イワモトアキトさんのフランス報告

イワモトアキトさんがフランス報告を送って来てくれました



 

どんなプレーが、どんな表情が、どんな景色が心に残りましたか?  51日間に渡って開催されたラグビーワールドカップ2023フランス大会が、パリのスタッド・ド・フランスでファイナルを迎えました。
 
決勝のカードはニュージーランドと南アフリカ、まさに頂上決戦!世界一を決めるこの戦いに、スタジアムには80,000人を超える観客が詰め掛けました。



スタジアムに向かうファンたちの笑顔を見るだけで、カメラを向ける私もワックワク! 夜空を照らすスタッド・ド・フランスは、まるで夢の世界へと導く宇宙船のよう。 
 
「ハイレベル」なんて言葉では足りないほどのスーパープレー。スピーカーから流れる音楽に合わせて80,000人が歌い、踊り、そして歓喜の瞬間を見届けました。



今大会開幕戦から決勝戦までの約2ヶ月間、20試合を撮影しました。「一番心に残ったシーンは何ですか?」とよく聞かれます。どのチームのどのプレーもカッコよかった! 正直一番と聞かれると答えられません。 



ただ心に残った景色はあります。それはスタジアムの最前列で試合を見つめる子どもたちの姿です。純粋な気持ちで試合を見つめる彼らの表情こそ、その試合の素晴らしさを表すものさしです。



ホンモノを見た彼らが、ホンモノを真似して、ホンモノに近づき、追い抜いていく。その好循環が、ラグビーをもっともっと素晴らしいスポーツへと導いてくれるはずです。
 
W杯に限らず、ホンモノは身近にたくさんあります。心が動いたらアクションし、自分のものにして欲しい。最初は失敗したって構いません。・・・だってはじめは素人です。
 
心に残った景色を何度も思い返し、何度も真似してほしい。その数だけホンモノに確実に近づきます。
 


一言でいえば、最高のワールドカップでした。私もちょっとだけホンモノに近づけたかなと思います。
 
 

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