【インタビュー】第53回▶富山ジュニアラグビースクール(富山県)

第53回▶常に子どもたちの笑顔が見られるスクールを目指す
ラグネット第53回は、富山市で活動する富山ジュニアラグビースクールをご紹介します。2022年で創立25周年を迎えるスクールですが、富山市はラグビーが盛んとは言えない地域です。その中でNECグリーンロケッツ東葛のコーチ、選手によるラグビークリニックを開催するなど、志高く活動しています。「常に子どもたちの笑顔が見られるスクールにしたい」という願いで、コーチと子どもたちの仲もよく、雰囲気はとっても明るいそうです。今回は、富山市ラグビーフットボール協会の会長でもある安村正樹校長(55歳)にお話を伺いました。


地元メディアの取材を積極的に受け、
ラグビースクールの存在感をアピール

村上 安村さんはいつからラグビーを始めたのですか。
安村 私は高校から始めました。小学5年生からサッカーをして、中学もサッカー部でした。ところが、進学した富山商業高校にはサッカー部がなかったのです。中学3年生のときに高校ラグビーの全国大会をたまたまテレビで見たことがあって、ちょっといいかなという感覚はあったので、ラグビー部に入部しました。

村上 その後、ラグビーとはどのように関わったのですか。
安村 高校のOBのクラブでプレーをしていたのですが、早めに引退してレフリーに転向しました。関西協会B級レフリーになり、2000年の富山国体のときに、2試合ほど笛を吹かせていただきました。

村上 そこから富山ジュニアラグビースクール(RS)にはどうつながっていくのですか。
安村 富山県は、魚津、砺波という地域が比較的ラグビーが盛んです。富山ジュニアRSができるまで、富山市にはRSがありませんでした。2000年に国体があるということもあって、1997年、富山市ラグビーフットボール協会が中心になってRSを設立しました。当時の私はレフリーの研修などで忙しく、運営に関われなかったのですが、国体が終わったら子どもたちにラグビーを教えたいと思っていました。2000年以降に指導をはじめ、6年前から校長を務めています。

村上 どんなことに気を付けて指導にあたっていますか。
安村 富山ジュニアRSは、いろんな小学校の子どもたちが来ています。しかも、週1、2回しか練習がありません。友だち同士仲良くするのが大事で、いじめや、仲間外れが出ないように気を付けながら指導しています。技術的な指導については、子どもたちの体力が年によって違いますので、特徴を見て毎年違うスタイルで教えています。

村上 生徒数は現在約70名ということですね。
安村 ラグビーワールドカップ(RWC)2019が始まる前までは50名くらいでした。RWC2019を機に小学校の低学年クラスが増えまして、それまで一緒に練習していた園児と低学年を分けなければいけなくなったほどです。RWC2015はそれほど変化がなかったのですが、2019のあとは毎週、見学の方が後を絶ちませんでした。問い合わせも多くて驚きました。

村上 コロナ禍で活動を休止した時期があったと思いますが、生徒数は減りましたか。
安村 昨年の3月から5月はお休みしました。6月から活動を再開していますが、生徒数が減ったということはないし、今も、入ってくる子がいます。RWC2019効果は今も続いていますし、ラグビー人気はまだ衰えていません。

村上 富山の子どもの中では、どんなスポーツが盛んですか。
安村 野球とサッカーですね。特にサッカーはJ3のカターレ富山というチームがあって、盛んに幼児クラスのサッカー教室など開催していますね。

村上 富山ジュニアRSは、どんな告知活動をしていますか。
安村 地元のテレビ局、ラジオに積極的に働きかけて、いろんな行事などで露出するようにしています。ですから、我々のスクールに入る場合は、メディアに映像や写真が出ることを了解していただいて入ってもらっています。RWC2019が開幕する前に、メディアからの問い合わせも増えました。「ラグビーって、どんな競技?」から始まって、さまざまな形でラグビーを取り上げてくれました。


ラグビーを継続しさえすれば
スイッチの入らない子どもはいない


村上 NECグリーンロケッツでプレーされた吉村尚人さん(熊本西高校→立命館大学)がコーチ陣の一人にいらっしゃるようですね。
安村 吉村さんの息子さんが幼稚園のときから来てくださって、今年からは高学年のコーチをお願いしています。ラグビーを知り尽くした方なのですが、それを子どもたちにかみ砕いて説明してくれて、子どもたちもわかりやすいようです。

