【インタビュー】第28回▶岡山ダイバーズジュニアラガークラブ

第28回▶大きな夢に向かって、2021年4月、中学1年生12名でスタート! 

ラグネット第28回は出来立てほやほやのラグビースクールをご紹介します。岡山県で2021年4月に産声をあげた岡山ダイバーズジュニアラガークラブです。岡山県には中学校のラグビー部がなく、中学生世代がプレーできる環境も3つのラグビースクールしかありませんでした。そこで立ち上がったのがラグビーを愛する小早川暁さん(49歳)です。どんな思いでこのチームを立ち上げたのか、お話を伺いました。


ダイバーズは思いを込めた造語

いつか年齢も幅広いクラブになる


村上 小早川さんは、どのようにラグビーに関わって来られたのですか。

小早川 私は広島出身で、広島工業高校でラグビーを始めました。3年間練習がきつかったので、ラグビーはやり切ったと思っていったんラグビーから離れました。ところが、広島工業高校のコーチだった方が広島の安芸南高校でラグビー部を立ち上げられ、お手伝いすることになりました。15年間コーチをさせていただきました(1993~2008)。当時は就職して岡山に住んでいましたので、週末に通っていました。その後は、岡山ジュニアラグビースクールで2014年からコーチをさせていただきました。

村上 チームを立ち上げた経緯を教えてください。

小早川 岡山の中学生ラグビーは、今年の春までは岡山、倉敷、津山と3つのラグビースクールしか選択肢がなかったんです。小学生はラグビースクールの人口も多いのですが、中学での受け皿が限られると、ラグビーをやめてしまう子も多いので、続けてもらいたいと思って始めようと思いました。

村上 一人で立ち上げたのですか。

小早川 まずは一人で考え、そこから賛同してくださる方を集めました。

村上 生徒数が12名ということですが、これはどのようにして集めたのですか。

小早川 3月に体験会を行いました。そこで、やってみたいという子どもたちが集まってくれたということです。

村上 ダイバーズという名前をつけた理由を教えてください。

小早川 ダイビングするときのような勢いの良さと、多様性(ダイバーシティ)をイメージした造語です。ラグビースクールではなく、ラガークラブとしたのは、これから女子のカテゴリーを作り、高校生で学校の部活ではできないような生徒もプレーできるように年齢の幅も広げていこうと思ったからです。

村上 グラウンドは確保できているのですか。

小早川 百聞川グラウンドをいう岡山市のグラウンドを使っていたのですが、ここは抽選になるので確実に使えるとは限りません。そんな中、運よく知人の縁で岡山市内の福祉施設(旭川荘)のグラウンドを借りられることになりまして、そこで活動しています。

村上 どんな指導方針なのですか。

小早川 応用ばかりするのではなく、基礎の部分を完璧にしていこうとしています。体作りについては、トレーナーの方についてもらってお願いしています。

村上 現在の12名の子どもたちは全員がラグビースクール出身なのですか。

小早川 新たに体験で入ってくれた初心者が一人います。他はラグビースクール出身です。経験者、未経験者問わずに受け入れています。

村上 モットーとして、「自らが考え、発言や行動ができ、子どもたちが主体となるチーム作りを大事にしている」とありますね。これを念頭にどのように子どもたちの自主性を育もうとされているのですか。

小早川 練習の中でもそうですが、自分たちでミーティングをするなど話し合う時間をとるようにしています。私が高校時代に経験したのは、教えられる、教え込まれるラグビーで、試合中に自分たちで方向を決めることができなくなりました。ゲームを楽しむためには、自分たちで考えないとダメだと思っていますので、ここは意識しています。子どもたちは、自分たちから意見を言って、積極的に会話をしていますよ。


YouTube、Facebookなどで積極的に情報発信

意見を言い合える垣根のないクラブを目指す


村上 ユニフォームを緑にしたのはなぜですか。

小早川 ダイバーなのでブルーにしたかったのですが、岡山のチームも、中国・四国地方のチームもブルーをベースにしているところが多かったので、思い切って緑にしました。

村上 小早川さんは、ラグビーというスポーツのどこに魅力を感じて、関わり続けているのですか。

小早川 一人ではなく、仲間につなぐスポーツというところですね。ボールをつなぐときに、このボールを頼んだぞ、という気持ちがある。そこも良いと思っています。そして、いろんな個性を持ったチームメイトが集まってゲームができるところが魅力ですね。

村上 子どもたちに普及を考えたのは、いつ頃からですか。

小早川 安芸南のコーチをしていたときに思いました。ラグビースクールからの経験者と、高校から始める子がいました。腕立て伏せが一回もできないような子もいました。そういう子どもたちを教えるうちに、子どもたちにもっとラグビーを楽しんでもらいたくて、普及に対する思いが強くなりました。

