ラグビーキッズにトーナメント戦は必要か

「ラグビーキッズ」はヒーローズカップのクラウドファンディングの窓口業務を担当しており、サイト内でヒーローズカップを取り上げる事が多くなっています。ヒーローズカップは、小学校高学年の日本一を決める全国大会です。しかし、主催するNPOヒーローズは「250を数える負けチームを作る大会でもある。勝利至上主義ではない」と主張しています。

前回の第12回リポビタンヒーローズカップでは、兵庫県の芦屋ラグビースクールが大阪府の八尾ラグビースクールに決勝戦で敗れました。このときの芦屋ラグビースクールは、この決勝戦まで負けを経験したことのないチームでした。選手たちにとってショックな結末だったでしょう。この経験が人間形成に役立つと言う人がいれば、小学生には残酷過ぎると言う人もいます。

全国には400のラグビースクールが存在します。ヒーローズカップに出場しているラグビースクールは250、出場しないチームも150あります。中にはチームの意志として参加しないスクールもあります。ラグビーキッズと呼ばれる年齢の子どもには、楽しいラグビーを味わってもらい、その後成長にあわせてラグビーに取り組む方針のスクールも多いのです。そんなラグビースクールでも、立派なラグビー選手を育てあげています。

どちらか正しいということではなく、その子に合ったラグビースクールを選んでほしいですね。週末の1回ではなく、平日に練習するアカデミーも増えてきました。小学生のラグビーのあり方が変わって行くのかもしれません。

日本代表は間違いなく強くなりました。しかし、このラグビーキッズの年代層を増やして、育てて行かなければ、日本のラグビーは衰退します。また、日本代表を目指すだけでなく、ラグビーキッズにはラグビーで得た経験を生かして社会に出て活躍し、よりよい時代を作って行ってほしい。それが「ラグビーキッズ」の願いです。「ラグビーキッズよ大志を抱け、ラグビーキッズがよりよい時代を作る」 

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