村上 NECグリーンロケッツとの交流は吉村さんから始まったのですね。
安村 7月3日、4日、「トヤマラグビーデイ2021」と題し、ラグビークリニックを開催しました。NECからコーチ1名(松尾健さん)、選手4名(亀井亮依選手、金井大雪選手、山極大貴選手、山田啓介選手)が来てくれました。富山市ラグビーフットボール協会としてお呼びしたのですが、初日は富山市内の高校生に、2日目は富山ジュニアRSを対象に、わかりやすい指導をしてくれて子どもたちも楽しそうでした。

村上 チームの旗に「百折不撓(ひゃくせつふとう)」という文字が刻まれていますね。
安村 私の願いでもあります。スクールの旗を作るときに、何か言葉を入れようと思って探しているときに見つけました。「何度失敗しても、くじけず、信念をもって頑張る
というような意味があります。子どもたちだけではなく、我々大人もいろんな場面で必要な言葉だと思って、スクール全体として大切にしていきたいと思っています。

村上 これまで指導されてきて、子どもたちの変化をどのように感じていらっしゃいますか。
安村 長年関わってわかったことは、継続してさえいれば、スイッチの入らない子はいないということです。ただし、いつ、どこでスイッチが入るかは分かりません。小学1年生で入ってきて、まったくスイッチの入らない子がいたのですが、小学6年生の卒業間際にようやくスイッチが入って、そのまま中学で続けている子もいます。必ず、その子なりのスイッチが入る場面があるのです。保護者の方には、「あまり他の子と比べず、子どもさんをよく見てあげてください。必ずスイッチが入る場面がありますから、続けさせてあげてくださいね」と話しています。

村上 子どもの表情は変わりますか。
安村 一瞬で見事に変わりますよ。タックルができなくてもじもじしていた子が、一度タックルができて、コーチに褒められて自信をつけると顔つきが変わります。RSの指導がやめられないのは、その変わり様を目の前で見られるということです。そう思っているコーチは多いと思いますよ。

村上 卒業後もラグビーを続ける子は増えましたか。
安村 以前は、小学生から中学生になるところで辞める子が多かったのですが、中学でも続ける子が増えました。ヒーローズカップ(小学5、6年生の全国大会)に単独出場するようになって、子どもたちの意識が変わった気がします。高いレベルで真剣勝負をすると、もっと上のレベルでやりたいという意欲がわいてくるのかもしれません。いまは小学6年生の9割くらいが中学でも続けています。

村上 今後のスクール運営の目標を教えてください。
安村 いま70名のスクール生を、100名までもっていきたいと思っております。各学年に平均10名いれば、小、中学校の9学年で90名。プラス未就学児で100名を越えます。そうすれば、中学も単独のチームで活動できます。保護者会の総会でもこの話をしました。私のスローガンは「誰でもウェルカム、いつでもウェルカム、ともだち100人できるかな、わくわく大作戦」です。体験、見学、いつでも受け付けています。お気軽にお問い合わせください。





ラグビーキッズ
ラグビーネットワークインフォメーション(ラグネット)
アンケート

1、ラグビースクールの名前
 富山ジュニアラグビースクール
2、シンボル・ユニフォーム・エンブレム等
<null></null>
<null>3、</null>代表者
 安村 正樹(やすむら まさき)

4、住所・連絡先・担当者等入校希望者や問合せ先
 富山市 090-2370-2859 事務局 毛利

5、活動場所・練習場所
 富山県総合運動公園

6、練習場所は天然芝、人工芝、土等
 天然芝

7、生徒人数・女子選手の構成比等・外国人対応等
 園児(年中)~中学生 70名内女子2

8、モットー・大事にしている事・理念
 仲間を思いやる。仲間はずれを絶対に作らない。

9、特徴・全員試合出場など他のスクールとの違い
 大会等において、全員試合出場を必須としています

10、歴史・活動実績
 来年創設25年になります。

11、合宿・場所・期間・参加年齢等
 特に実施していません

12、ラグビー以外の行事
 BBQ(年1回)、卒業式、修了式

13、他の習い事との掛け持ちが可能か・何人いるか
 もちろん可能です

14、保護者の活動への参加・サポート
 スクール生の練習及び試合会場までの送迎

15、どんなスクールを目指すか(将来像)
 常に子供たちの笑顔が見られるスクールにしたい

16、生徒にどんな大人になって欲しいか(教育観)
 これから出会うであろう多くの人達と協力して困難なことも乗り越えていける大人になって欲しい

17、プレースタイル
 毎年違います

18、交流する他のラグビースクール
 富山県内チーム、金沢伏見ラグビースクール(石川県)

19、交流するラグビー団体(学校・協会・トップリーグ等)
 NECグリーンロケッツ


関連記事