第16回ヒーローズカップ東北大会は11月11日(土)12日(日)岩手県一関市のサッカー・ラグビー場で行われました。16チームが参加して初日4グループに分かれてトーナメント戦。その上位2チームが翌日のカップトーナメントに進み優勝チームが来年1月の決勝大会に進むことになります。
さて、初日の天候は前週の東海北陸大会とはうって変わった寒さ。12月初旬の寒気が流れ込むとのこと。7月にラグフェスを行った八幡平では雪が積もったとの話。風も強く、人工芝の上を枯れ葉が転がっていきます。そういった寒さの中でしたが、熱戦は繰り広げられました。
Aグループ。紫波オックスRS対佐沼プラタナスJR.R.F.Cの対戦はブレイクダウンでカウンターを狙った紫波が粘る佐沼を45-15で退けました。秋田エコー少年ラグビークラブ対北上ラグビースクールの試合は両チームの完成度が高く、好試合。秋田の突破力のあるランナーがトライを奪うも、北上は小柄ながら組織的な動きで追い上げ終了間際に追いつき、10-10。ラストのキックオフから秋田が連続攻撃で飛び込んで15-10で勝利しました。紫波対秋田は秋田が力の差を見せて65-10で勝ち1位で明日のカップトーナメントに挑みます。2位紫波、3位北上、4位佐沼となりました。
Bグループ。釜石シ―ウェイブスジュニア対高清水ラグビースポーツ少年団の試合は高清水が素早い展開でトライを量産。石巻ライノス対弘前さくらオーバルズの試合は弘前が大型FWの突進でトライを連取。しかし石巻も突破力のあるBKで反撃。前半を15-10、弘前リードで折り返す。後半も点を取りあうが結果30-15で弘前の勝利。高清水と弘前の試合は高清水が走りまくり50-0と圧勝。1位高清水、2位弘前、3位石巻、4位釜石となりました。
Cグループ。4チームともバランスの取れた好チーム。盛岡ラグビースクール対八戸少年ラグビースクールは機動力に上回る八戸が前半を25-5とリード。盛岡はBKに展開しようと一丸になってゴールを目指すもあと少し。八戸の好タックルに阻まれていました。宮城ノース対男鹿ラグビースクールは大きく展開するBKに宮城がついてゆけず、最後に追い上げを見せるも55-10で男鹿の勝利。接戦が予想された八戸対男鹿は期待たがわぬ大接戦。男鹿が鮮やかなライン攻撃で先制。すぐさま八戸も縦に走って同点。男鹿は密集に人数をかけず、早い球出しをして大きくBKにまわしトライへ。八戸もPKから素早い仕掛けでトライへ。後半八戸が相手のミスをトライにつなげ35-20となったところで勝負ありかと思われたがあきらめない男鹿は2トライ返し35-30。しかしここでノーサイド。八戸が1位を決めました。2位男鹿となりましたが、この戦いは明日のカップトーナメントで再戦の可能性があるのではないかと思われました。3位盛岡、4位宮城となりました。
Dグループ。奥州ラグビースクール対仙台ラグビースクールは仙台がゴール前のラックからBKがうまいカットイン。先制する。奥州も走力あるランナーが右ライン際を走って同点。前半を終了。しかし仙台は相手のミスを突いてトライにつなげ25-10で勝利。トライされると円陣を組み修正していく仙台には自主性が身についているチームだと感じました。S.R.C.Jr対いわきラグビースクールはいわきの大型選手がぐいぐいと前進。前後半とも25-10のスコア。計50-20でいわきの勝利。S.R.Cは展開を試みていましたが、残念ながら届かず。仙台対いわきは仙台がショートサイドを突いて先制。その後もディフェンスラインのギャップをうまくついてインに入りゲインしていました。いわきは一回戦で見せた突進も仙台のタックルに阻まれ思うようにゲインできず。結果35-15で仙台の勝利。2位はいわき、S.R.Cと奥州は接戦。前半終わって15-15。後半も一つずつ取り合って20-20の引き分け。両者3位ながら3位として明日プレートトーナメントに出るのは抽選の結果S.R.C。ボウルトーナメントに出るのは奥州となりました。
2日目は朝の気温1度。彼方に見える焼石岳には雪が積もっています。しかし前日とは異なり風がなく穏やかなスタートとなりましたが予報は午後から雨。前倒しで試合を進めることが代表者会議で伝えられました。
カップトーナメントには前日のトーナメント戦の1位2位が8チームで横浜目指して頑張ります。プレート、ボウルトーナメントは4チームが戦いました。
カップの1回戦。秋田市対男鹿は互いに強力なランナーを持つよく似たタイプのチームでしたが接戦の末、秋田市が20-15で勝利。いわき対高清水は前日見られたいわきの突破が高清水に止められ逆に高清水はスピードある展開で7トライ。高清水が勝利。紫波対仙台は前半終了間際FWが飛び込んで仙台が10-5とリード。後半紫波も何度かゴールに迫るもゴールラインドロップアウトで凌がれ、結果20-10で仙台が勝利。八戸対弘前は展開力で上回る八戸が35-5で勝利。弘前は0CHのタイミングの良い突破は見られたものの練習してきたBKのサインプレーが八戸のタックルに阻まれていました。