村上 新しくできたチームですから、どのようにも色が付けられると思うのですが、ラグビー以外の活動などは何か考えていることはありますか。

小早川 ラグビーばかりになると、一つのことしかできなくなってしまいますので、4月からの活動の中で登山をしました。練習場の横に「龍ノ口

という登山道があるんです。あとは、岡山は海も近いので、ビーチフットのようなものもやりたいと思っています。

村上 他のジュニアチームとの差別化は、どのように考えていますか。

小早川 スタッフも子どもたちもなんでも言い合えるような雰囲気を作っていきたいですね。私も、コーチとは呼ばれずに、子どもたちから「コバさん」と呼ばれています。中学生12名のチームですからゲーム形式にするとディフェンス役が足りなくて、そんなときはお父さんに入ってもらいます。お父さんも楽しんでいますよ。「トウチャンズ」という名前で呼んでいます。また、SNSの発信などでも手伝っていただいています。

村上 最初の試合は何時頃に設定していますか。

小早川 練習試合は5月に予定していました。広島の福山ラグビースクール、尾道ラグビースクールとやる予定だったのですが、コロナ禍でできなかったんです。9月に中国・四国の大会がありますから、そこにも参加を考えています。他のジュニアのチームとの合同練習会などもやりたいと思っていますし、少しずつ話は進めています。

村上 お話を聞いていると、小早川さんご自身がラグビーにすっかりハマっているのですね。2019年のラグビーワールドカップはご覧になりましたか。

小早川 日本代表対サモア代表戦を豊田スタジアムで観戦しました。もう、嬉しくて、ずっと飲んでいましたね(笑)。

村上 今の生徒たちも見ていたでしょうか。

小早川 見ていましたね。選手の名前もよく憶えていてプレーの真似をしていますよ。

村上 誰の真似をしているのですか。

小早川 海外の選手が多いです。南アフリカのファフ・デクラークになりたいとか、ボーデン・バレットのキックを真似ていたり。目標はそっち(海外選手)になっていますね。

村上 部員募集は随時受け付けているのですか。

小早川 電話、メールで問い合わせていただければ対応させていただきます。また、Instagram、Facebookでも練習の様子を発信していますし、YouTubeで部員募集の動画も流しています。1分くらいの動画ですが、バージョン1とバージョン2があり、面白いのでぜひご覧ください。「岡山ダイバーズジュニア」と検索していただければ、練習風景や登山の動画も出てきます。チームの雰囲気を感じていただけるのではないかと思います。




ラグビーキッズ

ラグビーネットワークインフォメーション(ラグネット)

アンケート


1、ラグビースクールの名前

 岡山ダイバーズジュニアラガークラブ

2、シンボル・ユニフォーム・エンブレム等


 ロゴは桃です。

 OKAYAMAの「O」とDIVERSの「D」で桃の形にしています。

 ユニフォームカラーは緑。

3、代表者

 小早川暁(コバヤカワ サトル)

4、住所・連絡先・担当者等入校希望者や問合せ先

 問合せ 090-4809-8985 小早川携帯

 もしくはメール okayama.divers.2021@gmail.com

5、活動場所・練習場所

 岡山市内・百間川グランドと旭川荘グランド

6、練習場所は天然芝、人工芝、土等

 グランドによって芝、土

7、活動時間、スケジュール、年間スケジュール等

 練習は毎週土日に実施しています。グランド確保できれば午前中で予定しています。

8、入会費・会費・用具費用等、活動に必要なもの

 年会費として5000円、上期、下期それぞれ6000円を活動費としています。

 その他遠征費などは別途徴収になります。

9、生徒人数・女子選手の構成比等・外国人対応等

 現在12名(中学1年生)女子選手募集中です

10、コーチ人数、指名、経歴等

 コーチ5名、レフリー1名

11、モットー・大事にしている事・理念

 自らが考え、発言や行動ができ子ども達が主体となるチーム作りを大事にしています。

12、特徴・全員試合出場など他のスクールとの違い

 全員が試合に出場できるよう選手交代を行います

13、歴史・活動実績

 2021年4月活動を開始したチームです。

14、指導方針・教育方針

 チャレンジした事を否定をしない

15、ラグビー以外の行事

 登山、課外活動

16、他の習い事との掛け持ちが可能か・何人いるか

 可能です。

17、保護者の活動への参加・サポート

 保護者コーチ含め練習のお手伝いをしていただいています。

18、どんなスクールを目指すか(将来像)

 選手・保護者・コーチそれぞれが意見を言えるチームを目ざしています。

19、生徒にどんな大人になって欲しいか(教育観)

 リーダーになってほしい。

20、プレースタイル

 チームとしてボールを動かし継続するラグビーをめざします。




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