緒だと思います。

村上 スローガンは、コーチ陣が決めるのですか。
田中 チームの目標もスローガンも選手が決めます。コーチは選手のやりたいことをサポートするというスタンスです。コーチが決めると、やらされている感覚になりますよね。「日本一になりたい」ということも、コーチが押し付けていたらやる意義がありません。もう中学生ですから、自主性をもって決めていっています。

村上 2020-21シーズンのスローガンは「Each one Strengthens the Team 1人1人がチームを強くする!」とありますね。
田中 みんなでホワイトボードにキーワードを書き出していましたよ。英語のできる子が翻訳して、横文字にしてかっこよくして、Tシャツも作るみたいな感じで、楽しくやってますよ。

村上 ラグビー以外のイベントはありますか。
田中 中学1年生が入った時に、茅ヶ崎のビーチでシーカヤックを体験できるので、これをチームビルディングとしてやっています。有名な「えぼし岩
の手前をまわって帰ってくるコースで、競争して楽しんでいます。こんな経験は茅ヶ崎ならではですよね。

村上 無報酬でも、指導を続ける原動力は何ですか。
田中 僕もラグビースクールでラグビーを始めて、自分の進む道ができたところがあります。その時のコーチも無報酬でやってくださっていたと思いますし、恩返ししないといけないと思っています。それに、子どもたちは見ていて楽しいラグビーをしてくれます。保護者も、コーチも見ることしかできないけど、見ている人が「このラグビー楽しそうだな」と思えたら、やっているほうはもっと楽しいはずです。そういうラグビーをさせてあげたいという気持ちもあります。今の中学生は、我々の頃に比べて本当に上手いですよ。楽しそうです。





ラグビーキッズ
ラグビーネットワークインフォメーション(ラグネット)
アンケート

1、ラグビースクールの名前
 湘央ラグビースクール

2、シンボル・ユニフォーム・エンブレム等
 



3、代表者
校長・武田小三郎(海老名RS校長)/副校長・赤坂 

4、住所・連絡先・担当者等入校希望者や問合せ先

 連絡先:shooh.rs@gmail.com
 HP https://s-thunders.amebaownd.com/

5、ホームグラウンド

  海老名市中野グラウンド(河川敷・天然芝)
   サブグラウンド

  海老名市陸上競技場(天然芝)
  茅ケ崎市柳島運動公園(人工芝)
  ビーチグラウンド:茅ケ崎市ヘッドランド前(砂浜)

6、◆スクール公式練習
  土 日曜日08:00~10:00(5~11月)
       09:00~11:00(12~4月)
  チーム練習は約2時間/チーム練習前後にパス・個人練習あり
   
 ◆任意練習:基本火曜日(不定期)/19:00~21:00 茅ケ崎市柳島運動公園
  ハンドリングメニュー・タッチフット(任意参加/要参加費)
  上記以外に海老名陸上競技場での平日ナイター練習も不定期開催あり

7、入会費・会費・用具費用等、活動に必要なもの
 年会費20千円
 トレーニングウェア等は別途あり

8、生徒人数・女子選手の構成比等・外国人対応等

 3年19名(女子1名含む)
 2年21

 1年23名(女子3名含む)

9.スタッフ体制
 運営事務局:佐々木・岡部・瀧田・伊藤
 トップチーム(A/B):田中HC・村松SHC
 育成チーム(C/D):吉田HC・鈴木幹SHC・鈴木要SHC
 テクニカル:小森THC(旧リコー)・冨澤SPC(旧NEC)・石川SPC(昨年まで専大)  
 FW:斎藤・小池・松川・小池
 BK:新原・二宮
 コーチ:古正・能町・佐藤・長濱・和田・森田岩本・梅本・大塚・坂松・立堀・水上(ミニ兼務)森川・二宮・前田・須藤    
 トレーナー:岩戸HTR

10、モットー・理念
 「競争と成長」
 *2チームが一緒になる事で、さらなる競争が生まれ、それを成長に活かす!

