【インタビュー】第7回▼興國パフォーマンスアカデミーラグビースクール(大阪府)

第7回▼「2020年4月に発足。みんなで歴史を構築しましょう!」

第7回目は大阪市天王寺区にある興國高校のグラウンド(人工芝)で活動する興國パフォーマンスアカデミーラグビースクール(ブルータートルズ)を紹介します。2021年4月に発足した現時点では日本で最も新しいラグビースクールです。メンバーは全員が中学1年生で5名。「一緒に歴史を構築してくれるメンバーを募集中」です。今回は、チームディレクターの志岐遼介さん、メンバーの福山大雲(ふくやま・ひろき)君、大跡杏(おおあと・あん)君にお話を伺いました。オンラインでのインタビューで、中学のラグビー部に所属しているため副登録の松田留依(まつだ・るい)君、志岐翔太朗(しき・しょうたろう)君、そして、ヘッドコーチの鈴木智辰さんにも同席してもらいました。


上手くなりたいなら、このラグビースクールへ


村上 まずは、志岐さんにお伺いします。このスクールは興國パフォーマンスアカデミーラグビークラブから派生したものなのですね。

志岐 そうです。アカデミーは平日の火曜、木曜夜に練習していますが、チームを作って試合をするものではないので、進路などで悩む生徒もいます。アカデミーの創設者でもある山下大輔さん(豊田自動織機シャトルズ:ヘッドS&Cコーチ)が、中学生対象のスクールを作りました。

村上 ブルータートルズという愛称の由来を教えてください。

志岐 山下さんの会社「パフォーマンスアカデミー」のロゴが、亀をモチーフにしているのです。「トレーニングはいきなり成果が出るものではない。コツコツやり続けることで成果が出てくる」という考えからです。この考えをチーム名にも当てはめて、ブルータートルズとなりました。

村上 現在のメンバーは5名ということですね。

志岐 中学のラグビー部に入っている生徒は副登録ということになり、このスクールをメインに活動する2名が、きょう主に質問に答えてくれます。2人とも小学生の時は別のラグビースクールに所属していました。

村上 2人がこのラグビースクールに入ったきっかけを教えてください。

大跡 興國パフォーマンスアカデミーに参加してみて、そのときに、ここにいると自分のスキルも上がるし、ラグビーがもっと上手くなると思いました。そこにラグビースクールができると聞いたので入りました。

福山 ここに来れば自分の本気が出せると思ったし、スキルも全体的に上がると感じたので入りました。試合はできていないけど、確実に上手くなっていると思います。パスは前より上手くなりました。

大跡 僕もパスとかハンドリングは上手くなったと感じます。

志岐 2人は、火曜、木曜はアカデミーにも参加しています。土曜、日曜のスクールは人数が少ないので、興國高校の練習にまぜてもらうこともありますし、他のスクールとの合同練習をすることもあります。

村上 福山君は将来、どんなラグビー選手になりたいですか。

福山 めっちゃ強いFW選手になりたいです。憧れているのは、南アフリカ代表のHOマルコム・マークス(クボタスピアーズ)です。ワールドカップ(日本大会)のときに見ていて、フィジカルがめっちゃ強くて、ハンドリングも良くて、あんな選手になりたいと思いました。

大跡 ディフェンスの間をスピードで抜けると気持ちいいので、そういう選手になりたいです。ニュージーランド代表のSOボーデン・バレット(サントリーサンゴリアス)が好きです。

村上 日本代表選手の名前が出てこないですね(笑)。

大跡 日本代表だと、福岡堅樹(パナソニック ワイルドナイツ)かな。


「してはいけない」はない。さまざまな選択肢をもってプレー


村上 コーチの先生方はどんな教え方をしてくれますか。

福山 ハンドリング面をきっちり教えてくれますし、走り方とかコミュニケーションの大切さも教えてくれます。

村上 高校生と一緒に練習することもあるようですけど、何か感じることはありますか。

福山 当たり前ですけど、レベルの差、体格差を感じますが、頑張ったら追いつけると思う時もあります。

大跡 スピードが全然違いますね。

村上 レクリエーション的な活動はしているのですか。

志岐 夏に愛知県刈谷市の豊田自動織機シャトルズの練習グラウンドに行かせていただいて、プロ選手と一緒に練習させていただきました。今はコロナ禍で施設に入ること自体が難しいのですが、今後も年に数回はそういう機会を設けたいと思っています。

