Bula!Vinaka鈴木のAwesomeRugby⑤

Bula Vinaka 鈴木の「Awesome Rugby in Fiji

 

こんにちは。Vinaka 鈴木と申します。

1週間空いてしまいましたが申し訳ありません。今回は第5回目の掲載となります。今回も前回に引き続きフィジーの暮らしにまつわることをお伝えします。

 

今回は学校の体制、医療事情、多様性?についてお話しします。

 

学校はどうなっているの?

 

フィジーでの学校は、日本のそれとは少し異なります。まず公立高校は国が設置者になります。つまり日本で言うところの国立学校です。もっとも、国の人口が90万人くらいですので、関東なら東京の世田谷区、関西なら大阪の堺市、中部なら静岡の浜松市程度の規模ですので、大きめな都市の市立学校と同等と考えて良いでしょう。

1年の区切りは日本と異なり、1月から始まり12月で終わります。その年の6月末までに所定の年齢になる方が1月からの学年に該当します。日本の場合は41日時点の年齢で4月からの学年になりますから、少し仕組みが違いますね。また、結構学年の設定は融通がきくよう弾力的な対応もしているようです。このあたりは日本との大きな違いですね。プライマリースクールとしてYear1からYear8までの8年間、セカンダリースクールとしてYear9からYear13までがあります。Year10までが義務教育で日本で言うところの中学校です。Year10からYear11に上がる時に認定試験があります。高校入試に該当しますね。Year12からYear13でまた別の試験があり、Year13を修了すると大学1年次の教養課程を修了したことになります。

授業は基本的には英語で行われます。ただし現地の方に注意する際などは、フィジー語で行われることもあるようです。

学校へは制服で通います。男子は襟付きのシャツ(ブラシャツ)にスルーという巻スカートのようなもの、女子はワンピースが多いです。どちらも現地の気候にあったもので快適です。

 

医療事情はどんな感じ?

 

フィジーでも普通に病院はあります。各地域に大きな病院があってそこは国民は医療費がかかりませんが、外国人は医療費がかかります。なので渡航を予定している方は目的に見合った保険に加入することが必要になってきます。

医療水準は日本国内と比べれば決して高いものではなく、十分と言えないところもあります。設備はそれなりに揃っているので、例えば怪我をした場合には、レントゲンやCTを撮影することはできます。ただしその画像を読み解く技術は日本ほどではないとのことです。遠隔医療が注目されている現在では、画像を送ることでアドバイスを受けることなどができると良いのではないかと思っております。

 

その他、気になる点は?

 

ここまで大きな括りでお伝えしてきましたが、その他気に留めておいた方が良いことをいくつかお伝えします。

まずはLGBTQの多様性について。日本よりも寛容にLGBTQが受け入れられています。どんな職業でも受け入れられ、特別に扱われていることもなく普通に溶け込んでいます。その分、慣れていない日本人が、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。多様性に富んだことをしっかり理解した上で、コミュニケーションをとって行くことが大切になってきます。

次に靴(サンダル)を脱ぐ文化について。多くの一般家庭では、家に上がるときに靴(サンダル)を脱ぎます。日本と同じですね。この辺りは違和感なく接することができるかと思います。逆に結構な頻度で、裸足のまま屋外を歩くようなこともあります。結構、足の裏が丈夫なのかなと思います。

次に飲酒について。日本ほど屋外で飲酒をしている様子を見ることは少ないです。最近でいうところの路上飲みですが、ほとんど見られません。カレーショップなど店内で飲酒することは普通にありますが、日本ほど容易に飲酒する場があるわけではないです。家庭によっては家内での飲酒を宗教的理由から禁止しているところもあるくらいです。バスの中などでも飲酒している人も見たことはありませんでした。

次にタバコですが、私は喫煙しないので詳しくわかっていないですが、紙巻きタバコは普通に売られています。価格は決して安価なものではないようです。

嗜好品としてはKava(カバ)という飲み物を多くのフィジアンが嗜んでいます。植物の根を細かく砕いて皆で回し飲みしながら語り合うものです。渋み苦みがあってあまり美味しいというものではありませんでしたが、文化として根付いているものです。普通に店で売っていたりもしますが、成分の制約で日本国内には持ち込むことはできないものですから、注意が必要です。

 

今回はここまでです。次回は最終回となる予定です。海外でラグビーすることについての意義やそれによって得られることなどについてお伝えしたいと思います。

 

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Bulaはフィジー語で「こんにちは」とか「やあ」という意味

Vinakaは「ありがとう」という意味です。)


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