【インタビュー】第118回▶Tokyo D Rugby Football Club

トップレベルのコーチから状況判断重視のコーチングを受ける
2024年5月にスタートしたばかりのラグビークラブです。ラグビースクールという名は使っていませんが、対象は中学生と高校生。将来的には幅広い年齢層での活動を目指すために、チーム名はラグビーフットボールクラブとなっています。クラブの代表者は北川俊澄さん(43歳)。京都市立伏見工業高校(現・京都工学院)から関東学院大学に進み、トヨタ自動車ヴェルブリッツ、日野レッドドルフィンズでプレー。日本代表43キャップを持つ名ロックです。現在は日野レッドドルフィンズのアカデミーで指導を続けるほか、さまざまなチームでコーチの経験を積んでいます。そんな北川さんが、このチームを立ち上げたのはどんな考えがあったのか。そのいきさつから伺いました。(2024年5月取材)


チーム名のDは、デヴェロップメント
紺色はイメージはフランス代表

 
村上 どんな思いでこのクラブを立ち上げたのですか。
北川 息子がラグビースクールに入っていまして僕も指導員として携わっていたのですが、中学生になると、かなり本格的な指導が必要になってきます。若い世代の育成ということを考えたとき、中学時代からプロのコーチが指導するクラブがあってもいいのではないかと思うようになりました。現在、全国各地でアカデミー、ラグビー教室などが行われていますが、基本的にはラグビースクールや、中学、高校のラグビー部でプレーする選手の補助的な役割で平日の夜にやっています。チームとしての戦い方を決めて、チームとしての試合を行うクラブがあってもいいのではないかと考えたのです。
 
村上 トップレベルのスキル指導を受けながら、チームとして試合もできるというのは、他にないスタイルですね。
北川 この一年ずっと考えてきました。僕もいろいろなレベルのコーチングをしていて、育成世代には魅力を感じていました。コーチのセカンドキャリアにしたいという考えもあります。普段は会社で仕事をして、土曜、日曜にラグビーの指導ができて手当てがもらえるというものがあればいいですよね。2つの目線で考えました。
 
村上 Tokyo D Rugby Football Clubという名前の意味、エンブレムの意味を教えてください。
北川 Dは、Development(発達、発育、開発)のDです。長くなるので、シンプルにDにしました。活動拠点になる多摩地区は、鳥の多いところなので、エンブレムのモチーフにしました。稲穂も田園地帯の多い多摩地区のイメージです。
 
村上 子どもたちの成長にも重なるデザインですね。ウェアが紺なのはなぜですか。
北川 状況判断を重視する上で、ふと浮かんだのがフランス代表でした。フランスのようなスタイルにしていきたいので同じような色にしました。もうひとつの理由は、保護者目線で汚れの目立たない色です(笑)。
 
村上 コーチ陣は、日本ラグビー協会A級コーチの高山国哲さん、同B級コーチの山下哲也さんの名前がありますね。スタッフ、選手はどのようにして集めたのですか。
北川 僕の周辺にいるコーチに声を掛けました。今後は、日野レッドドルフィンズやトヨタヴェルブリッツを含むリーグワンの選手(近隣の東芝ブレイブルーパス東京、横浜キヤノンイーグルス、東京サントリーサンゴリアスなど)やその他にも現役引退し、社業に専念している人で、週末に手伝ってもらえる人にはどんどん入ってもらいたいと思っています。また女子選手にもサポートしてもらいたいと考えています。
 
村上 選手はどのように集めたのですか。
北川 いまの14名についてはSNSや口コミで集まってきました。高校生が3人、中学生が11人です。ほとんどが学校でラグビー部がない子ですが、いまは練習が週に1回なので、自分のラグビークラブと兼ねている子もいます。
 
村上 北川さんご自身は他のチームでもコーチをしているのですね。
北川 日野レッドドルフィンズのアカデミーを週1回担当していまして、高校日本代表のコーチ、関東学院大学や女子ラグビーのYOKOHAMA TKMにも行っています。大学時代の恩師である春口廣さんが指導しているので、そのサポートです。
 