村上 ヘッドコーチの鈴木さんは、どんなことを重視して指導されていますか。

鈴木 今のメンバーは中学生のなかでも、すごくレベルが高くて、この先が楽しみです。それと、僕は「してはいけない」という考え方は持っていません。たとえば、バックフリップパスをミスをしたとして、そのパス自体を「してはいけない」と言えば、一つの選択肢を消してしまうことになります。教えていく中で、どうしたら次につながるのかを指導しています。スキル面の指導では、ハンドリングについては意識して見ています。

志岐 小学生のラグビーでは、足の速い子が一人で走り切ってしまうことが多いのですが、パスが回せるようになれば楽しいラグビーができる。アカデミーでもパスでボールを動かすラグビーを教え込んでいますが、中学ではフルコートでのラグビーになりますので、スクールの活動でさらにパスを教え込んでいますね。

鈴木 アカデミーのほうで感じることですが、ボールのキャッチの仕方が悪い子が多いです。パスが手で取れず、体でキャッチしてしまって、次のパスができないということがあります。ボールの受け方に問題があるので、まずは手でキャッチすることを大事にしています。

村上 福山君と大跡君は、どんな仲間にこのスクールに入ってきてほしいですか。

福山 コミュニケーションのとれる人に入ってきてほしいですけど、誰でも大歓迎です。

大跡 上手い人と一緒にやりたいですね。

志岐 まだ設立したばかりのラグビースクールですから、ポジションはいくらでも空いています(笑)。小学生のスクールではレギュラーになれなかったけど、中学生になって頑張りたいという子にはぴったりだと思います。コーチ陣もエリート選手ではなく、努力して叩き上げでトップリーガーになったような人が多いです。ハイレベルのスキルが学べますので、ぜひ一緒に活動しましょう。



ラグビーキッズ

ラグビースクールネットワークインフォメーション(ラグネット)

アンケート


1、ラグビースクールの名前
 興國パフォーマンスアカデミーラグビースクール(ブルータートルズ)

2、シンボル・ユニフォーム・エンブレム等

3、代表者
 山下 大輔

4、住所・連絡先・担当者等入校希望者や問合せ先
 W E Bサイト(https://performanceacademy.jp/recruit/green-turtles/)の「お問い合わせ」よりご連絡ください

5、活動場所・練習場所
 興國高等学校グラウンド(大阪市天王寺区)ほか

6、練習場所は天然芝、人工芝、土等
 人工芝

7、活動時間、スケジュール、年間スケジュール等
 毎週火曜・木曜:18:00〜21:00
 土日祝:午前中(日によって異なる)

8、入会費・会費・用具費用等、活動に必要なもの
 入会金5,000円 / 年会費5,000円 / 事務手数料1,000円
 月会費8,000円
 ※「大阪市塾代助成」の利用が可能です

9、生徒人数・女子選手の構成比等・外国人対応等
 5名(2021年1月現在)

10、コーチ人数、指名、経歴等
 山下 大輔 (豊田自動織機シャトルズ、天理大学 ラグビーフィジカルコーチ)
 村田 賢史(興國高等学校教員、ラグビー部コーチ、元NTTドコモ)など
 鈴木 智辰(大阪桐蔭高校→龍谷大学・第90回全国高校ラグビーフットボール大会出場)

11、モットー・大事にしている事・理念
 「感謝」、「全力」をキーワードに熱量高く活動しています

12、特徴・全員試合出場など他のスクールとの違い
 ① 平日2日を含めた豊富な活動量
 ② トップアスリートとの直接的なふれあいの多さ
 ③ 最新のコーチングメソッドをジュニア版にカスタマイズ

13、歴史・活動実績
 2020年4月設立
 一緒に歴史を構築してくれるメンバーを募集中です

14、OB・輩出トップリーガー
 これから沢山輩出できるように活動中です

15、指導方針・教育方針
 「ラグビーを通じて人間力を向上させること

16、合宿・場所・期間・参加年齢等
 2021年度より合宿を開始予定です

17、ラグビー以外の行事
 2021年度より実施できるように計画中

18、他の習い事との掛け持ちが可能か・何人いるか
 学校部活動と両立しているメンバーもいます。

19、保護者の活動への参加・サポート
 合同練習などでの送迎をお願いすることがありますが、都度相談可能です。

20、どんなスクールを目指すか(将来像)
 「子どもが心身ともに成長できる場所」

21、生徒にどんな大人になって欲しいか(教育観)
 ラグビーを離れても一目置かれる、「人間力」が溢れる大人になって欲しいと思っています。

22、交流する他のラグビースクール
 寝屋川ジュニア、奈良北ジュニアラグビースクール、宝塚ラグビースクール
 大阪府内中学校ラグビー部

23、交流するラグビー団体(学校・協会・トップリーグ等)
 豊田自動織機シャトルズ
 天理大学ラグビー部
 興國高等学校ラグビーフットボール部




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