11.特徴
 のんびりした生活環境の文化の違う海老名・茅ケ崎の2チームが融合して、新たなチームメイトが広がり、共にとチーム内競争や考え方の違いなどの環境変化やこれまでと違う新たな文化に触れ、海老と行動範囲も大きく広がり、今後の人生でも必要な“社会性”も養えていると感じます。
 チーム運営は、3・2年生主体のトップチームは、目標・スローガン設定を選手たち自身で行い、それに向けてコーチ陣と選手が投票して決めたリーダー達により方針や方向性を決定してく体制をとり、自主性の高い環境を、また2・1年主体の育成チームはフルコートでゲームに必要な基礎スキルを育成しています。

12、歴史
 13-14年 海老名RSと茅ケ崎RSが合同チームで活動
 14-15年 予選ブロック敗退
 15-16年 予選ブロック敗退
 16-17年 Sサンダース命名(現在の大学1年生)/予選ブロック敗退
 17-18年 秋シーズン初4位(現在の高校3年生)
 18-19年 春シーズン初のリーグ3位
 19-20年 4月/湘央RS設立 ーSサンダースとしてワンチーム!(県内ベスト4実力)ー
 20-21年 神奈川県春シーズン優勝&東日本大会出場!を目標

13、OB・輩出トップリーガー

 海老名RS・和田 拓(元キャノン・キャプテン)
 新原 響(YOKOHAMA TKM)
 茅ヶ崎RS・相部 開哉(20年度慶応大ラグビー部・キャプテン)
 青木 蘭(横河武蔵野アルテミスターズ)

14、指導方針
 必要なコーチング環境は、ミニ・ジュニアのコーチ経験者やトップレベルでプレイ経験のある方に参画頂き
多様な角度から“プレイヤーズセンタード”で育成に必要なスキルアップを目指し、下記のコーチングポリシー
で行っています。
 12人制というカテゴリーですが、7‘s・10’sの広いスペースに必要なゲームスキルを盛り込みながら、コーチングを行っています。(FW&BKの区別せずにハンドリングスキルの習得を基本としています。)
現在のラグビーのトレンドを盛り込み、次のステージでプレイするために必要なゲームスキルをコーチングしています。
(育成チーム→トップチーム トップチーム→高校チームと繋げる方向性でプレイヤーの将来性を考慮)
 小さなプレイヤーでも、ゲームを楽しむために必要なゲームスキルをコーチングしています。
(小さな選手が大きな選手と対峙する際に必要なことは?)
 男女・年齢関係なく、スキルが上がれば高いレベルにチャレンジさせるコーチングを行っています。
(安全を確保し、常にチャレンジできる環境整備でモチベーションを高める)
 それらを行うために必要な基礎をコーチ陣で共有しながら、ゲームスキルが身につくようにコーチングを行っています。(コーチも選手と一緒にメニューに参加して、学んでいます)
 チーム練習は基本2時間、ゲームで終わり、質の高くプレイできる環境整備と勉学との両立を図っています。(夏合宿では勉強する時間も設け、文武両道を基本としています。)

15、スケジュール


16、校歌等
 なし・3cheersでエール交換を実施

17、ラグビー以外の行事

 新入生歓迎イベントでシーカヤックでチームビルディング

18、他の習い事との掛け持ちが可能か・何人いるか

 中学校の部活動との掛け持ちは認めている

19、保護者の活動への参加・サポート

 事務局運営等

20、どんなスクールを目指すか(将来像)
 この両チームによる活動は2013年より継続して行われ、S・サンダースのネーミングは2016年に命名され、合同チームではなく、一つのスクールとして醸成してきました。ここ数年は各学年20人前後がプレイしており、合わせてスクールに必要な文化やポリシーやグランド環境整備を高めて参りました。
 次なるステージは、プレイヤーセンタードで選手育成の更なる充実を図り、選手たちが大きく伸びる環境を提供していくと考えています。

21、どんな大人になってほしいか
 今後、このチームメイトとは別々の道を歩み、新たな環境や文化に触れ、チャレンジし成長していく彼らの将来性を大切に育みたいと思います。

22、プレースタイル
 プレイヤー全員がフレアな発想を大切に、ATではボールをもって自由に走り・パスしてトライをとる事を楽しみ、DFでは早く相手にプレッシャーをかけボールを奪い取り、すぐカウンターアタックに転じる。
応援している保護者やコーチたちも、ワクワクするボールが速く大きく動くプレースタイルを目指しています。

23、交流する他のラグビースクール

 岩手県選抜・桐生シルクスと定期的な交流を実施
 神奈川県内RS・東京都内RS・茨城県内RS

24、交流するラグビー団体(学校・協会・トップリーグ等)

 神奈川県内中学校ラグビー部
 神奈川県内高等学校ラグビー部



明日のチーム
湘央ラグビースクール(愛称:S・サンダース)

湘央ラグビースクール
HC/田中 豊


 2020年4月に湘央ラグビースクール(愛称:S・サンダース)として、海老名RSと茅ケ崎RSを母体とするジュニアのラグビースクールとして発足し、初代校長には武田小三郎が就任しました。コロナ過で厳しい船出となりましたが、良いスクールになる為の試練と捉え、志高く進んでいきます。

