Bula!Vinaka鈴木のAwesomeRugby③

Bula Vinaka 鈴木の「Awesome Rugby in Fiji

 

こんにちは。Vinaka 鈴木と申します。

今回は第3回の掲載になります。前回は、まず気になるところについてフィジーの特徴をお伝えしました。今回は続きとしてその次に気になるところについてお伝えします。

 

今回はラグビー環境、気候、交通手段についてお話しします。

 

ラグビーはいつ、どこでやれるの?

 

フィジーでは、街の中にラグビーをする場所を見つけることができます。小中学校などのグラウンドはもとより、なんてことのない空き地にもラグビーのゴールポストが立っているところをよく見かけます。もっとも学校に立っているゴールポストはサッカーと共有のようで、サッカーゴールのクロスバーの上に少しずれてゴールポストが立っている形状で、日本国内では見た事がないようなものです。ちなみにサッカーゴールのネットはついていません。

 

学校以外では、必ずしもゴールポストがあるわけではありませんが、天然芝というか草の生えたグラウンドがほとんどです。きちんと整備されているわけではないようで、土がむき出しになっているところも少なくありません。いわゆる日本国内の河川敷グラウンドのような感じです。そんなグラウンドが日本でいうところに「市」ぐらいのエリアの中に十数面が点在しています。

「市」ぐらいのエリアの中には、グラウンドの数以上のクラブ的なチームが存在します。それぞれのチーム内で年代が分けられていますが、日々の練習は中学生くらいから20代くらいのメンバーが混在して行われています。大体は夕方にそれぞれが集まって、ボールで遊び出すといった練習をしています。体系的にシステマチックな練習というよりは、楽しくボール回ししたり蹴ったりしているといった感じです。

 

学校のチームは日本の部活とは少し違った形式で、年度初めの1月にチームが構成されて、秋の公式戦に向けて練習を重ねて公式戦の後には、一旦解散してしまうような運営をしているところが多いようです。

 

国内全体でラグビーが盛んですが、地域による差もあります。西部のNadi(ナンディと読みます)やSigatoka(シンガトカと読みます)はとても盛んなところです。数年前にセブンズの日本代表が合宿に行った時に砂丘で練習したのがSigatokaです。写真はNadiにあるチャールズ皇太子公園の公式ラグビー場です。こちらは綺麗な天然芝のグラウンドです。

 

 

 

 

気候はどんな感じ?

 

フィジーの気候は大きく分けて雨季と乾季に分けられています。南半球なので、日本とは正反対の季節になりますが、日本の冬がフィジーの夏、日本の夏がフィジーの冬となります。フィジーは夏が雨季で冬が乾季です。

 

雨季といっても日本の梅雨時のようにずっと雨が降っているわけではなく、夕方の一時期スコールのような雨が降るというような日が続きます。日中は結構晴れていたりします。雨季は夏に該当しますが、日本の夏ほど暑くはないです。気温が上がっても33°Cくらいで日本のように40°近く上がることはほとんどありません。夕方に雨が降ることが多いので、それで気温が下がり夜は30°を下回ることがほとんどです。窓が空いていていれば風が通るので冷房がなくても過ごせます。レストランやスーパーマーケットはエアコンがついていますが、ほとんどの一般の家にはエアコンはついていません。たまに日本の台風に該当するサイクロンが来ることがありますので、雨季はサイクロンシーズンとも言われています。

 

冬に該当する乾季は夕方の雨が少なくなりますが、全く雨が降らないというわけではありません。冬とはいっても、気温はそれほど低くないので防寒具は特に必要ありません。暖房器具はほとんど使われません。長袖のシャツがあれば十分です。

とはいっても、気候は地域による傾向の方が大きいです。西部のNadiはここで説明したような状況ですが、首都のSuva(スバと読みます)は一年中雨が降っていると言われています。Nadiの人にNadiの良いところは?と問いかけるとSunshine!(日がよく当たること)と答えるくらいです。

 

もう一つ付け加えるのは花粉です。国内でも花粉症の方は多いかと思います。フィジーではスギ、ヒノキの花粉はありません。そのほかの花粉はないことはないと思いますが、少なくともスギ、ヒノキは自生していませんので、春先に花粉でお困りの方には朗報です。良い気候の中、服薬などせずとも存分に屋外での活動ができます。

 

 

交通手段は?

 

フィジーでの主な移動手段は公共のバスです。バスの他にはタクシーがありますが、状況に応じて使い分けています。

まずはバスですが、色々な会社のバスが街中を走っています。ほとんどのバスが乗降時の扉はなく、オープンな状態です。バスによっては窓ガラスがないものもあります。枠組みだけのバスって感じですね。走っている時は風が気持ち良いのですが、雨が降ってくると窓枠の上に紐で固定してあるビニールのシートを垂らして雨の侵入を防ぎます。しかし風が入らず、そういったバスはエアコンもついていないのでめちゃくちゃ蒸し暑くなります。路線バスでも窓がついているバスもありますが、こちらはエアコンがついていることもあります。費用は安価で、15分くらいまでのエリアで大体100円くらい、30分くらいでも200円しないくらいです。支払いには通常プリペイドのバスカードを購入します。バスカードはなぜか街のVodafoneショップ(携帯電話屋)で売られています。バス停はあるのですが、時刻表はありません。なのでいつバスが来るかわからないということもよくあります。あまり時間を気にしないのが「フィジータイム」です。

 

遠距離は日本でいう高速バスがありますが、高速道路はないので一般道を走ります。こちらはしっかりドアや窓がついています。いわゆるリムジンバスが使われています。4時間くらい乗ってNadiからSuvaまで200kmくらいを移動するのに1000円しないくらいです。とても安いのですが、道があまり良くないので揺れは大きいです。こちらは流石に時刻表があります。

 

タクシーはメーター付きのものとそうでないものが走っています。安全なのはメーター付きのものですが、バスの倍くらいの料金がかかります。それでも安いので、現地の方も多く使われています。もう一つはメーター無しのいわゆる白タクです。吹っかけられることもありますので、お勧めはできないのですが、うまく使うととてもリーズナブルです。ワンダラータクシーと言って、乗るときに「どこどこまでワンダラー?」と問いかけ合意すれば1フィジードルで利用できます。大体50円くらいです。また、その場合、乗合で乗ることもよくあります。それぞれワンダラーで行き先は別々だけど途中で降りるような場合です。日中で制服を着た学生さんなどと乗り合うのであれば、結構有効に使うことができます。

 

 

今回はここまでです。前回は買い物と予告しましたが、ラグビー環境の方が興味深いかと思い、変更いたしました。次回、買い物事情などについてお話しする予定です。

 

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Bulaはフィジー語で「こんにちは」とか「やあ」という意味

Vinakaは「ありがとう」という意味です。)

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