 
中学と高校のチームを作り
いずれはシニアにも広げたい

 
村上 2019年から日大の大学院で勉強していましたね。そこで学ぶ中で育成世代の課題に気づいていったという面はありますか。
北川 それは大きかったです。ハンドボールの指導現場にお邪魔したとき、「日本人選手はこれをやってください、ということに対してはすごく上手いけど、なかなかクリエイティブにできない」というお話を聞きました。他の競技も同じです。幼いころから状況判断してプレーすることを習慣づけないと、トップには行けないと思います。大人になってからでも修正はできるかもしれませんが、早いうちから状況判断にこだわったクラブを作っていったほうがいいのではないか、それがクラブを立ち上げた根本のところです。
 
村上 大学院では主にどんなことを学んだのですか。
北川 リーダーシップの研究をしました。どのように監督と選手がリーダーシップを分けると、チームに良い影響があるかということです。多くの人は監督がリードするのが良いと思いがちですが、実はキャプテンにも分けた方がいいし、キャプテンから各リーダーにも分けて、それをまとめて方向性を同じにしたほうが良いチームができるというデータが出ました。僕もコーチをするときは、リーダーを集め「こう考えているんだけど、どう思う?」と問いかけるということです。
 
村上 Tokyo D Rugby Football Clubでは、ラグビーのスキルだけではなく、リーダーシップのスキルも学べるということですね。
北川 そう思っていただけると嬉しいです。
 
村上 コーチ陣に報酬を、という話がありましたが、選手の会費だけでの運営は難しいところでしょうね。
北川 その通りです。スポンサーがいないと子どもたちのスポーツ普及は難しいと実感しています。今年の2月、ニュージーランドのクライストチャーチに行って、現地のクラブがどのように運営されているのかを視察してきました。スポンサーがバックアップすることで、子どもたちの会費が安くなり、コーチも報酬を得ることができるというスタイルでした。
 
村上 社会貢献する企業が日本でも増えてくると良いですね。
北川 それもありますし、お金を出す側もメリットを感じてもらえるようにできればいいですよね。たとえば、子どもたちの様子を見に来てエネルギーをもらい、自分たちも運動してリフレッシュするような。ニュージーランドではそれが普通でした。
 
村上 子どもたちの留学などは考えていますか。
北川 夏休みに短期留学を考えています。場所はクライストチャーチ・ボーイズ・ハイスクールのグラウンドになります。現地ではトップのコーチにも来てもらいます。ホームステイし、アクテビティしながら英語を学ぶ企画もあります。
 
村上 子どもたちと練習を始めてみて、どんな雰囲気ですか。
北川 楽しそうにしていますよ。自由に状況判断できるのが嬉しいという声もあります。始めて良かったです。できれば、今後来てもらうコーチに指導を任せられるようなしっかりとした枠組みを作っていきたいです。
 
村上 もっと子どもたちを増やしたいですね。
北川 そうですね、最低でも30名はほしいし、近隣のチームと合同練習もできるようになってきました。人数が多くなれば戦術的なものも学べるので、さらに楽しくなると思います。
 
村上 将来的には中学チームと高校チームを作り、対外試合もしていくということですね。
北川 そうです。玉川学園や成城学園のように中学と高校でラグビー部がある学校があります。そういった学校とも交流できればいいし、数年後にはクラブチームでも全国高校大会に出場できるようになるのではないかと予想しています。それも見据えての活動です。
 
村上 年齢層の幅は広げたいですか。
北川 いずれ年輩の人も参加してもらって、シニアのタグラグビーができてもいいし、試合が終わったらビールを飲みながら子どもたちの試合を観戦する。幅広い年齢層でラグビーを楽しんでもらえるクラブにしていきたいです。
 
村上 子どもたちがラグビーをする良さについては、どう感じていますか。
北川 息子がラグビースクールに行っているとき、小学生の全国大会であるヒーローズカップを目指して、4年くらいかけてチーム作りをしたことがあります。そのとき、実力別にチームを分けて強くしてほしいという声もありましたが、僕は全員を均等な時間出場させ、その中で結果を求めたいと言いました。すると、子どもたちも安心してプレーし、お互いにリスペクトするようになりました。みんなで勝ちたいという思いから、例えばディフェンスのシーンだとタックルが苦手な選手を練習でサポートするし、タックルが苦手な選手は「もっとタックルができるようになりたい」と言い出し、良い循環が生まれました。みんなで上手くなって行こうとし、自分自身がチームのために成長したいという気持ちになるのが、ラグビーのいいところだと思います。そうなるような練習環境を作ることがコーチの仕事と思っていますので、常にトップのスキルが学べ、安心して個々が成長できるようにサポートするクラブにしていきたいです。
 


