第13回トライドリームカップ2024行われる
第13回トライドリームカップ2024は11月23日(土)24日(日)の両日宮崎県のひなた宮崎県総合運動公園運動広場にて行われました。
ここは総面積154ヘクタールの敷地の中に近代的な競技施設と、500種42万本の植栽樹木で構成された「緑の中のスポーツ公園」として広く県民に親しまれています。また、宮崎県が推進しているスポーツランドみやざきの中心的な施設として、プロスポーツ球団などのキャンプや、全国規模の各種大会に活用されています。陸上競技場(二面)、体育館、球技場が集結する新しい施設で広い敷地にゆったりと作られています。来年の国体を控え地元も盛り上がっています。(宮崎県スポーツ施設協会HPより)
宮崎市は今年市制100周年、メインストリートでは大きな催しものが行われていました。また、女子プロゴルフの大会も行われておりにぎやかな土日でした。市内から競技場に向かう道路には背高いパームツリーがずっと植わっており南国が感じられました。
さて、大会は県予選を勝ち抜いた24チームが参加。初日は4チームごと、6ブロックに分かれリーグ戦を行います。それぞれの順位で翌日の決勝リーグに臨みます。
当日の天気は快晴。暖かい。午後に風が少し出てきましたが、絶好のコンディション。日中は16度まで上がりました。
初日の予選Aブロック。玄海ジュニアラグビークラブ、日向ラグビースクール、大分ラグビースクール、ゆのきラグビースクールの中で1位になったのは大分。攻守にバランスが取れ、特にパワフルな突進に続くオフロードパスで大きくゲインをしていました。玄海と大分はこのブロックのポイントとなる試合でしたが大分のディフェンスが一枚上。日向はゆのき戦ではよく走っていました。ゆのきは飛ばしパスなど工夫が見られました。
Bブロック。熊本ラグビースクール、長崎中央ラグビースクール、高鍋ラグビースクール、伊都ヤングラガーズの戦いは熊本が他の3チームに快勝。長崎中央戦では一時同点になるもののディフェンスが甘くなると一気に差を広げました。伊都は短いパスをつないで早い展開を試みていました。高鍋はBKのサインプレーを交えるなど変化のある攻撃をしていました。
Cブロック。姶良ラグビーフットボールクラブと川内ラグビースクールの混合チーム、FRC筑豊ジュニア、北茂安ジュニアラグビークラブ、八代少年ラグビースクールの戦いはFRCが展開のスピード、集散の速さで他のチームに快勝。八代戦は横に展開のFRCと縦に力のある八代という好対照な試合で点の取り合いの様相でしたが、最終スコアは31-14でFRCの勝利。姶良・川内はよく走っていましたが小さいミスが得点につながってしまいました。北茂安はタックルに行くのですが相手のパワーに負けてしまいました。
Dブロック。鹿児島オールブラックス、長崎ラグビースクール、草ヶ江ヤングラガーズ、宮崎ラグビースクールの試合はレベルが高く、一方的な試合はありませんでした。その中で勝利したのは草ヶ江ヤングラガーズ。各自の役割がはっきりしていて、つなぐ役、突破役が明確。ブレイクダウンからの球出しも早く、着実にトライを生んでいました。鹿児島は初戦の長崎戦で惜敗した後は勢いがなく本当はもっと力のあるチームなのにと思わせましたが、結果は全敗となり残念でした。宮崎は大型FWが頑張っていました。長崎は最終の草ヶ江戦で勝てば1位となれましたが、草ヶ江のテンポの速い攻撃にマイボールにすることができず、終始守勢を強いられてしまいました。
