東北の澄み切った青空の下、色とりどりのジャージーが肩を寄せ合い大きな円陣を組んだ。「みんなの思いを胸に…」。熱い言葉がハドルを駆け巡る。第17回大樹生命ヒーローズカップ東北大会、決勝戦前のグラウンドの片隅で、ラグビープレーヤーたちの尊い姿を見た。
11月9、10日に渡って岩手県一関市で行われた東北大会を撮影した。大会を通して感じるのはそれぞれのチームにそれぞれの個性があること。選手もチームも十人十色。当たり前と言われればその通りだが、代表チームやリーグワンとは違った景色がそこにはある。勝利や名誉というものにとらわれないラグビーの原風景がグラウンドにはある。
東北大会には青森、岩手、福島、秋田、宮城から17チームが参加した。その中で一際、輝きを放つチームがあった。八戸ラグビースクール(以下八戸RS)だ。もちろん八戸RSだけでなくどのチームも明るく元気で一生懸命だ。みなラグビーに対する思いもしっかりと持っている。
ただ、なんだろう。
言葉で伝えるのは難しいが、ラグビーってきっとラグビーしているだけじゃ足りない気がする。
ラグビーが上手ければいいのか、チームが強ければいいのか。決してそうじゃないと私は思う。上手くても信頼されなければ孤立する。強くても応援されない存在はむなしい。
人は人と繋がりあってその存在を確かめ合うもの。周りとどう関わっていくのか。その部分が一番大切な気がする。
試合前、試合中、試合後…、その時々で八戸RSの選手たちは周りをよく見ていた。撮影した写真にはその証が数多く残る。試合前には緊張をほぐすように顔を互いにつねりあい笑っていた。試合中は互いを鼓舞し、試合後は相手へのリスペクトを欠かさなかった。周りを大切にすると、周りも自分たちを大切にしてくれる。そんな誰からも愛される存在だからこそ、決勝戦を前に大きな円陣を作ることができたのだろう。仲間たちの応援を背に八戸RSは勝利し、全国大会への切符を手にした。
「僕たちの目標は東北のラグビーの歴史を変えることです」
試合後、決勝大会に向けて八戸RS主将の深川凉哉君はそう語った。自分たちだけじゃない。ともに戦った16チームの思いを胸に戦うからこそその言葉には魂が宿る。
東北のラグビーキッズたちが八戸RSの背中を押している。
写真にはうつらない。見えない力が見えた気がした。
11月9、10日に渡って岩手県一関市で行われた東北大会を撮影した。大会を通して感じるのはそれぞれのチームにそれぞれの個性があること。選手もチームも十人十色。当たり前と言われればその通りだが、代表チームやリーグワンとは違った景色がそこにはある。勝利や名誉というものにとらわれないラグビーの原風景がグラウンドにはある。
東北大会には青森、岩手、福島、秋田、宮城から17チームが参加した。その中で一際、輝きを放つチームがあった。八戸ラグビースクール(以下八戸RS)だ。もちろん八戸RSだけでなくどのチームも明るく元気で一生懸命だ。みなラグビーに対する思いもしっかりと持っている。
ただ、なんだろう。
言葉で伝えるのは難しいが、ラグビーってきっとラグビーしているだけじゃ足りない気がする。
ラグビーが上手ければいいのか、チームが強ければいいのか。決してそうじゃないと私は思う。上手くても信頼されなければ孤立する。強くても応援されない存在はむなしい。
人は人と繋がりあってその存在を確かめ合うもの。周りとどう関わっていくのか。その部分が一番大切な気がする。
試合前、試合中、試合後…、その時々で八戸RSの選手たちは周りをよく見ていた。撮影した写真にはその証が数多く残る。試合前には緊張をほぐすように顔を互いにつねりあい笑っていた。試合中は互いを鼓舞し、試合後は相手へのリスペクトを欠かさなかった。周りを大切にすると、周りも自分たちを大切にしてくれる。そんな誰からも愛される存在だからこそ、決勝戦を前に大きな円陣を作ることができたのだろう。仲間たちの応援を背に八戸RSは勝利し、全国大会への切符を手にした。
「僕たちの目標は東北のラグビーの歴史を変えることです」
試合後、決勝大会に向けて八戸RS主将の深川凉哉君はそう語った。自分たちだけじゃない。ともに戦った16チームの思いを胸に戦うからこそその言葉には魂が宿る。
東北のラグビーキッズたちが八戸RSの背中を押している。
写真にはうつらない。見えない力が見えた気がした。
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