Bula!Vinaka鈴木のAwesomeRugby最終回

Bula Vinaka 鈴木の「Awesome Rugby in Fiji

 

こんにちは。Vinaka 鈴木と申します。

いよいよ6回目の掲載となります。今回が最後の記事となります。ここまで駄文にお付き合いしていただいた皆さま、どうもありがとうございました。

 

今回は海外でのラグビーすることの意義や得られることなどについてお話ししたいと思います。

 

海外でのラグビーの意義ってなに?

 

私事ですが、私は高校1年生の年に初めてラグビーを始めました。いわゆる部活でのラグビーとの出会いです。強豪校でもなかったので、顧問の先生が積極的に教えてくれるというわけではなく、先輩からの指導が主たるものでした。海外のラグビー事情などの情報も、ほとんど入って来る時代ではなく、ニュージーランドには体重100Kgオーバーで50m6秒で走れる奴がいるそうだ、なんて噂話になる程度でした。当然、自分自身が海外でラグビーをやることは想像もできず、国内の大会を目標に取り組んでいる程度でした。翻って現代はどうでしょう。海外ラグビー情報も頻繁に入手できるような環境になり、世界ではどんなプレーが主流になっているのかなどもすぐに知ることができます。また、RWC2019の影響も大きかったでしょう。観戦をきっかけに海外の小中学生のチームが日本に訪れ、練習試合を行うこともできました。その中で同年代なのにも関わらず、日本人とは異なる成長段階の早い子供たちと試合をすることや、異なる質のプレーを経験することで、自分たちの強みや弱みを体感したことはとても良い経験でした。そして何よりも、ラグビーの本質の一つでもある多様性を実感できたことは、とても意味のあることでした。このような経験が国内での普通の生活の中でできればありがたいのですが、RWC2019のような大きなイベントでもない限り、なかなか国内で体験できる機会はそうはありません。だとしたらそれらを体験するためには、積極的に海外に飛び出すしかないでしょう。これまでも高いレベルを求めて、ニュージーランドへの留学をしてきている方も少なくありません。トップアスリートとして、ラグビープレイヤーを目指すのであれば、良い選択だと思います。でも、大多数のラグビープレイヤーはトップアスリートを目指しているわけではありません。そのような、トップを目指す方だけでなく、もっと多くのラグビープレイヤーに、海外ラグビーとの接点を持って欲しいと思っているのです。そして、さらにラグビーの良さや楽しさを知ってもらいたいのです。もしかしたらそこからさらに高いレベルを目指すきっかけをつかんでもらってもいいでしょう。ラグビーが密着した生活をすることで、よりラグビーに対する理解を深めてもらってもいいでしょう。その後、プレイヤーとしてだけでなく、レフリー、指導者、アナリスト、ライターなどラグビーへの関わり方は異なれど末長くラグビーに関わっていくようになってほしいのです。さらには次世代の育成にも前向きに関わって欲しいと思っています。ラグビーの良さを次の世代に伝えていって欲しい、そんな風に考えています。そんなラグビーパーソンを育てるための一端を担っていきたいと思っています。海外でラグビーを行う意義は、より深いレベル、異なる環境にてラグビーを体験し、ラグビー文化の理解をすることにあるのです。そして今よりももっとラグビーを楽しめるようになることです。それこそが多くのラグビープレイヤーに味わってもらいたいことなのです。そこに一つだけ私の希望を交えれば、その気持ちを次世代に継承してもらうことで、日本のラグビーの裾野を広げていってほしいと思っています。

 

海外ラグビーで得られることって?

 

海外ラグビーの意義はここまでお伝えした通りですが、では海外ラグビーで得られることはなんでしょう。まずはコミュニケーション能力の向上です。ラグビーはコミュニケーションスポーツです。多くの場面で「声を出せ」と聞いてきているのではないでしょうか。海外でも同じです。コミュニケーションが必須となるので、コミュニケーション能力の取得は必然となってきます。好きこそものの上手なれではありませんが、好きなラグビーをするために英語の取得が必須となってきます。内発的に英語を取得したいと思えることが第一に期待できることです。

次に他文化の理解です。異なる国民性、民族性の中での生活により、国内にいては得ることのできない異なる文化を経験できます。勝利至上主義への考え方の違いなども実感できる場面もあるでしょう。もちろん食生活や生活基盤の違いなどを経験することで多種多様なことへの対応力を格段に上げることができます。これらは、心の部分の基盤となる経験になるでしょう。

自らがこれから先の長い人生を生きる上で、大好きなラグビーを通じて心身ともに基盤となる部分を形成することができるのは、とても素晴らしいことではないでしょうか。もちろん同様のことを国内での留学でも擬似的に経験することは可能でしょう。でも費用面で大差がないのであれば、海外へ踏み出すことも選択肢になるのではないでしょうか。ニュージーランドやオーストラリアと比較した場合はもちろん、国内での他県留学と比べても安価な費用で実現できるフィジーへの留学は、選択肢になり得るのではないでしょうか。もちろん、国内と比較した場合のリスクもあります。授業における言語についていけるか、医療における技術水準、費用の問題、コロナ禍における出入国など。それらのリスク、不安を一定レベルで解消、許容できるのであれば、フィジーでのラグビー体験は子供たちにとって、とても大きな効果を得ることができるでしょう。

 

6回のAwesome Rugby in Fijiですが、このシリーズでお伝えしたいことはここまでです。RWC2019を経て国内のミニラグビーの競技人口はおかげさまで増加傾向が続いています。しかし以前から「中学校の谷」と言われている中学校でのラグビー継続環境は決して豊かではありません。高校においても多くの県では一校か二校の強豪校に集約されそこへの進学が叶わなかった場合に他県への留学などを検討しなくてはならない状況も少なくありません。そんな中、選択肢の一つとして比較的安価に実現可能な海外留学という道があっても良いはずです。そのような環境の中で、ラグビーへの関わりを続けていけるようなラグビーパーソンをお手伝いしたいと考えています。

現在Fijiはコロナ禍の真っ只中にありますが、2022年の春には留学受け入れができるように様々な手続きを進めております。より詳細の情報に興味をお持ちいただいた方に向けて現在HPを公開しておりますので、続きはそちらをご覧いただければと存じます。

長らくお付き合いいただき、ありがとうございました。

またお会いできることを楽しみにしております。

 

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でも情報発信していきます。現在整備中です。

 

Bulaはフィジー語で「こんにちは」とか「やあ」という意味

Vinakaは「ありがとう」という意味です。)

 

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