Eブロック。春日リトルラガーズクラブ、鹿児島ジュニアラグビーフットボールクラブ、別府ラグビースクール、諫早ラグビーフットボールクラブの戦いは実力伯仲の混戦。最終的には鹿児島が持ち前の展開力でいずれも20点以上得点し1位になりましたが、3敗で4位の別府でも相手チームとの点数差が7点、7点、10点。いかに緊迫した試合の連続だったかがわかります。その別府はセットプレーからSOがループして相手のディフェンスを混乱させ、そこからフェイズを重ねて得点していました。諫早は基本よく相手の様々な攻撃にもよく対応していました。春日はパワーがすごい。パワーでゲインした後うまくつなげなかったのが残念です。
Gブロック。都城少年ラグビースクール、デイゴラグビースクール、ライジングサン鹿児島、玖珠少年ラグビースクールの戦いは都城が早い展開で得点を重ねました。デイゴは細かいパスをつなぎますが相手のプレッシャーに負けてしまいました。玖珠はラインアウトでサインプレーを見せるなど工夫が見られましたが集散では後れをとっていました。ライジングサンはキックをうまく使っていました。
結果、翌日の1位グループに入ってヒーローズカップ決勝大会に臨むA・C・Eグループには大分、八代、鹿児島ジュニア。B・D・Fグループには熊本、草ヶ江、都城となりました。2位から4位になったチームもそれぞれのカテゴリーで2試合を行います。
二日目もいい天気。午前中は風もなく小春日和の17℃。
さてA・C・Eグループの一回戦は大分対八代。大分がエンジン全開。自陣から5フェイズでノーホイッスルトライ。その勢いそのままに得点を重ね、62-0で大分が大勝。続く大分対鹿児島ジュニア戦は鹿児島が攻め、もう少しというところでブラインドサイドを突かれ独走を許すこと二度。前半は大分リード。後半に入ると鹿児島が連続トライして21-12と追い上げる。流れが鹿児島に行ったかと思われたがSHがするりと抜けて大分が加点。最終的には33-17で大分が2勝し、1位になりました。大分に1位を決められた後の八代対鹿児島は乱戦。点の取り合いとなりましたが、八代が31-17で勝利しました。
B・D・Fグループの一回戦は熊本対草ヶ江。この大会のハイライトといってよい好試合。互いにディフェンスがよく試合が始まって数分してもセンターライン付近から動かない。両チームともこれまでパワフルな突進でゲインを突破できたのができない。しかし、熊本がPKからトライ。オフロードをうまく使って連続トライし主導権を握り10-0と熊本リードで前半を終える。後半に入ると草ヶ江のWTBがディフェンスをはねのけトライ。スクラムからSHがもぐってトライ。ゴールもなって逆転。流れは一気に草ヶ江に。しかし、中盤でのパスが乱れたところを熊本がインタセプトして真ん中にトライ。流れを断ち切って17-12と再逆転。両チーム保護者の歓声と悲鳴が混じる中、最後は草ヶ江が左隅にトライして難しい角度のゴールもなり19-17でノーサイド。素晴らしい試合でした。試合が終わり、両チームに歓喜と悔しさの涙。見ていた私たちも感動の涙。気落ちしたか、熊本は次の都城戦は42-12の敗戦。都城は小柄ながらよく展開してBKを走らせていました。決定戦となる草ヶ江対都城は草ヶ江が先制トライ。都城も右に振り切ってトライ。しかし徐々に草ヶ江が地力を発揮。後半に入っても着実に得点を重ね、ディフェンスもしっかりしていて、都城を寄せ付けず、84-7の大差で1位を決めました。草ヶ江はハーフ団の素早い球出しが一級品。それを生むためにはブレイクダウン時にクリアーなボールが出るようにラックを作る技術の裏付けがありました。
2位グループの1位は春日と長崎。3位グループは諫早と宮崎。4位グループはゆのきと鹿児島オールブラックスがそれぞれ1位となりました。
閉会式では大分と草ヶ江にNPO法人ヒーローズの林会長からヒーローズカップ決勝大会への推薦状が渡され、閉式後森内大会実行委員長から推薦され、両チームが受けることで決勝大会の出場が決まりました。両チームが全国の猛者たちと渡り合うのは楽しみです。