2回戦は秋田市対高清水。見事な連続攻撃で高清水が先制。流れるような集散は素晴らしい。後半になって秋田市もトライするも高清水の勝利は動かず。八戸対仙台は好ゲーム。仙台の勢いはまさしく怒涛。タックルされてもターンしながらうまく前進。しかし八戸BKはディフェンスギャップができるとうまくついて抜け出す。また、キックをうまく使い大幅なゲインをはかる。仙台も後半2トライし追い上げるも八戸の勝利は揺るがず。
決定戦は高清水対八戸。3試合目で体力も心配されるところ。先制は高清水。10フェイズを超えようかという連続攻撃でトライ。しかし八戸もゴール前判断よく相手ディフェンスが偏ったところ左にトライ。その後もサインプレーで逆転。高清水も左にトライし10-10の同点で前半を終了。後半に入ると高清水がキックオフからつないで逆転。また、八戸が自陣ゴール前から蹴ったキックがなんと相手陣のデッドボールラインを超え高清水スクラム。このチャンスで高清水が得点し、流れから高清水の勝利かと思われました。しかし、八戸は粘る。25-15、25-20、最後に25-25となり同点のまま終了。決勝大会へは抽選。試合中の歓声から一転静寂。静まり返る両チーム。保護者も何とも言えない雰囲気。静かに降る雨。アフターマッチファンクション、エールの交換。キャプテンが抽選に。大野実行委員長立会いの下役員室での抽選。出てくる両チームキャプテン。二人とも硬い表情。チームに結果が告げられるが相手のことをおもんばかって歓声はなし。結果は八戸が決勝大会へ。互いに健闘を称えあい、ベンチに引き上げる。抽選結果の放送。沸く保護者。選手は静か。両チーム選手に静かにそしてあふれ流れる涙。曇った空から小雨。この重圧を経験した子どもたちはうんと成長したことでしょう。何よりキャプテン、ご苦労様でした。
プレートトーナメントは前日初戦で惜敗した北上がスピード、技術ともに一枚上。石巻、盛岡に快勝し、1位に。
ボウルトーナメントは前日抽選でボウルトーナメントとなった奥州が力を見せつけ宮城、佐沼を退け、1位に。
激戦を経験した八戸少年ラグビースクール。決勝大会での活躍を期待しています。
元フランス代表キャプテン ジャンピエールリブの言葉
「ラグビーは子どもをいち早く大人にし、大人に永遠の子どもの魂を抱かせる」

さて、初日の天候は前週の東海北陸大会とはうって変わった寒さ。12月初旬の寒気が流れ込むとのこと。7月にラグフェスを行った八幡平では雪が積もったとの話。風も強く、人工芝の上を枯れ葉が転がっていきます。そういった寒さの中でしたが、熱戦は繰り広げられました。
Aグループ。紫波オックスRS対佐沼プラタナスJR.R.F.Cの対戦はブレイクダウンでカウンターを狙った紫波が粘る佐沼を45-15で退けました。秋田エコー少年ラグビークラブ対北上ラグビースクールの試合は両チームの完成度が高く、好試合。秋田の突破力のあるランナーがトライを奪うも、北上は小柄ながら組織的な動きで追い上げ終了間際に追いつき、10-10。ラストのキックオフから秋田が連続攻撃で飛び込んで15-10で勝利しました。紫波対秋田は秋田が力の差を見せて65-10で勝ち1位で明日のカップトーナメントに挑みます。2位紫波、3位北上、4位佐沼となりました。
Bグループ。釜石シ―ウェイブスジュニア対高清水ラグビースポーツ少年団の試合は高清水が素早い展開でトライを量産。石巻ライノス対弘前さくらオーバルズの試合は弘前が大型FWの突進でトライを連取。しかし石巻も突破力のあるBKで反撃。前半を15-10、弘前リードで折り返す。後半も点を取りあうが結果30-15で弘前の勝利。高清水と弘前の試合は高清水が走りまくり50-0と圧勝。1位高清水、2位弘前、3位石巻、4位釜石となりました。
Cグループ。4チームともバランスの取れた好チーム。盛岡ラグビースクール対八戸少年ラグビースクールは機動力に上回る八戸が前半を25-5とリード。盛岡はBKに展開しようと一丸になってゴールを目指すもあと少し。八戸の好タックルに阻まれていました。宮城ノース対男鹿ラグビースクールは大きく展開するBKに宮城がついてゆけず、最後に追い上げを見せるも55-10で男鹿の勝利。接戦が予想された八戸対男鹿は期待たがわぬ大接戦。男鹿が鮮やかなライン攻撃で先制。すぐさま八戸も縦に走って同点。男鹿は密集に人数をかけず、早い球出しをして大きくBKにまわしトライへ。八戸もPKから素早い仕掛けでトライへ。後半八戸が相手のミスをトライにつなげ35-20となったところで勝負ありかと思われたがあきらめない男鹿は2トライ返し35-30。しかしここでノーサイド。八戸が1位を決めました。2位男鹿となりましたが、この戦いは明日のカップトーナメントで再戦の可能性があるのではないかと思われました。3位盛岡、4位宮城となりました。
