ラグビーキッズ特派員レポート②

二日目はシールドのトーナメントからスタートされました。ここでは倉敷、札幌、伊賀良、八戸少年が戦いました。倉敷対札幌は倉敷のスピードあるアタックが全開。初日の惜敗を払拭するようにトライを量産し65-10で倉敷の勝利。伊賀良対八戸は30-20で伊賀良が縦攻撃を活かし勝利しましたが、両チームとも互いにコミュニケーションを取り合い、楽しそうに試合をしているのが印象的でした。決勝は倉敷対伊賀良。倉敷が機動力を活かし、前半で30-0。伊賀良も後半勢いを盛り返し先制、その後もトライしましたが、結果40-10で倉敷がシールドの優勝、3位決定戦は札幌が勝利しました。
ボウルトーナメントは中鶴、やまのべ、江東、兵庫県が戦いました。中鶴対やまのべは中鶴が得意の縦攻撃からの横展開で攻撃するも、やまのべの絡むようなディフェンスに思うように攻められない。逆にやまのべはフィジーを思わせるようなうまいつなぎでトライをあげ前半を15-5とリードするとそのまま20-10で勝利。兵庫県対江東は兵庫県の力強いアタックに受け身になった江東でしたが果敢な展開でトライを取り追い上げます。しかし兵庫県のタックルも素晴らしく結果20-15で兵庫県が勝利。残念ですが、江東の不敗神話もここで途切れることとなりました。ボウル決勝はやまのべ対兵庫県。江東を破り、勢いに乗る兵庫県が先制するもやまのべがすかさず同点。兵庫県が力強い突進を見せればやまのべもアンストラクチャーからチャンスを作りシーソーゲーム。前半を15-10と兵庫県がリード。後半も1本ずつ取り合って20-15で兵庫県がうれしい勝利。両チームともよく最後まで走って見ていて気持ちのいい試合でした。中鶴対江東は江東が先制するも中鶴も同点に江東が加点し10-5で後半を迎えると江東はギアをあげてスピードアップ。次々にトライをあげ突き放しました。結果30-10で江東の勝利。
プレートトーナメントには高崎、東大阪、鎌倉、大阪中央が挑みました。前日ブロック決勝で敗れたとはいえどのチームも僅差での敗戦。二日目にかける思いもあったことでしょう。高崎対東大阪は緊迫した試合。一進一退の文字がふさわしくどちらもしっかりしたディフェンスでゴールラインを割らせない。前半は東大阪が1トライのみ。5-0で折り返す。後半に入るとBKが縦に切れ込んでトライ、中央突破でトライと勝利を引き寄せる。高崎は後半の1トライに抑えられました。結果20-5で東大阪が勝利。高崎は東大阪のディフェンスの圧力に思うようにゲインできませんでした。大阪中央対鎌倉は両チームとも基本がしっかりできていてディフェンスに乱れがないものの大阪中央が先制するも鎌倉もすぐに追いつくと右タッチラインぎわを快走して逆転。しかし前半終了間際大阪中央も追いつき10-10のイーブンで後半を迎えました。後半に入っても鎌倉がリードすれば大阪中央が追いつくという好ゲーム。ロングパスが決まり大阪中央が同点とするも鎌倉がゴール前振り切ってトライ。終了前にはゴール前までキックで運びうまく足に引っ掛けてダメ押すトライで25-15。鎌倉の勝利。ブロック決勝は東大阪対鎌倉。東西の強豪のぶつかり合い。両チームともディフェンスに力を入れてきたのか、アタックでギャップを作ろうとしても、必ずカバーがいて簡単にはゲインできない。前半、そういった中鎌倉がトライをあげて5-0と先手を取る。後半に入り、東大阪の攻撃を必死のディフェンスで守る鎌倉。攻め続ける東大阪。最終的には東大阪が攻めきれず後半はなんと0-0。両チームの反則も少なく非常に高いレベルの試合でした。結果5-0で鎌倉がプレートの優勝を決めました。3位決定戦は大阪中央対高崎。こちらは前半5-5と緊迫していたが後半は打って変わって乱打戦。後半15-15と高崎が追いつくとそこから連続3トライで逆転し突き放しました。30-15で高崎の勝利。