ラグビースクールインタビューアンケート
 
1、ラグビースクールの名前
Tokyo D Rugby Football Club

2、シンボル・ユニフォーム・エンブレム等 



3、代表者名
 代表者:北川俊澄

4、住所・連絡先・担当者等入校希望者や問合せ先
 連絡先:tokyo.d.rfc15@gmail.com
 担当:北川

5、活動場所・練習場所
 東京都稲城市多摩川緑地公園多目的広場
 日野自動車グラウンド

6、練習場所は天然芝、人工芝、土等
 半分芝生、半分土

7、活動時間、スケジュール、年間スケジュール等
 毎週土曜日 夕方 試合時は日曜日あり 今後拡大の可能性あり

8、入会費・会費・用具費用等、活動に必要なもの
 入会費:10,000円 月会費:5,000 その他:保険代1,000、ウェア代12,500

9、生徒人数・女子選手の構成比等・外国人対応等
 男子15名

10、コーチ人数、氏名、経歴等
 コーチ:3名
 ・ヘッドコーチ
  北川俊澄
  コーチ歴:U19日本代表、日野レッドドルフィンズ、YOKOHAMA TKM、その他高校や大学のスポットコーチ
  コーチ資格:S級コーチ
 
 ・コーチ
  高山国哲
  コーチ歴:立命館大学、関東学院六浦高校、YOKOHAMA TKM
  コーチ資格: A級コーチ
 
 ・コーチ
  山下哲也
  コーチ歴:日野レッドドルフィンズアカデミー、世田谷ラグビースクール
  コーチ資格:B級コーチ
 
11、モットー・大事にしている事・理念
 目の前の勝利よりも、将来に向けて成長できる指導を行う


12、指導方針・教育方針
 ベーシックなスキルと状況判断を高める

13、合宿・場所・期間・参加年齢等
 ニュージーランド遠征(中高生)

14、他の習い事との掛け持ちが可能か・何人いるか
 習い事との掛け持ち可能

15、保護者の活動への参加・サポート
 活動へのサポートはお願いしたいし、サポートしてくれる方もスキルが伸びるようアドバイザーを配置

16、どんなスクールを目指すか(将来像)
 成長できていることを実感できるクラブにしたい

17、生徒にどんな大人になって欲しいか(教育観)
 ラグビーだけでなく様々なところで活躍してほしい

18、プレースタイル
 1人1人が判断し、テンポの速いラグビースタイる

19、交流する他のラグビースクール
 東京近隣のスクールと合同練習を実施予定

20、交流するラグビー団体(学校・協会・トップリーグ等)
 東京近隣の学校と合同練習を実施予定

21、Facebookアドレス 
 https://www.facebook.com/profile.php?id=61559303367960

22、Instagramアドレス
 https://www.instagram.com/tokyo_d_rfc?igsh=MzRlODBiNWFlZA==

23、ホームページ
 ktoyoda.wixsite.com/tokyo-d
 


保護者へのアンケート

1、このスクールを選んだ理由 
 コーチングを勉強したプロフェッショナルなコーチに教えてもらえるから。

2、 このスクールの良い点
   Aチーム、Bチームを分けない。どうしてこの練習をするのか、きちんと説明してくれる。短い時間で集中して濃密な練習をするとするところ。

3、スクールに改善して欲しい所
   芝生のグランドで練習ができると有り難い。

4、お子さんの変化・スクールに入って変わりましたか 
 表情がとにかく変わった。練習日が待ち遠しいようです。

 5、お子さんがスクールに入って生活に変化がありましたか
   何もない日に、自ら体を動かしに行くようになった。
 

6、スクールを卒業してもラグビーを続けさせますか・続けて欲しいですか 
 その時に本人が決めたらいいと思います。
 

、ご自身もラグビーをしていましたか
  していません。

 8、ご自身もラグビーが好きになりましたか
  より大好きになりました。
 

9、どんな大人になって欲しいですか
  柔軟な発想ができて、行動に移せる大人になってほしいです。
 

10、スクールに入れてよかったですか
   とても良かったです!


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