 「S・サンダースは、空に轟く雷をイメージしています。ATでは、疾風の如く相手のDF網を切り裂き、DFでは、迅雷の如く全員でプレッシャーをかける。また、個人のミスは全員でカバーし、フォローは湧き水の如く溢れんばかりの勢いを体現します。そうS・サンダースは疾風迅雷を受け継ぐ頼もしい仲間です。
【SHONAN(湘南)】【SAGAMI(相模)】の頭文字のS海老名・茅ケ崎をSで力強く繋ぎます。
またSには【STRONG(強さ)】【SMART(賢さ)】【SHARP(鋭さ)】【SPEED(速さ)】【SUPORT(継続)】という意味も込められていて、S・サンダースのラグビースタイルは、プレイヤー全員がボールをもって自由に走り・パスしてトライをとる事を楽しみ、フレアな発想を大切にワクワクするボールが速く大きく動くプレイスタイルを目指しています。

 この両スクールによる合同チーム活動は2013年から7年間継続して行われ、S・サンダースのネーミングは2017年にしました。合同という意識を捨て、一つのチームとして醸成していくことを目指してきました。ここ数年は各学年20人前後がプレイしており、合わせてチームに必要な文化やポリシー、グランド環境整備も高めてきました。

 グラウンド環境としては、相模川河川敷にあるラグビー専用中野グラウンド(天然芝)をホームに、海老名市陸上競技場(天然芝)・茅ケ崎市柳島スポーツ公園(人工芝)で、フルコートで練習・ゲームを行い、ゲームに必要なスペースやゲーム感覚を養っています。また、海に面した特性を生かし、茅ケ崎ヘッドランド前(ビーチ)で、プレシーズンに個人基礎体力UPやコンタクト強化を行い、ジュニア世代の育成に必要な練習環境を整え、ゲームスキル向上に励んでいます。

 必要なコーチング環境は、ミニ・ジュニアのコーチ経験者やトップレベルでプレイ経験のある方に参画頂き、多様な角度から“プレイヤーズファースト”で育成に必要なスキルアップを目指し、下記のコーチングポリシーで行っています。
✔12人制というカテゴリーですが、7’s・10’sの広いスペースに必要なゲームスキルを盛り込みながら、コーチングを行っています。(FW&BKの区別せずにハンドリングスキルの習得を基本としています。)
✔現在のラグビーのトレンドを盛り込み、次のステージでプレイするために必要なゲームスキルをコーチングしています。
(育成チーム→トップチーム トップチーム→高校チームと繋げる方向性でプレイヤーの将来性を考慮)
✔小さなプレイヤーでも、ゲームを楽しむために必要なゲームスキルをコーチングしています。
(小さな選手が大きな選手と対峙する際に必要なことは?)
✔男女・年齢関係なく、スキルが上がれば高いレベルにチャレンジさせるコーチングを行っています。
(安全を確保し、常にチャレンジできる環境整備でモチベーションを高める)
✔それらを行うために必要な基礎をコーチ陣で共有しながら、ゲームスキルが身につくようにコーチングを行っています。
(コーチも選手と一緒にメニューに参加して、学んでいます)
✔チーム練習は基本2~3時間、ゲームで終わり、質の高いプレイができる環境整備と勉学との両立を図っています。
(夏合宿では勉強する時間も設け、文武両道を基本としています。)

 チーム運営は、3・2年生主体のトップチームは、目標・スローガン設定を選手たち自身で行い、それに向けてコーチ陣と選手が投票して決めたリーダー達により方針や方向性を決定していく体制をとっています。また2・1年主体の育成チームはフルコートでのゲームに必要な基礎スキルを育成しています。
 
 このチームに感じる良い点は、のんびりした生活環境と違う文化の2つのスクールが融合したことにより、新たなチームメイトと出会い、チーム内競争や考え方の違いなどの環境変化や違う文化に触発され、行動範囲も大きく広がることにより、将来必要な“社会性”も養えていると感じています。中学校を卒業後チームメイトとは別々の道を歩み、また新たな環境・文化にそれぞれがチャレンジし成長していく、そういった彼らの将来性を大切に育みたいと思います。最近ですが、シーズンオフ・就職前になった大学生・高校生OBが12名以上参加し、ゲーム相手になってくれ、チームに還元・循環する新たなチーム文化も少しずつですが形になってきています。彼らがコーチとして戻ってくる環境が整っていくことも楽しみです。

 合同チーム時代から考えれば新チームではありませんが、合同チームからスクール設立までの間にこんなチーム文化を培った湘央ラグビースクール(愛称:S・サンダース)をこれからどうぞよろしくお願い致します。


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