ラグビーキッズ特派員報告「トライドリームカップ」

2022年11月26日(土)27日(日)の2日間、長崎県諫早市森山ふれあい公園で第11回トライドリームカップ2022が開催されました。両日とも晴れ晴れとした暖かい陽気の中で、選手たちは思う存分にラグビーを楽しめた大会でした。
今年で11回目を迎えたトライドリームカップは、九州全8県を、毎年各県持ち回りとし開催され、県の垣根を越えて交流する場として開催される大会であり、長崎県では2回目の開催となります。
今回は、福岡6チーム、佐賀1チーム、長崎5チーム、熊本2チーム、大分3チーム、
宮崎3チーム、鹿児島3チーム、沖縄1チームの24チームが予選会を勝ち抜き、参加されました。
前日の代表者会議で抽選を行い、1日目は、24チームを1ブロック4チームの6ブロックとし、リーク戦を実施、1位から4位を決め、2日目は、1位から4位のチームを1ブロック3チームの2ブロックとし、各ブロックのリーグ戦を行い各ブロックの優勝を決めていきます。
また、1位ブロックで優秀な成績を収めたチームを九州ラグビーフットボール協会から
2チーム推薦いただき、毎年ヒーローズカップの決勝大会に参加いただいておりましたが、今年はヒーローズカップが15回記念大会になるため、九州から3チームの推薦をいただくことになり、1位ブロックは、順位決定戦を実施いただき、各ブロックの優勝チームと3位決定戦で3位になったチームを推薦いただくことになっております。トライドリームカップの素晴らしいところは、優秀な成績を収めてもラグビーを通して青少年の健全なる育成に寄与し、規律とマナーを重視し、安全を第一に考えフェアプレーのもとけがをせず、楽しい大会にすることを目的としておりチームマナー(選手、指導者、保護者)が不適切な場合は、推薦されない場合もある大会です。
 
■1日目
 Aブロックは縦の攻撃から早いパス回しで横に展開していく基本に忠実な試合運びをした草ヶ江が1位となりました。特に、バックスの2名の女子選手の活躍が目立ちました。

Bブロックは、小柄なスタンドの選手を中心にディフェンスの穴をうまく見つけてスピード感ある突破を見せていた時津が1位となりました。
Cブロックは自分の役割を理解し、選手たちがプレーを考え、展開していくラグビーをし、チーム力で戦ったりんどうが1位となりました。
Dブロックは個々の能力が高くかつスピード感がある昨年度決勝大会で準優勝した鞘ヶ谷が1位となりました。
Eブロックはキープレーヤーがいないなか全員でフォローしながら戦い抜いたたつくしが1位となりました。
Fブロックは、大きな選手を活かしたアタックから相手を崩し、得点を重ねていった長与が1位となりました。
1日目を通じて、大分とデイゴは、チームが一丸となり、ラグビーを楽しみながらプレーしている姿が印象的でした。

 
■2日目
1位ブロック、2位ブロック、3位ブロック、4位ブロックのリーグ戦が実施されました。
1位ブロックは1日目のA・C・Eブロック1位通過の草ヶ江(福岡)りんどう(福岡)・
つくし(福岡)のお互いを知り尽くしている福岡県勢の戦いとなり、草ヶ江とのラストワンプレーで逆転勝利したりんどうがそのまま勢いにのり、つくしにも勝利し、1位ブロック優勝を果たしました。
草ヶ江はりんどうとの逆転負けが後を引きずったのか、つくしとの試合では足が地についておらずつくしが3位決定戦への進出を決めました。
B・D・Fは時津(長崎)鞘ヶ谷(福岡)長与(長崎)の対戦となり、スピード感があり、ディフェンス能力が高く、早めのパス回しができていた長与が優勝しました。
先制点を許した鞘ヶ谷は、焦りが目立ち、パスを回す前にディフェンスにつぶされ、波に乗ることができず2敗となり、ディフェンスがよくできていた時津が3位決定戦へ進むことになりました。
 
■順位決定戦
5位・6位決定戦は、草ヶ江と鞘ヶ谷の福岡対決、1日目の試合展開が戻り、縦の攻撃から横への速いパス回しでスペースを作りスピード感で攻撃ができた草ヶ江が鞘ヶ谷に45対0で勝利しました。
注目の3位・4位決定戦は、つくし(福岡)対時津(長崎)の試合となり、時津がスペースを突いていくが、つくしの堅いディフェンスを崩すことができず、逆にモールで選手が集まってしまい、相手にスペースを与えてしまう展開になり、つくしに得点を与えてしまい、36対14でつくしが3位となりました。
1位・2位の決定戦は、りんどうのディフェンス能力が高く、前へ出ながら相手の攻撃を崩し、一瞬のスキをついてトライを重ねていきました。長与は、スペースをついていくのですが、相手のディフェンスに阻まれ、穴をあけることができませんでした。
りんどうは、フォローもよく、ディフェンスもしっかりできており、相手にスキを与えることなく試合を運び、33対21で見事優勝しました。
結果、1位はりんどうヤングラガーズ、2位は長与ヤングラガーズ、3位はつくしヤングラガーズとなり、問題もなく3チームが推薦されました。
りんどうヤングラガーズと長与ヤングラガーズは九州勢としては、決勝大会初出場となります。
2位ブロックは鹿児島ジュニアと大分がブロック優勝、3位ブロックはゆのきと日向がブロック優勝、4位ブロックは長崎とデイゴが優勝しました。
また、閉会式でコーチが試合中に指導することなく、チームが一丸となってプレーを楽しんだデイゴラグビースクールと会場のトイレ掃除など自主的に率先して行動をした諫早ラグビーフットボールクラブにフェアプレー賞の受賞表彰がありました。
 

第11回トライドリームカップ参加チーム一覧
・福岡県:りんどうヤングラガーズ
・福岡県:つくしヤングラガーズ
・福岡県:草ヶ江ヤングラガーズ
・福岡県:鞘ヶ谷ラグビースクール
・福岡県:城南スポーツラグビークラブ
・福岡県:伊都ヤングラガーズ
・佐賀県:佐賀ジュニアラグビークラブ
・長崎県:諫早ラグビーフットボールクラブ
・長崎県:時津ラグビースクール
・長崎県:長与ヤングラガーズ
・長崎県:長崎ラグビースクール
・長崎県:ゆのきラグビースクール
・熊本県:熊本ラグビースクール
・熊本県:八代ラグビースクール
・大分県:大分ラグビースクール
・大分県:臼杵ラグビースクール
・大分県:中津ラグビースクール
・宮崎県:宮崎ラグビースクール
・宮崎県:日向ラグビースクール
・宮崎県:高鍋ラグビースクール
・鹿児島県:鹿児島オールブラックス
・鹿児島県:鹿児島ジュニアラグビーフットボールクラブ
・鹿児島県:姶良ラグビーフットボールクラブ
・沖縄県:デイゴラグビースクール

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