九州代表としてその活躍を見たいものです。
第13回トライドリームカップ2024は11月23日(土)24日(日)の両日宮崎県のひなた宮崎県総合運動公園運動広場にて行われました。
ここは総面積154ヘクタールの敷地の中に近代的な競技施設と、500種42万本の植栽樹木で構成された「緑の中のスポーツ公園」として広く県民に親しまれています。また、宮崎県が推進しているスポーツランドみやざきの中心的な施設として、プロスポーツ球団などのキャンプや、全国規模の各種大会に活用されています。陸上競技場(二面)、体育館、球技場が集結する新しい施設で広い敷地にゆったりと作られています。来年の国体を控え地元も盛り上がっています。(宮崎県スポーツ施設協会HPより)
宮崎市は今年市制100周年、メインストリートでは大きな催しものが行われていました。また、女子プロゴルフの大会も行われておりにぎやかな土日でした。市内から競技場に向かう道路には背高いパームツリーがずっと植わっており南国が感じられました。
さて、大会は県予選を勝ち抜いた24チームが参加。初日は4チームごと、6ブロックに分かれリーグ戦を行います。それぞれの順位で翌日の決勝リーグに臨みます。
当日の天気は快晴。暖かい。午後に風が少し出てきましたが、絶好のコンディション。日中は16度まで上がりました。
初日の予選Aブロック。玄海ジュニアラグビークラブ、日向ラグビースクール、大分ラグビースクール、ゆのきラグビースクールの中で1位になったのは大分。攻守にバランスが取れ、特にパワフルな突進に続くオフロードパスで大きくゲインをしていました。玄海と大分はこのブロックのポイントとなる試合でしたが大分のディフェンスが一枚上。日向はゆのき戦ではよく走っていました。ゆのきは飛ばしパスなど工夫が見られました。
Bブロック。熊本ラグビースクール、長崎中央ラグビースクール、高鍋ラグビースクール、伊都ヤングラガーズの戦いは熊本が他の3チームに快勝。長崎中央戦では一時同点になるもののディフェンスが甘くなると一気に差を広げました。伊都は短いパスをつないで早い展開を試みていました。高鍋はBKのサインプレーを交えるなど変化のある攻撃をしていました。
Cブロック。姶良ラグビーフットボールクラブと川内ラグビースクールの混合チーム、FRC筑豊ジュニア、北茂安ジュニアラグビークラブ、八代少年ラグビースクールの戦いはFRCが展開のスピード、集散の速さで他のチームに快勝。八代戦は横に展開のFRCと縦に力のある八代という好対照な試合で点の取り合いの様相でしたが、最終スコアは31-14でFRCの勝利。姶良・川内はよく走っていましたが小さいミスが得点につながってしまいました。北茂安はタックルに行くのですが相手のパワーに負けてしまいました。
Dブロック。鹿児島オールブラックス、長崎ラグビースクール、草ヶ江ヤングラガーズ、宮崎ラグビースクールの試合はレベルが高く、一方的な試合はありませんでした。その中で勝利したのは草ヶ江ヤングラガーズ。各自の役割がはっきりしていて、つなぐ役、突破役が明確。ブレイクダウンからの球出しも早く、着実にトライを生んでいました。鹿児島は初戦の長崎戦で惜敗した後は勢いがなく本当はもっと力のあるチームなのにと思わせましたが、結果は全敗となり残念でした。宮崎は大型FWが頑張っていました。長崎は最終の草ヶ江戦で勝てば1位となれましたが、草ヶ江のテンポの速い攻撃にマイボールにすることができず、終始守勢を強いられてしまいました。
