レフリー講習会開催

ヒーローズフレンドシップラグビーフェスティバルin倉敷
レフリー講習会 報告書
2024.6.2. 
ヒーローズカップレフリー委員会委員長 高岡秀行
 
 
日 時 2024年6月1日(土)
場 所 岡山県水島市水島緑地福田公園サッカー・ラグビー場
対 象 フェスティバルに来ているレフリー、コーチなど
  参加者 午前9時30分から10時 40名 
午後13時00分から13時30分 8名    計48名
講 師 高岡秀行(ヒーローズカップレフリー委員会委員長) 
    サポート 梶本中国地区レフリー委員長
         有川レフリー(福山ラグビースクール)
内容 
 今回は時間が午前午後とも30分と限られていたので事前に大井委員長からいただいていた質問に答える形で講習を行った。以下に質問事項と回答(実技を含めて)
1.①ミニラグビーでのジャッカルの可否、オッケープレーの基準→レフリーによって判断が分かれています。そもそも、ジャッカル禁止との判断も横行しています。
ジャッカルが禁止というのではなく頭を下げてのプレーが禁止だということです。頭を下げないでボールをとることはできますが、コンテストしている場面では体格差がない限り無理でしょう。
②アタックの際に、タックルに入ったプレーヤーに対する腕を使って(肘を出して)、相手を弾くようなプレーに対しての規制について
 →ハンドオフは顔面への規制があるのに対し、上記の弾くようなプレーに対する規制は聞いていません。身体の発達が未熟な子どもたちにとって、体格差があるプレーヤーからのパワープレイは危険を感じます。ヒーローズとしての見解をお示し頂きたいです。
肘を出してのプレーは危険なプレーです。肘をたたんで(体につけて)コンタクトするのは問題ありません。また、バインドがないのも「ぶちかまし」になっているのであれば危険なプレーになります。
 
③ラック成立後のディフェンス側プレーヤーによるクリーンアウトの正しい体勢、プレーについて。
 →バインド出来ていないプレーヤーが散見する中で、非常に危険を感じますが、ペナルティがあまり取られていない気がします。そもそも、ボールキープのプレーヤーに対して身体を当てる行為はタックルではないので、ノーバインドによる危険性の見地は反映されないのか?見解をご教示頂きたいです。
クリーンアウトは頭が下がらず、バインドすることです。ボールキープのプレーヤーにぶつかっていくときにもラックやモールを作りに行っているわけですからバインドは必要です。
④アシスタントレフリーとの連携について。
 →立ち位置のオフサイド、キックオフサイドなどを確認するためにも、レフリー、アシスタントレフリーの連携はもっと活発に行っても良い気がしますが、協会、ヒーローズからの積極的な通達はありません。私自身、ヒーローズ北陸東海地区のアシスタントレフリーを経験しましたが、事前打ち合わせ、試合中の連携は全くありませんでした。要望にはなりますが、もっとレフリーとアシスタントレフリーの連携については案内をして頂きたい。
了解です。大会ではレフリーが事前にARと話をしているシーンはよく見かけますし、何かしらの打ち合わせはしていると思いますが、大会のレフリーミーティングの時に再度伝達したいと思います。(決勝大会へ行った梶本レフリーからも連携の話)

 2.①立ち位置について(キックオフ、スクラム、ラック、モール、ラインアウト)
   どうしても何処が邪魔するエリアが生まれるが、どのような考え方で立ち向かう必要があるか教えて欲しい
ボールラインに位置することが原則です。そのうえで試合の状況に応じて、また、試合中に気になる事象があれば、それに対応して位置取りをとるのがよいと思いますが、プレーヤーの邪魔にならないように心がけてください。
 ②安全なゲームを作るための工夫
危険な状況が生まれる前に「声掛け」が必要だと思います。
 
③これから起きると想定できる事象をあらかじめ準備しジャッジすることの大切さ、また、そのやり方
②と同じになりますが試合の流れをつかむこと(難しいと思います)

 3.タックル成立後のボール争奪場面において
 ①ボールキャリアは地面に伏してボールを保持している
 ②ディフェンスのファースト・アライビング・プレーヤーがボールキャリアをオーバーに入ろうとしている
 ③(ボール保持している)アタック側のサポートプレヤーが②のアライビングプレーヤーに対してクリンーアウト(実質的にはタックルプレー)を行う場合の危険度の扱い
ここまでなら何ら問題ないと思います。
 理由)昨年度のルール改正により、タックルド・プレーヤーに対するジャッカル・プレーが禁じられた事により多くのミニのプレーヤーはこのタックルド・プレーヤーを跨いで越えるプレーを行っている。シニア・プレーヤーに比してミニのプレーヤーは筋力強度が乏しいため、相手方のタックルド・プレーヤーを越える際にはストロング姿勢を形成しておらず、そのタイミングでアタック側のサポート・プレーヤーによるクリーンアウトを受けた際のダメージが大きいと思われます。
「逃げ」を打つつもりはありませんが、これがラグビーの攻防だと思います。ラックは頭をあげた正しい姿勢でバインドをしていれば、強さは問題ありません。強くヒットしないとクリーンアウト(スイープ)できません。

 4.ボールキャリアのトライ・ダウンボールが有効とされる時間
 ①ボールキャリアがコンタクト発生時に、自らボールを両手で保持して前方方向にダイブしてボールをキープするプレーは味方のサポートを待つために有効な手段として用いられている。
 ②ボール・キャリアは 前方へのダイブ→ボールを身体の下に保持→シュリンプ(もしくはシックスの)態勢で味方のサポートを待つ。
 ※このダイブ~シュリンプ(orシックス)までの一連の流れの中で、許容される時間(カウント)の基準を示されたい
これも「逃げ」るつもりはありませんが競技規則にあるように「直ちに」です。それ以上も以下もありません。直ちには感覚です。どこまでが反則なのか反則でないのかはレフリーによります。カウントをしたところで差は出ます。何秒?0.何秒?0.0何秒ということは言えません。試合が始まりましたらレフリーの感覚を早くつかむことです。小学生には難しいと思いますが。
 
ラグビーは正しくルールを守っていてもけがをします。どの競技もそうですが柔道やラグビーは危険度が高いです。最悪死に至ることもあります。残念ながら仕方のないことだと思っています。野球やテニスをしていても重大事故は起きています。私たちの役目としては決まりを守って正しいプレーを指導し、楽しく、できるだけ安全にして子どもたちを守ってやることだと思います。
    
講習を終えて
参加者はレフリーというよりコーチがほとんどだったように思われる。実際のプレーの中で起こる疑問点を出してもらってそれを解消していく形もよく聴いてもらえるのでよかったのではないかと思われる。質問も何件か出てその答えにも納得いただいたと思う。今後もこの形を一つのパターンとして持っておきたい。

 

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