さて、カップ戦。かしい、相模原、豊田、横浜が頂点を目指します。二試合同時に行われるため、会場は各チームの保護者が大声援。拍手と声が入り混じった異常な盛り上がりを見せました。かしい対相模原は相模原が開始から立て続けにトライ。フォローもよく分厚い攻撃を見せました。かしいは、ここまで厳しい試合の連続で疲れが出たか、相模原のプレッシャーにこれまでなかったミスが見られ、そこを相模原につかれリードを許してしまう。展開から左を快走して1トライを奪うも相模原はオフロードをうまく使い15-5と相模原がリードして後半へ。追い上げるしかないかしいはここから最後の力を振り絞って猛追。半ばを過ぎて25-5から25-10、25-15、25-20と走りまくって追い上げるもここまで。ノーサイドに崩れるかしい。しかし、終盤の3連続トライは見事でした。豊田対横浜は豊田が気合十分。いきなりのエンジン全開で立て続けにトライを奪う。ゴール前何度も繰り返すアタックに横浜ディフェンスも根負けしてトライを許すが横浜も1本返し、前半を15-5。後半に入っても豊田の力強いランニングに押され気味の横浜。さらに1トライ追加した豊田が20-5で勝利。ノーサイドの瞬間抱き合うシーンが印象的でした。3位決定戦はかしい対横浜。試合はかしいのテンポの良いBK攻撃が見事。「美しい」という表現もしたくなる。前半で5トライ。横浜も1トライを返します。後半は両チーム4トライを取り合う試合となりましたが最終的に45-25でかしいが3位となりました。
カップの決勝戦は豊田対相模原。豊田が準決勝の勢いそのまま、攻めます。特にBKの正確な長いパスは秀逸。タイミングの良いパスも相まって2トライ先取。その後もダミーを入れて縦をついたり、うまいステップを見せるなどこれまでやってきたことをすべて出すような内容で圧倒。20-0で前半を終了。後半に入ると相模原が大きく右にまわしてトライを奪い反撃。豊田もさらに1トライを追加して25-5と安全圏に入ったかに見えたがここから相模原の執念。連続攻撃から内側をついてトライを奪うと流れは相模原に。浮足立ったか豊田のカバーが遅くなった5分もの間に2トライをあげ25-20となり、優勝の行方は?と思えたがそのままノーサイド。豊田に歓喜の瞬間が訪れました。豊田はアタックが注目されがちですがディフェンスもよく体をしっかり相手の芯に当てていました。また、BKのパスはその長さ、正確さでNO.1であったと思います。新チーム結成時はそれほど強くなかったと聞いていますが、よくここまで仕上げてきたと思います。大会始まって3連覇というのは未だありませんが、ぜひ目指してもらいたいものです。相模原は攻守にバランスの取れた好チーム。ディフェンスがしっかりしていてアタックも力づくではなくきちんと形を作ってトライに結び付けていました。
16回大会を終えて強烈な印象を与えたのはかしいヤングラガーズでしょう。大型の選手がいないけれども、各自がよくラグビーを知っていて素早い動き出しから少人数でラックを作りすぐにパスアウトして展開。その時にはタッチラインまで大きくアタックラインができている。対戦したチームはそのリサイクルの速さに驚かれたのではないでしょうか。また、縦に走るという一番の基本をしっかりしているため、スペースができ、そのスペースにうまいステップで切り込みゲインをはかる。また、タックルが低く、しっかり入る。初戦の江東戦で見せた足首に突き刺さるタックルは感動ものでした。全国のミニラグビーの見本となる好チームだったと思います。
また、地方大会からすごく成長したチームもありました。やまのべ、兵庫県、高崎はうんと実力が上がっていました。どのチームも1月27日に焦点を絞って調整されると思いますが、この3チームは印象的でした。
 さて、16回大会も終わりましたが、毎年思うことですがミニラグビーのレベルは加速度的に上がっているように思います。それは新しい技術、戦法がどんどん取り入れられ、選手の理解も深まったためだと思いますが、プロ化が進み、選手を取り巻く状況が変わってきても、ラグビーという競技で大切な5つの精神「品位、情熱、結束、規律、尊重」を忘れないでいただきたいと思います。



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