Eブロック。春日リトルラガーズクラブ、鹿児島ジュニアラグビーフットボールクラブ、別府ラグビースクール、諫早ラグビーフットボールクラブの戦いは実力伯仲の混戦。最終的には鹿児島が持ち前の展開力でいずれも20点以上得点し1位になりましたが、3敗で4位の別府でも相手チームとの点数差が7点、7点、10点。いかに緊迫した試合の連続だったかがわかります。その別府はセットプレーからSOがループして相手のディフェンスを混乱させ、そこからフェイズを重ねて得点していました。諫早は基本よく相手の様々な攻撃にもよく対応していました。春日はパワーがすごい。パワーでゲインした後うまくつなげなかったのが残念です。
Gブロック。都城少年ラグビースクール、デイゴラグビースクール、ライジングサン鹿児島、玖珠少年ラグビースクールの戦いは都城が早い展開で得点を重ねました。デイゴは細かいパスをつなぎますが相手のプレッシャーに負けてしまいました。玖珠はラインアウトでサインプレーを見せるなど工夫が見られましたが集散では後れをとっていました。ライジングサンはキックをうまく使っていました。
結果、翌日の1位グループに入ってヒーローズカップ決勝大会に臨むA・C・Eグループには大分、八代、鹿児島ジュニア。B・D・Fグループには熊本、草ヶ江、都城となりました。2位から4位になったチームもそれぞれのカテゴリーで2試合を行います。
二日目もいい天気。午前中は風もなく小春日和の17℃。
さてA・C・Eグループの一回戦は大分対八代。大分がエンジン全開。自陣から5フェイズでノーホイッスルトライ。その勢いそのままに得点を重ね、62-0で大分が大勝。続く大分対鹿児島ジュニア戦は鹿児島が攻め、もう少しというところでブラインドサイドを突かれ独走を許すこと二度。前半は大分リード。後半に入ると鹿児島が連続トライして21-12と追い上げる。流れが鹿児島に行ったかと思われたがSHがするりと抜けて大分が加点。最終的には33-17で大分が2勝し、1位になりました。大分に1位を決められた後の八代対鹿児島は乱戦。点の取り合いとなりましたが、八代が31-17で勝利しました。
B・D・Fグループの一回戦は熊本対草ヶ江。この大会のハイライトといってよい好試合。互いにディフェンスがよく試合が始まって数分してもセンターライン付近から動かない。両チームともこれまでパワフルな突進でゲインを突破できたのができない。しかし、熊本がPKからトライ。オフロードをうまく使って連続トライし主導権を握り10-0と熊本リードで前半を終える。後半に入ると草ヶ江のWTBがディフェンスをはねのけトライ。スクラムからSHがもぐってトライ。ゴールもなって逆転。流れは一気に草ヶ江に。しかし、中盤でのパスが乱れたところを熊本がインタセプトして真ん中にトライ。流れを断ち切って17-12と再逆転。両チーム保護者の歓声と悲鳴が混じる中、最後は草ヶ江が左隅にトライして難しい角度のゴールもなり19-17でノーサイド。素晴らしい試合でした。試合が終わり、両チームに歓喜と悔しさの涙。見ていた私たちも感動の涙。気落ちしたか、熊本は次の都城戦は42-12の敗戦。都城は小柄ながらよく展開してBKを走らせていました。決定戦となる草ヶ江対都城は草ヶ江が先制トライ。都城も右に振り切ってトライ。しかし徐々に草ヶ江が地力を発揮。後半に入っても着実に得点を重ね、ディフェンスもしっかりしていて、都城を寄せ付けず、84-7の大差で1位を決めました。草ヶ江はハーフ団の素早い球出しが一級品。それを生むためにはブレイクダウン時にクリアーなボールが出るようにラックを作る技術の裏付けがありました。
2位グループの1位は春日と長崎。3位グループは諫早と宮崎。4位グループはゆのきと鹿児島オールブラックスがそれぞれ1位となりました。
閉会式では大分と草ヶ江にNPO法人ヒーローズの林会長からヒーローズカップ決勝大会への推薦状が渡され、閉式後森内大会実行委員長から推薦され、両チームが受けることで決勝大会の出場が決まりました。両チームが全国の猛者たちと渡り合うのは楽しみです。
九州代表としてその活躍を見たいものです。