Dグループ。奥州ラグビースクール対仙台ラグビースクールは仙台がゴール前のラックからBKがうまいカットイン。先制する。奥州も走力あるランナーが右ライン際を走って同点。前半を終了。しかし仙台は相手のミスを突いてトライにつなげ25-10で勝利。トライされると円陣を組み修正していく仙台には自主性が身についているチームだと感じました。S.R.C.Jr対いわきラグビースクールはいわきの大型選手がぐいぐいと前進。前後半とも25-10のスコア。計50-20でいわきの勝利。S.R.Cは展開を試みていましたが、残念ながら届かず。仙台対いわきは仙台がショートサイドを突いて先制。その後もディフェンスラインのギャップをうまくついてインに入りゲインしていました。いわきは一回戦で見せた突進も仙台のタックルに阻まれ思うようにゲインできず。結果35-15で仙台の勝利。2位はいわき、S.R.Cと奥州は接戦。前半終わって15-15。後半も一つずつ取り合って20-20の引き分け。両者3位ながら3位として明日プレートトーナメントに出るのは抽選の結果S.R.C。ボウルトーナメントに出るのは奥州となりました。
2日目は朝の気温1度。彼方に見える焼石岳には雪が積もっています。しかし前日とは異なり風がなく穏やかなスタートとなりましたが予報は午後から雨。前倒しで試合を進めることが代表者会議で伝えられました。
カップトーナメントには前日のトーナメント戦の1位2位が8チームで横浜目指して頑張ります。プレート、ボウルトーナメントは4チームが戦いました。
カップの1回戦。秋田市対男鹿は互いに強力なランナーを持つよく似たタイプのチームでしたが接戦の末、秋田市が20-15で勝利。いわき対高清水は前日見られたいわきの突破が高清水に止められ逆に高清水はスピードある展開で7トライ。高清水が勝利。紫波対仙台は前半終了間際FWが飛び込んで仙台が10-5とリード。後半紫波も何度かゴールに迫るもゴールラインドロップアウトで凌がれ、結果20-10で仙台が勝利。八戸対弘前は展開力で上回る八戸が35-5で勝利。弘前は0CHのタイミングの良い突破は見られたものの練習してきたBKのサインプレーが八戸のタックルに阻まれていました。
2回戦は秋田市対高清水。見事な連続攻撃で高清水が先制。流れるような集散は素晴らしい。後半になって秋田市もトライするも高清水の勝利は動かず。八戸対仙台は好ゲーム。仙台の勢いはまさしく怒涛。タックルされてもターンしながらうまく前進。しかし八戸BKはディフェンスギャップができるとうまくついて抜け出す。また、キックをうまく使い大幅なゲインをはかる。仙台も後半2トライし追い上げるも八戸の勝利は揺るがず。
決定戦は高清水対八戸。3試合目で体力も心配されるところ。先制は高清水。10フェイズを超えようかという連続攻撃でトライ。しかし八戸もゴール前判断よく相手ディフェンスが偏ったところ左にトライ。その後もサインプレーで逆転。高清水も左にトライし10-10の同点で前半を終了。後半に入ると高清水がキックオフからつないで逆転。また、八戸が自陣ゴール前から蹴ったキックがなんと相手陣のデッドボールラインを超え高清水スクラム。このチャンスで高清水が得点し、流れから高清水の勝利かと思われました。しかし、八戸は粘る。25-15、25-20、最後に25-25となり同点のまま終了。決勝大会へは抽選。試合中の歓声から一転静寂。静まり返る両チーム。保護者も何とも言えない雰囲気。静かに降る雨。アフターマッチファンクション、エールの交換。キャプテンが抽選に。大野実行委員長立会いの下役員室での抽選。出てくる両チームキャプテン。二人とも硬い表情。チームに結果が告げられるが相手のことをおもんばかって歓声はなし。結果は八戸が決勝大会へ。互いに健闘を称えあい、ベンチに引き上げる。抽選結果の放送。沸く保護者。選手は静か。両チーム選手に静かにそしてあふれ流れる涙。曇った空から小雨。この重圧を経験した子どもたちはうんと成長したことでしょう。何よりキャプテン、ご苦労様でした。
プレートトーナメントは前日初戦で惜敗した北上がスピード、技術ともに一枚上。石巻、盛岡に快勝し、1位に。
ボウルトーナメントは前日抽選でボウルトーナメントとなった奥州が力を見せつけ宮城、佐沼を退け、1位に。
激戦を経験した八戸少年ラグビースクール。決勝大会での活躍を期待しています。
元フランス代表キャプテン ジャンピエールリブの言葉
「ラグビーは子どもをいち早く大人にし、大人に永遠の子どもの魂を抱かせる」
