ラグビーキッズ特派員報告「ヒーローズカップ東北大会」

11月12日13日の2日間にわたり岩手県一関サッカーラグビー場において、第15回大樹生命ヒーローズカップ東北大会が開催されました。両日も東北とは思えない汗ばむ陽気で、ラグビー日和の2日間となりました。

東北大会がスタートしたのは2015年の第8回大会。
当時は5チームの参加でしたが、年々参加チームも増え、第15回大会は13スクール12チームによる大会となりました。
12チームで1日目は4つのブロックでリーグ戦を行い、それぞれの上位2チームが2日目の決勝トーナメントに進出します。3位のチームも同様にトーナメント戦を行いました。

■1日目
Aブロックはディフェンスの穴をうまく見つけ素早いパス回しでスピードある突破が持ち味の盛岡RSが1位となり、またサインプレーを華麗に駆使し、ディフェンス力の高い釜石SWJが2位通過となりました。

Bブロックは大きな選手を活かしたアタックが魅力の高清水RSが2試合で150点で1位となりました。2位は基本に忠実なプレーを継続し、石巻ライノスを破り決勝トーナメントへ。

Cブロックはスピード豊かな選手を揃える北上RSが1位通過。佐沼プラタナスJRFCと八戸少年RSがお互いに一歩も譲らず、20-20の引き分け。得失点差で八戸少年RSが2位で決勝トーナメントへ。

Dブロックは大型選手を擁する仙台RSが縦の突破と横への素早い展開で相手を翻弄し1位通過となりました。
紫波オックスRSと脇本おいばな・船川くじらっことの対戦は、点の取り合いで最後まで緊迫した試合となり35-35で引き分けになり、得失点差で脇本おいばな・船川くじらっこが2位となりました。

■2日目
決勝トーナメントは1日目の1位と2位がそれぞれ2つのトーナメントに分かれ、決勝大会への2つの切符を争いました。
決勝トーナメントAは、1回戦では盛岡RSと八戸少年RSが対戦し、お互い持ち味を出し切って接戦に。わずかにスピードが優る八戸少年RSが決勝へ進出。
また、決勝大会へ進出経験のある秋田県対決となった高清水RSと脇本おいばな・船川くじらっこの試合は、個の強さで多彩な攻撃力で高清水RSが勝ち抜きました。決勝戦は、八戸少年RSのディフェンスの壁を高清水RSを崩せず、八戸少年RSが粘り強く守り切り決勝大会進出を決めました。八戸少年RSは1日目は1敗1分けでしたが、試合を重ねるにつれ実力を発揮し、他ブロックの1位チームを撃破して見事な戦いぶりでした。

決勝トーナメントBは、1回戦では北上RSと奥州少年RSが対戦では、北上の攻撃力が大きく上回り、またブレークダウンの争奪戦も制し決勝戦へ。
仙台RSと釜石SWJの対戦は、仙台RSの攻撃力と釜石SWJのディフェンス力のぶつかり合いとなり、仙台RSが45-15で逃げ切りました。
決勝戦は北上RSの攻撃力が爆発し135-0と圧倒し決勝大会へ。仙台RSも最後まで諦めずディフェンスする姿が印象的でした。

1日目のCブロックの1位北上RS、2位の八戸少年RSが決勝大会進出となりました。
また、Cブロック3位だった佐沼プラタナスJRFCも3位同士のトーナメントを制し、結果的にCブロックのチームが大会の中心となった東北大会でした。

岩手県からの決勝大会進出は8年ぶり、青森県からは初となります。
全国の強豪チームとの対戦にチャレンジ精神でぶつかって、多くの経験をしてもらいたいと思います。

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